書評『超実践! 勝ち続けるための逆張りデイトレード』
トレード雑記第114弾、
書評『超実践! 勝ち続けるための逆張りデイトレード』
いろんな意味で話題の一冊。
デイトレブログの先駆者であり、
YouTubeチャンネル登録者5万人超を誇る、
人気実力を兼ね備えたデイトレーダー・Rょーへー氏による2冊目の著書。
アイキャッチ画像は、わたしも購入したAmazonのページ。
わたしは1冊目の著書も購入していますし、
YouTubeも名探偵・金田一耕助のような風貌で、
分かりやすい解説動画を出していた時期から視聴しています。
そういう意味では、単純にファンのひとりです。
だからといって忖度するつもりはありませんし、
それと同時に誹謗中傷するつもりもありません。
で、誹謗中傷でいうと、
著者が相当に悩んでおられた様子をTwitterやブログで拝見したわけ。
ああいう文章は、書くことにものすごい労力と時間を要するし、
書いた後の校正には、それ以上の労力と時間がかかるし、
そのうえで本当に公開するのか、何度も悩まれたと思うんです。
公開することで、さらなる誹謗中傷にさらされるかもしれないし、
書籍の販売に悪影響が出るかもしれませんので。
わたしは、経緯の詳細は存じ上げないけれど、
直接的に訴訟沙汰になる寸前だった方とは和解されたようで、
まずは良かったと感じています。
いったんSNS等からは離れられるとのことなので、
ゆっくりお休みになってくださいと思いますし、
やっぱり復活が待ち遠しいなぁという気持ちもあります。
わたしのブログを読まれることはないと思うので、
著者ご本人に届くわけではないですが、陰ながらエールを送りたいと思います。
さて、あらためまして本日のテーマ。
-書評『超実践! 勝ち続けるための逆張りデイトレード』-
2022年3月28日、彩流社より出版された、まだ世に出たばかりの最新刊。
「はじめに」と「おわりに」以外で6章あって、見出しはこんな感じ。
第1章 逆張りデイトレードとは
第2章 逆張りデイトレードのためのトレード環境づくり
第3章 5分足チャートを使った逆張りデイトレード攻略
第4章 板読みデイトレード攻略
第5章 暴落パニック相場で大勝ちを狙おう
第6章 デイトレーダーとして成功する秘訣
それぞれの章についての簡単な内容紹介と、
読んでみての感想や疑問など、最後に総評、
それとトラブルとなっていたことに関連して気になったこと、
を書いていきたいと思います。
なお、特に前半(第1章~第2章など)は、辛口、批判的感想になっています、
お気に召さない方はスルーしていただけるとうれしいです。
第1章 逆張りデイトレードとは
著書の導入部分で、デイトレをする目的や、
著者のトレード経歴における考え方の変遷など、
前著で書かれていた内容や、YouTubeで話されていた内容などと、
一部重複もありますが、丁寧に再編集された感じです。
特に、タイトルにもある「逆張りデイトレード」の強みと弱点を提示しており、
「こうやれば絶対勝てる」的なノウハウ本とは異なる真摯さが読み取れます。
また、弱点のひとつに「逆張り脳の沼」という表現で語られているんですが、
著者によるキャッチ―な造語も印象的です。
(内容はまったくキャッチ―ではなく危険極まりない泥沼思考ですがw)
疑問に思った点は、すごく単純で、
いくらの投資資金でやっているんだろう?
ということ。
下世話な話かもしれないけれど、
毎日1~2万円をコンスタントに稼ぐ著者のトレードにおいて、
いくらくらいの資金が必要になるんだろうか、という疑問。
これが50万円なのと500万円なのと、5,000万円、5億円・・・、
とでは1万円の利益の意味合いが異なる可能性もあるわけです。
同時に、仮に1日1万円でひと月約20万円、年間240万円の利益について、
それをそのまま投資資金に充当するのか≒「年々投資資金は増える」
それとも利益分は出金してトレードを続けるのか≒「投資資金は一定」
という変化についても、重要なポイントだと思います。
また、後の章での実践において、
ナンピンの話や予約注文を複数銘柄に対応する様子が記述されているので、
そのあたりとも密接に関わってくるように感じます。
YouTubeなどでは語られているのかもしれませんが、
あくまでも本書のみを読むと想定した場合、
投資資金の記述がないと、トレード手法を真似できるのか否か、
といった、そもそもの前提条件がわからないわけです。
言い換えると、
この「著者はいったいどういう人なんだろう?」という点が、
本書をめぐる最大のミステリーへの扉を開けることになろうとは、
この時点でわたしは予想できませんした。
第2章 逆張りデイトレードのためのトレード環境づくり
おそらく最も賛否が分かれ、
物議をかもしそうな章がこの第2章だと思います。
第1章の導入を経て、
いよいよ著者のトレードの土台となる「トレード環境」について。
まずは物理的な「パソコン」「モニター」の大きさや価格について、
著者のトレード環境が写真入りで掲載されています。
そして、本章の、というより本書の「キモ」「核心」だと思われる、
モニターの画面構成の解説があります。
「240銘柄同時監視」について、
「大量監視」することの意義、監視銘柄の基準や選択方法など、
まさにトレードをするための環境づくりが解説されています。
ただし、すごく残念なのは、
「なぜ監視銘柄が240社なのか?」についての記述がほぼありません。
少ないとチャンスが拾えないから、という理由は記述されていますが、
じゃあ極端に言えば2,400銘柄でもいいわけです。
難癖をつけたいわけではなくて、
おそらく240銘柄が「最適」だと著者は判断されていると推測できますが、
その最適解がどうやって導き出されたのかについてわからないんです。
そして、その最適解である240銘柄同時監視を可能とするのが、物理的な環境づくり、
つまり紹介されているパソコンやモニターの環境づくりになると思うんです。
このあたりもYouTubeなどでは語られているのかもしれませんが、
書籍だけだと、ほとんどわからないのがつらいところです。
そこにきて、章末の3行が・・・。
あっ、これは・・・、誤解を招くわ・・・。
というのが率直な感想。
引用すると、
“本章でご紹介した私の240銘柄同時監視の環境は楽天証券マーケットスピードにて作成可能です。詳しい作り方についてはYouTubeデイトレ塾にあります『私のトレード環境/最強監視ツール作成方法紹介』をご覧下さい。”(60ページ、初版第一刷)
YouTubeでの著者をご存知の読者にとっては、
むしろ著者のサービス精神からくる丁寧な案内だと解釈できるんだけど。
そういうことを知らない初見の読者にとっては、
解釈がものすごく困難な文章になってしまっています。
この点は、出版社批判になっちゃうけれど、
著者は「デイトレ塾」を固有名詞として使用しているわけです。
自身のYouTubeチャンネルのチャンネル名称として。
だけど、初見の読者だと「デイトレ」も「塾」も一般名詞なので、
「デイトレ塾」から「投資スクール」を連想する人がいても不思議はないわけです。
こういう「認識のズレ」がトラブルの火種になってしまうわけで、
「「デイトレ塾」って何ですか?」
「投資スクールと誤解されかねないですよ?」
「YouTubeを見ていない人も書籍を購入すると想定して表現を工夫しましょう!」
って、ちゃんと著者に伝えないとダメだと思う・・・。
なかでも「塾」という表現は、一般に、それなりの高額費用を想起させますので、
そのあたりは特に丁寧に説明しておく必要があると思います。
しかも、本章では、冒頭からパソコンやモニターに関する設備投資、
お金の話なので、最後にデイトレ塾への案内へとつなげる本章の構成が、
追加費用の発生する投資スクールへの誘導と誤解されかねないわけです。
本来であれば、本書の核心となる「240銘柄同時監視」について、
最重要と言ってもいいポイント解説となる章だと思うんだけど、
記述の内容や構成、書き方で、大きく本書の価値を落としているように感じます。
【補記】
ちなみに、わたしは著者が紹介しているデイトレ塾の『』のタイトルが、
無料で視聴できるYouTubeの動画だと知っていますので、あらためて視聴したんですが・・・。
あれ!?、サムネは「180銘柄同時監視」になってるけど、この動画で合ってるの?
ちょっと古い気もするけれど2020年3月27日公開の動画で合ってるの?
モニターは27インチって書いてあるけれど・・・、
書籍の時系列だとこの時期は42.5インチに変更された後じゃなかったっけ?
もしかしたら、わたしが間違った動画を検索して視聴したのかもしれません、
そのため、ここに書いた補記は、書籍で紹介されたYouTubeを視聴しての疑問です。
240銘柄と180銘柄の差異は、誤差ではないと感じるけれど、
著書のなかでも「240銘柄前後の証券コード」(41ページ)、
「200銘柄近い監視の中で~」(189ページ)などとあるので、
監視銘柄の数字にはそこまで大きな意味はないのかもしれません。
第3章 5分足チャートを使った逆張りデイトレード攻略
そして、いよいよトレードの実践解説となる第3章。
ここでは、YouTubeで著者の話を聞いたことがある人であれば、
「そうそう、この話よね、詳しく聞きたかったのよ!」ってなりそうです。
「ズレ手法」、
「2本理論」「4本理論」と表現される「偶数理論」、
「スライダーゾーン」、
サポートラインの引き方、
朝一の特大陰線に立ち向かう勇気、
空中戦のリスク、など、
Rょーへー語録と言ってもいい用語がたくさん出てきます。
一つひとつ紹介していくと、とんでもない量になりそうですし、
そこはぜひ書籍を手に取って、ご自身でお確かめください。
当然ながら、このあたりの記述は著者のノウハウですので、
わたしごときがケチをつけるようなところは一切ありません。
第4章 板読みデイトレード攻略
前章と本章が、実践解説となっていますが、こちらは板読みの解説。
「自然な板」と「不自然な板」の特徴やねらい、
突然現れるぶ厚い買い板への対処方法、
不自然に並んでいる売り板への対処方法、
フル板を活用した買い指値のコツ、
フラッシュクラッシュへの対処方法、
見せ板の見抜き方、などなど。
勝つためのコツがこれでもかと言わんばかりに記述されています。
しかも、この章で種明かしをされますが、
(ネタバレと言われるかもしれませんが)
実践編の第3章、第4章で使用されている写真画像は、
すべて本書を執筆中の期間における実際のトレード画像だということです。
何年も前の過去の栄光ではなくて、
おそらくはここ数か月のあいだに、
著者が「実際に」トレードされた画像をそのまま使用されています。
このあたりも著者の信念が著書に反映されているように感じます。
また、他の書籍でたまに見られることですが、
実際のトレードにおけるチャートや板を出してきて、
ここで買ってここで売って〇〇万円利確みたいな、
ことさら儲けを誇張するような記述もありません。
ここでも著者の真摯な人柄が出ているように感じます。
気になる点は、第2章でも書きましたが、
どうしても「デイトレ塾」について、
説明が不足しているように感じます。
本章116ページでも「デイトレ塾」への案内があるけれど、
第2章に続き、この段階でも「塾」という表現への説明がないこと、
「有料」なのか「無料」なのか、一切明記されていないこと、
そういう状況において、書籍から書籍以外の媒体へと誘導されること、
などに対して、疑問を持つ読者がいても不思議ではないと思います。
なお、章末になって、
やっと「YouTubeチャンネル『デイトレ塾-Rょーへー』」という、
ある意味では正式名称が出てきます。
本書を一冊ちゃんと読めば、
前述したような誤解はほぼ解消されるとは思うのですが、
著者のYouTubeを視聴したことがない読者にとっては、
いたずらに疑問や不信感を募らせるだけになってしまうかもしれません。
第5章 暴落パニック相場で大勝ちを狙おう
本章は第3章、第4章における実践解説をふまえて、
大勝ちを狙うポイントについて、臨場感のある実践解説が展開されます。
まずは、「大負けを回避する心構え」として、
大負けするポイント、心理描写なども解説しながら、
どうすれば負けるのかについて記述があります。
“大負けパターンは、いつの間にかアクセルを踏まされている”(167ページ)
読んでいて、涙が出そうになりましたが、
まぁ、おっしゃるとおりというほかないです。
そして本題の大勝ちを狙うポイントについて、
その条件を丁寧に解説しています。
年に数回しか出現しない逆張りデイトレードの大チャンス日の4条件、
そしてその手順・ステップを7つに分けて解説されていますので、
著者と同じように虎視眈々と狙っていけば、大勝ちも夢ではないかもしれません。
実際にはそんな単純ではないでしょうが、
大勝ちする場合、大負けする場合の条件整理に丁寧な記述があり、
読者のトレードスタイルや実力に応じて取り入れることができそうなので、
第5章は汎用性が高そうな内容だと思います。
そして実際の、
とあるチャンスな1日におけるトレードについて、
3分刻みで実況解説されています。
なぜ3分刻みなのか、
その大切な理由についてはぜひご自身でご確認ください。
“デイトレは究極の心理戦”(198ページ)
まさにそのとおりだと思います。
本書のなかで、わたしの一番好きな章がこの第5章です、
著者の手法とそこでの心理状態がよくわかる記述になっています。
第6章 デイトレーダーとして成功する秘訣
第5章までとは、やや毛色が異なり、
著者からトレーダーへ、あるいはトレーダーになりたい人への、
メッセージという感じのまとめの章。
項目は6項目。
①デイトレは日銭を稼ぐもの
②デイトレーダーは自分で負ける道を選んでいる
③デイトレに必勝法はない!負ける要素を削ろう
④デイトレシミュレーションは無意味
⑤結局デイトレはメンタル
⑥コツコツデイトレーダーが財を築くためには
それぞれ著者の考え方や実体験から導き出された教訓で、
ハッとさせられるもの、自分も頑張ろうと勇気を貰えるもの、など
きれいなまとめとなっています。
総評
著者2冊目の書籍。
1冊目と同じ出版社からの出版ということもあり、
読みやすさを維持しつつ、実践的な内容に踏み込んだ意欲的な良書。
ただ、読みやすいことと、内容がわかりやすいこととは必ずしも一致しないので、
専門的・技術的な記述も含まれている本書を難しく感じる人もいるかもしれない。
また、読んだからといって、すぐに自分のトレードに反映できて利益につながる・・・、
わけではないので、自分の成長に応じて何度も読み直すことも必要になりそうな一冊。
そういう意味でも良書だと思います。
本書を読んだ後の「感情グラフ」を、
デイトレードみたいにチャートっぽく表現すると、
期待値が高くギャップアップで表紙をめくり、
第1章の導入はヨコヨコ、第2章で連売りに捕まって、
第3章で半値戻しくらいまできて前場終了。
第4章で始値を超えてきて、14時頃からの第5章で急騰、
最後の第6章できれいにストップ高で読了、引けおつ。
みたいな感じです。
伝わっているかどうかは、ものすごく謎ですが・・・。
気になった点は、昨今の流行もあるだろうけれど、
YouTubeとの関連性、連動性についての記述が多いところ。
第2章、第4章、第5章と全6章の半分の章の章末において、
著者が運営するYouTubeに関する案内があるけれど、
参考文献みたいな感じで、巻末にまとめて書いても良かったように思います。
あわせて「はじめに」か「第1章」のなかで、
YouTubeチャンネル「デイトレ塾-Rょーへー」の紹介
があっても良かったのではないでしょうか。
(原則無料であるとか、「塾」の名称の由来など)
そのなかで、たとえば、YouTubeで特に評判の良かった動画、
質問などが集中した動画について、文章でより詳しく伝えたい、
みたいな執筆の動機があると、初見の読者にとっても、YouTube視聴者の読者にとっても、
そういう気持ちで読み始めることができたように感じます。
とはいえ、第3章、第4章、そして第5章の実践解説は圧巻ですし、
そこがタイトルにある「超実践!」となりますので、
臨場感があって読み応えのある良書と言って過言ではないと考えています。
最後に、もし、わたしが本書に星(☆)をつけるとしたら、
内容はもちろん、著者の活動(YouTube、ブログなど)の応援も込めて、☆5つ。
批判的なコメントも書いているので、
意外と思われるかもしれませんが、
間違いなく良書であると感じました。
ただし、著者の活動(YouTube、ブログなど)について、
ある程度の予備知識がないと、初見で読んでも理解できないところがあると感じますので、
書籍の読解力に加えて、読者による著者への理解力が求められる書籍といえるかもしれません。
一般化すると「人気YouTuberの他領域展開あるある」という感覚だと思います。
ここでの「他領域」とは、テレビ、ラジオ、歌手・タレント活動、書籍出版などを指し、
自身のYouTubeチャンネルにおける認知度(誤クリックを除く99%程度)、人気、評判を、
そのまま他領域にスライドできると考えた結果、思いのほか苦戦するという「あるある」です。
だいたいの場合、ファンである視聴者・リスナーは絶賛して、アンチは酷評して、
そのYouTuberを知らない人は、理解が追いつかず口をポカ~ン・・・、みたいなイメージです。
そのため、本書に対して、著者のYouTubeなど視聴実績が一定程度あって、
著者のファンだという人と、まったくそうでないという人とのあいだでは、
この書籍についての評価が大きく異なる可能性も想定されます。
出版後のレビュー等で気になったこと
この項目は、書籍の内容を飛び越えて、
出版後のレビュー欄や、著者のTwitterなどで気になった点について。
初見の読者には「デイトレ塾」という表現が、
「投資スクール」の一種と誤解されるかもしれない、というのは前述したとおり。
あわせて、実態として、著者のデイトレ塾(YouTube)では、
一部に有料コンテンツ(メンバーシップ機能)もあって、
月謝(月額会費)が発生しているのは、おそらく事実なので、
オンライン投資スクールの範疇に含まれると誤解される可能性もないわけではない。
そういうことを考えると、
レビューなどで「投資スクールへの誘導」という批判がきたとしても、
そこには筆者と読者のあいだにある認識のズレから生じているもので、
完全に虚偽とまでは言えないかもしれない、と感じます。
最初に書いたように、わたしは著者のファンなので、
「ありもしない投資スクールで荒稼ぎしている胡散臭いやつ」、
みたいに言われたら、激怒する気持ちはすごくわかります。
一方で、
読者の一部が「デイトレ塾そのものを投資スクールと勘違い」して、
そこから批判レビューを書く気持ちもわからないわけではないです。
前述した「人気YouTuberの他領域展開あるある」とも関係しますが、
YouTubeでの常識と、それ以外の領域での常識はそれなりに異なります。
代表的なところでは「挨拶」がわかりやすいですが、
人気YouTuberは、それぞれキャッチーな挨拶から動画が始まります。
たとえば大手芸能事務所に移籍して、テレビ等へのメディア展開をしている、
若者に人気らしい某YouTuberの挨拶は『V・A・M・~』からはじまりますが、
この挨拶が通用するのは、基本的に自身のYouTubeチャンネルのなかだけです。
知らない人にとっては、「口をポカ~ン」案件です。
著者の「デイトレ塾Rょーへーです」も、同じだと思います。
自身のYouTubeチャンネルのなかでは常識でも、
書籍の購入者にとって常識かどうかはわからないわけです。
最初に、丁寧な挨拶・自己紹介を省いてしまった結果・・・、
読者「お前、だれやねん!」
著者「俺のこと、知ってて当然やろ!」
から始まる両者の認識のズレが、
一冊を通して展開される「すれ違いコント」みたいになっている感じです。
これが「本書をめぐる最大のミステリー」への、わたしなりの回答です。
書籍の内容自体はすごく良いにも関わらず、
こういうところでのトラブルは残念としか言いようがないです。
そして危惧されることは、
読者の全員が著者のYouTubeやブログ、Twitterを見ているわけではないので、
これからも似たような批判レビューが投稿される可能性も考えられます。
もし書籍を、重版されたり改訂版を出されるのであれば、
YouTube、デイトレ塾に関連する表現、記述は加筆修正などされてもいいように思います。
YouTubeでの著者を知らない人も書籍を購入するわけですから。
なお、わたしが把握している情報源は、本書初版第一刷に加えて、
著者のTwitter、ブログ、およびAmazonのレビュー欄の情報です。
ただし、著者のブログは一部修正が入ったところもありますし、
レビューも修正や削除などが繰り返されたと言及されていますので、
そのすべての情報について把握できているわけではありません。
あわせて「投資スクールへの誘導」以外の論点、
たとえば5chなどで繰り広げられているらしい誹謗中傷については、
一切わからないので、そのあたりについての言及は差し控えます。
なるほど、この本だったわけですね。
筆者はブログで、「もうむり」とのタイトルで、
事の経緯や心境を吐露されていましたね。
これも便利になりすぎて、どんな人でも
レビューを投稿できるようになった部分の
負の側面かもしれませんね。
昔は本屋でふと手にした本が、
良書なのか否かは自分自身の中で完結するものだったんでしょうけど。
私はそんな本との出会いが好きなので、
未だに本を買うとき他の方のレビューは一切見ませんし
ネットでも購入することはほとんどありません。
書店に足を運び、自分で本を見たり探したり、
そういった本との出会いを楽しみたい、
まさに昭和の人間ですwww
レビューはそれを書き込んだ人間が、
「悪意を持った人物」か「好意を持った人物」か
そのどちらでもないか、正直レビューの読み手には一切わかりませんしね。
ただ一つだけ言えることは、
悪意を持って書き込み、著者を貶めるような行為は、
人間としての道徳を疑う部分でもあります。
私は先入観にとらわれずフラットな気持ちで
これからも本との出会いを楽しみにしたいので、
レビューは見ないでおこうと思います。
それぞれネットを利用する個人が、誤った情報に振り回されないように
自分のネット・リテラシーを磨いていくしかないのだと思います。
便利な反面、負の側面を併せ持つことを念頭に置いて
これからもその利便性を享受していかなければと
改めて考えさせられました。
今週も毎日の更新お疲れさまでした。
今日の深く考えさせられる記事、本当にありがとうございます。
よい一日を過ごされて、来週に備えられてください。
それでは失礼します。
わたしも著者のファンのひとりですので、
まぁ、いろいろ思うところはありますよね。
わたし自身も昭和の人間で、YouTube(2005年設立)よりずっと以前から書籍を読む習慣があります。
オンラインでのレビューの功罪、YouTubeの功罪、いろいろあると思いますが、
そのあたりはオブラートに包んだつもりです。
アラフィフさんの言わんとするところはわたしも類推できますし、
おそらくわたしの言わんとするところもご理解いただけると思います。
そのあたりを飲み込んだうえで、
明日からお互いベストを尽くしましょう!