トレード雑記第101弾、

貫かれるまゝに

日くらし硯に向かひて、

心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き付くれば、

あやしうこそ物狂ほしけれ。

吉田兼好『徒然草』っぽく考えたんだけど、

当たり前だけど原文が凄すぎるので、冒頭の一番有名なところだけ変更。

意味合いは、ほぼそのまま。

指値を置いていたら、サクッと貫かれちゃったので、

茫然自失のなか、硯（すずり）じゃないけどブログに心情を書き書き、

なんか気持ちがおかしくなって笑えてくる。

みたいな感じ。

貫かれないために・・・

それじゃあどうするか、どうすればいいか。

一番単純明快なのは、

「指値を置かない」こと。

「アホとちゃうか！？」って思われるかもしれないけれど、

思っている以上に効果があったりする。

少なくとも次のふたつのリスクには対応できる（はず）。

1．相場の変化に対応できない

「指値を設定したとき」と、

「実際に指値の価格に到達したとき」とでは、

相場の状況が変わっていることも少なくないわけ。

レンジ相場とか、下振れた瞬間の下髭げをGETしてすぐに利確できて、

みたいな「0秒ピンピン」が上手くいく場合はいいんだけれど。

右肩下がりのジリ下げ相場だと、どうしようもないし、

今だとウクライナ情勢とかのニュース速報で大きく動く可能性もあるし。

そういったときに、まったく対応できない危険がある。

2．安易な「追いかけ指値」のリスクが高い

「追いかけ指値」という表現はないと思うんだけど、

以前よくやっていて、貫かれまくった「負け確トレード」の典型例。

イメージが掴みやすいように、

恥を忍んで数値例を書いちゃうとこんな感じ。

以下、あくまでも数値例なので、数値自体適当なのと、

銘柄ごとの値動きの激しさ・穏やかさとか一切考慮していません。

たとえば、

現在の株価が2000円前後の銘柄とかへの指値注文だと、

1980円とかに指値を入れる。

で、その後株価が上昇して2020円とか2030円とかになると、

1998～2002円とか、なんとなくそのあたりに指値を変更する。

そして、2050円を超えてくると、

指値を、2030円、2040円みたいな感じで、

現在価格の上昇に連動させるかたちで指値を上に変更するイメージ。

これが、

ここで言うところの「追いかけ指値」・・・。

やったことないですか！？

わたし、めちゃくちゃ経験あるんですよ、

今でも、実はやっていたりしますしwww

そして、2040円に株価が下がってエントリー！！！

したはいいものの、そのまま2030円、2020円・・・、

みたいな感じで株価が下がってきちゃって、

1998～2002円くらいのところで損切りぃ～www

みたいな流れ。

なんで2000円付近の指値を動かしちゃったんだよ、

あるいは1980円のままにしておけばよかったのに、

みたいな感じで、後悔するところまでが定番の流れ。

ちなみに、ジリ下げっぽいイメージの下がり方だけじゃなくて、

2050円から一気に2020円くらいまでナイアガラがくることもそれなりにあって、

自分の指値2040円を大きく貫かれてしまうというパターンも珍しくなかったりする。

ある意味では「トレイリング注文」の逆パターンなんですよね。

トレイリング注文を簡単に書くと、

エントリー後の含み益の利確ポイントを、段階的に自動上昇させる注文方法。

たとえば、2000円でエントリーして、

2020円に到達したら、2010円まで下がったところで利確、

2030円に到達したら、2020円まで下がったところで利確、

2040円に到達したら、2030円まで・・・以下同じ。

そうすることで株価が上昇し続けている間は利確をせずに、

株価が下落したときに利確できる、という注文方法。

これの正反対のパターンが、

「追いかけ指値」ということですw

笑っちゃダメだけど、上手い方が利確したポイントが、

わたしの「追いかけ指値」エントリーポイントになっている感じ。

他にも、

指値の取り消し忘れとか、

指値を入れた後の停電や証券ツールの不具合とか、

そういうリスクもあったりする。

こんな感じで、

指値を一気に貫かれるリスクを軽減するためには、

状況に応じてだけど「指値」の数量や価格帯を調整すること、

「成行」による注文を増やすことも有力な解決方法だと思う。

知らんけど。

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