ノートレという権利

トレード雑記第23弾、

 

ノートレという権利

今回のブログでは、

7/19にネット環境が不通になり物理的に強制退場を余儀なくされこともあって、

7月最後の2週間をほぼノートレで過ごした時間に考えていたことを書き留めておきます。

 

最初にネットがつながらなくなったときはパニックになって、

さらに(トレードに限定されず)いかに自分がネット依存症かを痛感しました。

 

その日の夜になってある程度気持ちが落ち着いてくると、

トレードに関する相反する感情が湧きあがってきました。

 

トレードがしたい!

単純ですけれど、「出来ない」環境に置かれると無性にやりたくなりますw

 

そして同時に、

 

トレードをしなくてもいい!

という感情も。

 

普段からほぼ毎日のように相場を見ているわけですが、

7月は全体として閑散相場で一部の銘柄だけが激しく乱高下する難しい相場だと感じていました。

 

そんななかでも毎日のように利益を上げている人たちのブログやTwitter、YouTubeをみては、

「もっとトレードをしなければ」といったある種の義務感もあったんだと思います。

 

今回、強制的にノートレとなったことにより、

ある意味でそういった緊張感から解放されたような気持ちになりました。

(それがいいことなのか、そうでないのかはわかりませんが)

 

当たり前過ぎるくらい当たり前のことですが、

トレードをするのも、トレードをしないのも、自分自身に与えられた権利だということです。

 

それが今回のブログタイトル「ノートレという権利」になります。

 

トレードをする・しないの判断基準

それでは、ノートレを判断するための基準とはどのようなものが考えられるのか、

大きく3種類に分類できると考えています。

 

1.不可抗力

自然災害や大きな病気・ケガ、育児・介護など物理的・時間的にトレードが難しい状況

 

2.自己都合

上記1.との境目は曖昧ですが、体調不良や寝不足、仕事で失敗や妻(夫)と喧嘩したなど

心身の健康状態や、仕事やプライベートなど時間的な要因、経済的要因など

さらにはマイルール(1日利益2万円の達成or未達成)など自分自身の都合全般

 

3.相場都合

閑散相場、暴落相場、下落相場など

細かく言えばギャップアップからの寄り天相場など利益を計上しづらい相場状況

 

1.の不可抗力には抗うこと自体があまり意味のある行為ではありませんので、

強制的にノートレになると思います。

 

2.や3.は、100人いたら100人それぞれに考え方が異なるため、

一概には言えませんが、体調がすぐれなかったり、難しい相場だと感じるのであれば、

「トレードをしないという権利」を行使してもいいように感じます。

 

特に「3.相場都合」について、以前のブログで少し紹介したサーフィンで例えると、

風も波もない状況や、荒天で波が大きすぎて危険が大きい状況であれば、

「サーフィンをしない」という選択が最善であることも少なくないです。

 

トレードをすることは義務ではなくて権利であるというのと同じで、

トレードをしない(=ノートレ)も権利であるとの考え方に則って、

トレードをするか、トレードをしないか、決断することが大切です。

 

「他人都合」によるトレードは論外!

このようにトレードをするかしないかの判断基準から、

最終的に自分自身で決断すればいいのだと思い至りましたが、

絶対にやってはいけないと再認識したのが「他人都合」によるトレードです。

 

さきほど下線付きで書いたのですが、

他の方のブログやTwitter、YouTubeなどに影響されて、

トレードをする・しないの判断をしてしまうのはかなり危険だと思います。

 

ちなみに暴落相場や閑散相場などになると、

けっこうな確率で次のような人たちが出没します。

 

1.爆益を報告する人

難しい相場であっても、あるいは難しい相場だからこそ爆益を出す人は一定数存在します。

 

悪意があるというよりは、自慢したいという自己顕示欲や承認欲求が強い人たちだと思いますが、

その報告(発言等)がリアルかバーチャかは置いておいて、

その人たちのトレードを真似することで自分も爆益になるのではと脳裏に浮かんだとしても、

だいたいの場合・・・、上手くいきません。

 

また、必ずしも悪意のある行為ではありませんが、

「暴落相場で儲ける方法」などの文言で、

投資スクールや情報商材への勧誘(につながる行為)がないわけでもありませんので、

そのあたりも念のため注意しておく必要があります。

 

2.追証を叫ぶ人

こちらはさらに細かく3つに分類できます。

 

①追証や含み損のスクショ画面とともに自虐ネタとするパターン

②追証への警鐘を鳴らしポジションを減らすことを薦めるパターン

③追証になった人(あるいはなりそうな人)を揶揄、嘲弄するパータン

 

いずれもトレード界隈のSNS「あるある」だと思いますが、

ここで気をつけておかないといけないのが③の人たちです。

 

こういう発言に触れると、一般的な人は不快に感じると思います。

 

イラっとすることがありますし、

もしそのとき自分が含み損を抱えていたりすると、イライラも大きくなったりします。

 

そこで腹を立てたりムキになったり、見返してやろうなんて思ってトレードすると、

だいたいの場合・・・、よりひどい状況に陥ってしまいます。

 

3.相場から逃げるなと力説する人

実はもっとも厄介なのがこのタイプの人の発言で奮い立たされるパターン。

 

難しい相場だからノートレは逃げ、甘え、言い訳などなど、表現は多様ですが、

大きな概念で言うと「恥ずかしくないのか」という「恥の文化」に訴えかけるやつです。

 

負けてもいいから、立ち向かうことが大切、その姿勢、その努力、その苦しさを経て、

勝てるようになる・・・みたいな王道の成長ストーリーは共感を呼びますし、

「逃げちゃダメだ」みたいな中二病感をくすぐります。

 

そこで勇気をもらって、自分を奮い立たせて、相場に立ち向かうと、

だいたいの場合・・・、返り討ちにあいます。

 

ちなみに、「もっとも厄介」だと表現したのは、

2.で紹介した追証のように揶揄、嘲弄など「悪意」の有無が判断しづらいところにあります。

 

本当に純粋にアドバイス・助言として、

相場から逃げるなと力説している人がいるのも事実だと思うからです。

 

とはいえ、さきほどのサーフィンのたとえではないですが、

自分の実力以上の波に立ち向かうことは自殺行為になりますので、

他人の意見(=「他人都合」)でトレードをすることはやめておいた方が無難です。

 

あくまでも、トレードをするかしないかの判断は自分自身で決断することが、

相場で生き残る最低条件だと思います。

 

おまけ-最悪を常に想像する

最後に、「相場から逃げるなと力説する人」のパターンで、

考えられる最悪のシチュエーションを紹介します。

 

相場から逃げてはいけないと他人を相場に引き留めることは、

カジノなどでゲームから降りようとしている人を挑発してカモにしようという行為そのものです。

 

相場から人が減れば減るほど、自分が勝つうま味が減るので、

いわゆるねずみ講と同じで、言葉巧みに引き留めることが大切になってきます。

 

要するに自分が儲けるために、美辞麗句を並べてカモっているという感じです。

 

この2週間は相場から離れることが多かったので、

そんなことを考えたりしていましたという内容を書き留めました。

 

トレードへのモチベーションが上がらない理由もこんなところにあるのかもしれません。

 

今日から8月、例年どおりだと本格的な夏枯れ相場に突入します。

だからこそ相場状況を注視して「ノートレという権利」をうまく行使しつつ、

自分自身が納得のいくトレードを心がけていきたいと思います。

 


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2件のコメント

  • すうさん、おはようございます。
    ずーっとノートレの私が通ります。
    トレードをしないという権利を行使中といえば聞こえは
    良いですがノートレで居ると心が凪ぎの状態になって
    非常に快適という事態になりそのぬるま湯状態にどっぷり
    浸かっているのが今の私です。

    心をざわめかせるのはただ1つ。
    フォロワーさんの利益報告です。
    爆益じゃなくて微益の継続が一番心がざわめきます。

    ざわめきの内容は、
    いいのか?このままで。皆心を奮い立たせて負けても勝っても
    相場と向き合ってるぞ?
    お前は本当にこのままでいいのか?

    という葛藤の繰り返しです。
    それでも少しずつですが復帰に向けて遅遅ペースですが
    色々やってます。

    いつまでもサーフボードを波打ち際に置きっぱなしでは
    ダメだぞと思いつつ。

    いつも胸に刺さる記事ありがとうございます。
    長い目で見てやって下さいませm(_ _)m

    • ぺんさん、おはようございます。

      ノートレ期間が長いと復帰戦のきっかけ掴みにくいですよね。
      いきなり100%を目指すよりは、過去に利益を計上した銘柄、
      お気に入りの銘柄で景気づけやゲン担ぎ的なトレードもありかもです。

      オカルトチックですが、意外とすんなり復帰できるかも(経験談)。

      あくまでも自分自身のペースを乱さないことが大切だと思います、
      乱される情報があふれていますけど、お互い頑張りましょう!!!

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