規制の強化と緩和に思うこと

トレード雑記第158弾、

 

規制の強化と緩和に思うこと

今回のテーマは、本ブログで1、2を争う真面目なテーマ。

 

だけど・・・、

文章力や構成力が追いついていないので、

扱うのが難しいテーマだと感じています。

 

書きたいことは、

現状の規制を「強化する」、「緩和する」の選択肢には、

それぞれメリット・デメリットがあることが最初のポイント。

 

そして、2つ目のポイントは、同時並行的に運用できないこと。

 

最後に、3つ目のポイントとして、

現状維持にもメリット・デメリットがあること。

 

結論を書くと、

これらの複雑な視点を総合的に判断する必要があるということ。

 

具体的な事例を順不同で列挙しますが、

1点目と2点目はかなり重たい話、3点目は普通の話で、

4点目が株式投資・トレードの話、5点目はおまけみたいなお話。

 

1.【規制緩和】コロンビアでコカインを合法化する可能性があるらしい

現状は、世界の主要国家では違法薬物とされていて、いわゆる闇市場で高値で取引されている感じ。

 

規制緩和をすると、推測でしかないけれど、

表の市場での取引となるため「中毒患者が増えること」が想定できます。

 

一方で、流通がオープンになることで「価格の暴落」が発生するため、

闇市場でのパワーバランスが崩壊する可能性すらあると言えます。

 

このあたりは「禁酒法」に関連した歴史が参考になる、はず。

 

そして当然ながら、規制緩和した世界と、現状維持の世界と、

さらには正反対に今よりも規制強化した世界の3つの世界を、

同時並行的に展開できるのは小説や漫画のなかだけですので、

現実社会ではそういった検証は不可能です。

 

だからこそ決断が難しい話なんだと言えるのですが・・・。

 

ちなみに、アイキャッチ画像は「薬物中毒」。

コカインから連想される一般的なイメージだと思います。

 

2.【規制緩和】「理由がある殺人」なら合法になりそう

そして、上記1.に関連して某麻雀プロがツイートしていた内容がコレ。

 

発信者のニュアンスとしては、

コカイン合法化(≒規制緩和)したら、

他の事柄(この場合だと殺人)も合法化されそう ≒ 不安、恐怖?

という感じで、「そうしてはならない」という感じの文章だと思いました。

 

もちろん、真意はわからないですが。

 

また、ここでの「理由がある殺人」が何を指すのか、が不明なので、

だから、直接この表現に賛同も反論もできそうにないけれど・・・。

 

とはいえ、この視点はめちゃくちゃ大切なもので、

たとえば「安楽死」とか、「老々介護の末に・・・」とか、「障害のある子どもを・・・」とか、

身内がそういうことにならないと考えることすら避けたくなる論点だったりするのですが、

すごく大きな問題となってると考えられます。

 

とても難しい話だけれど、

高齢社会の日本において目を背けてはいけない議論かもしれない、という感じです。

 

3.【規制強化】観光・レジャー等の有料化や立入禁止措置など

気が滅入るくらいに重たい話題を続けたので、もう少しやわらかい話題。

 

たぶん、前2者よりは、よっぽど身近な問題。

 

議論の出発点が異なるけれど、

方向性はほとんど一緒という興味深いお話だったりします。

 

まずは1つ目の出発点。

 

毎年のことだけれど、「登山」「海水浴」「川遊び」などで、

たくさんの人が亡くなるという報道がなされるわけで・・・。

 

これを防ぐために、有料化など規制を強化する方向性です。

 

これらの行動の「ハードル」を上げることで、

安易な気持ちで登山したり、海水浴を楽しむ人が減少して、

その結果として、命が守られるという考え方。

 

一方で、2つ目の出発点は、

先日の報道にあったけれど、BBQ客のマナーが悪いから、

BBQ会場を有料化にしたところ、マナーが改善したという報道から、

迷惑な人を排除するために有料化、規制を強化するという考え方。

 

いずれも「より健全なレジャー」へという方向性は共通しています。

 

もちろん「健全とは何ぞや」という話になってくるのは言うまでもないけれど。

 

【公開直前に追記】

ブログの最終チェックをしていると、

漁港で釣りをしている人が漁船に「ブチ切れ」という話題を目にしました。

 

悲しいというか虚しいというか情けないというか、

残念ながら釣りとかキャンプとかでも、よく聞く話になってはいますよね。

 

4.【規制緩和】NISAの恒久化と投資枠拡充でどうなる!?

こちらは株式投資・トレードに直結するお話。

 

NISAの説明は省略するとして、

ここでも大切なことは、現状維持と規制緩和をする場合の、

それぞれのメリット・デメリットを整理して比較検討して、みたいな過程が大切。

 

非課税の部分が拡充するわけですから、

そういう意味ではチャンスは大きくなります。

 

一方で、必ずしも利益を計上できないという事実があるので、

確定申告などにおいて複数口座での損益の計算や、損失の繰越控除など、

ある種の優遇措置から外れる部分も大きくなるため、リスクも大きくなります。

 

信用取引とかFXなどのレバレッジの規制緩和or強化などと類似した論点がでてくると思います。

 

そして、そもそも論に戻って、

普通の人が普通に投資して「少額でもプラスを維持できる」社会、

そういった日本経済であることが大切、みたいな「一般論」になりがちでもあります。

 

同時に可能性として考えられるのは、NISAで非課税枠を拡充するという減税施策をするのだから、

他のところで増税施策を併せて実施してもいいでしょう、みたいな話が浮上することも考えられます。

 

そんな感じなので、議論自体は盛り上がるけれど、

結論として「どうすればいいのか?」は、相当難しいお話だったりします。

 

5.規制があるということは・・・

定期的にですが、中学校や高校の校則が、意味不明、理不尽、令和の時代に合っていない、

などといった報道がなされたりします。

 

髪色や髪型、下着の色や種類などの校則が「やり玉」にあがることが多いです。

 

そういう報道がでると、よく引き合いに出されるのが、

とある某有名私立中高一貫校では校則が3つしかない、というものです。

 

校則が3つしかない、で驚いてはいけません。

 

実際のところは、3つすらなくて、

そもそも校則自体が存在しません。

 

同校のホームページの校則を引用すると、

 

“明文化された校則はありません。

ただし、学校生活・社会生活を円滑に進めていくためのルールをもうけ、

生徒一人ひとりが自覚して行動するよう日常的に指導しています。”

 

と明記されています。

 

言わないとわからないから規制ができて、

言ってもわからないから罰則ができる、という世界とは正反対、

言わなくてもわかるよね、という世界が広がっています。

 

1.から4.まで現状維持、規制強化or緩和、そのメリット・デメリット、

みたいな話題を展開しましたが、「影響を受ける側」の意識や力量もまた考慮しないと、

議論自体が根本から成り立たない、というのもまた事実だったりします。

 

そういったところまでを考えて制度設計をしなければならない、

と考えると、当たり前ですが、わたしには絶対に無理な仕事です。

 

今回紹介した事例は、

積極的に当事者にはならない・なりたくない事例が中心でしたが、

そういう状況に置かれることが今後ないとは限らないわけですね。

 

ムズカシイモンダイデスネ・・・。

 


1日1回応援クリックよろしくお願いします!

 

2件のコメント

  • 今回のテーマはなかなか考えさせられるテーマですね。
    そもそも規律・規制・ルールは、
    守る側の人間のモラルや道徳、人間性によって大きく変わりうる、
    というものなので。
    また、大枠を決めたとしても、不備・不足部分があれば
    例外を設定し、時間の経過とともに最初の目的がぼやけたりと・・・
    いずれにせよ、規制やルールを「守らされている」という
    意識が働けば、守らなくなる人も増えるのでしょうね。
    自己中心的な考え方の人が増えれば緩めの規制は形骸化する可能性も
    秘めていますし。
    そうなれば当然、罰金・罰則などが追加されたり規制が厳しくなる・・・
    ここ数年は人間性の劣化した人が増えたな、という気がします。
    (まぁ私も大した人間ではないのですがw)
    自己中な人間が増えたといえる例が漁船にブチ切れる釣り人の
    記事だと思います。
    各人がモラルある行動をすれば規制自体が不必要なんでしょうが、
    社会をうまく回すためには規制も必要であったりと・・・
    どこまでが必要でどこからは不必要なのか、
    線引きもこれまた悩ましいですねw
    (理想は規制がなくても一人一人の心がけで目的が実現できる
    世の中なんでしょうが)
    自己中な人間が増えると、当然規制も増える。
    そのことで社会そのものが殺伐として、社会そのものに
    疲れる人が増えているのが
    今現在なのではないかと考えてしまいます・・・
    (コ〇ナも大きく影響していますが)
    規制とは論点がずれてしまいますが、
    一人一人が出来るだけ周りの人に迷惑をかけず、
    思いやりの気持ちを忘れないようにして行動すれば、
    少しは住みやすい社会になるはず。
    その小さな心掛けが周りに広がり、
    多くの人がそうすることで
    この閉塞感の漂う今の世の中が
    少しでも変わって欲しいと祈りつつ・・・
    駄文のコメントですみませんw

    • まさにそのとおりですよね、
      規制の強化と緩和は状況にあわせていったりきたり。

      正解はないんでしょうね。

      警察なんかを「必要悪」と表現することがありますが、
      犯罪を取り締まるという意味では、犯罪がなければ不必要だといえます。
      (もちろん警察の機能は多岐にわたるので不必要になることはないでしょうが)

      そして受け手のモラルなんかについては、
      どうしても思うところがでてきそうですw

      自己中というか傍若無人というか、
      考えさせられる内容ばかりですよね・・・。

      そこには、コ〇ナの影響もあるのかもしれませんし、
      実は昭和の時代から似たようなことはあったのかもしれません。
      (昔はよかった、ていう単純な話でもない気がします)

      大切なのは、「これから」だと思うのですが、
      自分自身を鑑みてもそこまで立派な人間ではないので、
      自分ができることをコツコツと、ですね!

      頑張っていきましょう!!!

1件のピンバック

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です