『将太の寿司2 World Stage』って知ってる!?
トレード雑記第138弾、
『将太の寿司2 World Stage』って知ってる!?
無料漫画アプリにハマったことによる漫画紹介、第3弾。
作者は寺沢大介で、
彼の代表作の筆頭は『ミスター味っ子』(連載1986-1990)。
少年料理人による料理漫画と言えば、まず思いつくところだと思います。
ミスター味っ子の連載終了後も『将太の寿司』『喰いタン』など、
料理に関連する連載を中心に根強い人気を有している漫画家です。
今回紹介するのは、
将太の寿司の続編となる『将太の寿司2 World Stage』。
2013年から2015年の連載と比較的新しい作品。
一時期ブームとなった、80-90年代くらいの人気漫画の続編、
当時の主人公の子どもが作品の主人公を担うというパターン。
個人的には解散したバンドの再結成くらいの感覚で、
期待値が大きいと悲しくなるものが少なくなかったりします。
そんななかで、
『将太の寿司2』はというと、
期待値を超えた面白さでした!!!
ミスター味っ子や、初期の将太の寿司だと、
伝統と格式を重んじる対戦相手にアイデアの創意工夫で戦う天才少年料理人、
みたいな構図で、少年漫画の王道ではあると思うけれど、
奇抜なアイデアや創作料理のぶっ飛んだものが多かったりと、
ぶっちゃけそこまで美味しそうになかったりする描写も少なくないし、
対戦相手の卑怯ぶりが際立ち過ぎていて、リアリティには欠ける展開も多い。
(食材買い占めは序の口、審査員買収、冷蔵庫など破壊、ケガをさせたり脅迫など)
一方で、
この『将太の寿司2』では、そういった創作料理対決ではなくて、
お寿司が、世界(フランス)から日本へと逆輸入される過程で、
日本の寿司の弱点(閉鎖的だったり画一的だったり、サービスの横柄さなど)が、
グローバル化の波とともに描写されて、そこに対応する職人たちという感じで、
伝統的な寿司・寿司屋の良さと改善点をあらためて浮き彫りにしてくれる感じ。
必ずしも日本が正しいとか、逆に遅れているとか、そういう展開ではなくて、
日本の良さ、世界の良さ、食材や調理法、食べる人に関する文化の違いなど、
上手く調和してメッセージ性のある作品に仕上がっています。
そういう意味では寿司に限定せずに飲食業や、
さらには客商売全般に対して知見が得られる良質の漫画のひとつ。
おまけ-打ちきりらしいけれど
ちなみに『将太の寿司2』は打ち切りらしい噂がチラホラあります。
最後の「瑞穂編」の展開を読むと、おそらくそのとおりだと思うんですが、
だからと言って作品のレベルが低いわけではないと感じています。
その理由は、
前述したとおり、前作の『将太の寿司』だと、
創作寿司バトルになったり、敵役の卑怯な行為が目に付いたり、
それに対してスポコン根性で乗り越える的な“THE 少年漫画”だったので、
その構成の違いが前作ファンには響かなかったのかもしれません。
個人的には、恍惚無形のトンデモ料理バトルは、それはそれで面白いですが、
『将太の寿司2』はどちらかというと対面での客商売、サービスの考え方など、
飲食店経営のビジネス書的な感覚で、大人にこそおすすめの漫画だと感じます。
あとは、本作の主人公が、
前作の主人公とそのライバルの息子という工夫した2名体制を採用していたけど、
その点ををうまく活かしきれないまま、なんとなく終わってしまった感じ。
そういう意味では、最初の導入と最後についてはイマイチですが、
フランスの寿司チェーンが日本で展開する職人やサービスの考え方、
主人公の1人がフランスに渡り、日仏の食文化の違いを上手く融合させる考え方、
など、本編は非常に面白い内容になっていると思います。
全4巻(37話)という分量も、
サクッと読むことができるという意味で非常に読みやすかったりします。
追記。
美味しいお寿司が食べたいなぁ~。
お疲れ様です。
将太の寿司、World stageってのがあったんですね!
これは知りませんでしたw
グルメ系の漫画も結構読んでるつもりだったんですがw
今度読んでみます。
そういえば、パリピ孔明、
面白く読めました!!!
タイトル詐欺ならぬ
タイトルでの毛嫌いはダメだと
よくわかりましたw
お寿司、回るやつしか縁がないですねw
1年に一度くらい、
カウンターで好みのネタを握ってもらいながら
食べてみたいですねw
ちなみにですが、好きなネタは
アオリイカ、生ぼたんエビ、マグロの中落軍艦あたりですねw
お疲れ様です。
わたしも最近知りましたw
ちなみに「ミスター味っ子」も「2」が出ていて、
こっちはなかなかトンデモ展開のストーリーが継続中ですw
「パリピ孔明」、そうでしょ!?
タイトル毛嫌いしちゃうんですよね、読んでみたら面白かったですよね!
さすがアラフィフさん、お寿司のネタも通です!
透き通ったアオリイカ、生ボタンエビに緑色のたまご乗せ、中落をスプーンでこそぎ取るひと手間、
ぜ~~~~~~~~~~んぶ食べたい!!!