『キングダム』って、どこまで描くのだろう?

トレード雑記第161弾、

 

『キングダム』って、どこまで描くのだろう?

今回のブログは、これまでの漫画紹介と少しテイストを変えて、

いわゆる「考察もの」に近い内容になります。

 

そのため、単行本第65巻(2022年6月発刊)までの内容を既知として、

以降の展開を史実などを想定しながら書き進めていきますので、

そういう意味での「ネタバレ注意」の回になってしまいます。

 

 

ご理解ご了承いただけます方に、

読み進めていただけると嬉しいです。

 

なお、たいした内容は書いていませんので、

このブログを読まれても、得もしなければ損もしない、そんな程度です。

 

さて、あらためまして、本日のテーマ。

 

“『キングダム』って、どこまで描くのだろう?”

 

ご存じ『キングダム』(原泰久)は、『週刊ヤングジャンプ』連載中の漫画ですが、

完全フィクションのファンタジー冒険漫画系とは異なり、大枠において史実に基づく漫画です。

 

そのため、人気があるからといって、

いきなり悪の大王(?)が出てきて、完結せずに引き伸ばしに走るという心配はゼロです。

 

むしろ、歴史のどのタイミングで完結とするのか、

つまりタイトルどおり「どこまで描くのだろう?」というのが関心事のひとつとなります。

 

まずはざっくりストーリーをおさらい。

 

後の秦の始皇帝である嬴政(えいせい)のもと、

秦国の将軍・李信(初登場時は、下僕の少年・信)が主人公。

 

信は、一兵卒から戦場での武功を重ねることで現在は将軍の地位になっており、

秦国を含めた7国(戦国七雄)を統一するために戦いに明け暮れている、という感じ。

 

第65巻の時点で、紀元前234年。

 

この後、以降の展開(予想)のネタバレを含みます。

 

どこまで描くのだろう?

秦国による中華統一は紀元前221年なので、

漫画のなかでは後13年で統一することになります。

 

現時点で秦国が攻め滅ぼした国家がひとつもないので、

後どれだけ続くのか、単行本で何巻が最終巻になるのか、想像もできません。

(ひとつの戦いのボリューム次第で、いくらでも変動するため)

 

どのあたりまで描くのだろうかと、

考えられるパターンをいくつかご紹介。

 

1.李信将軍たちが「ボロ負け」するところ

現状の『キングダム』では、李信がピンチに陥っても「無敵マリオ」状態で無双します。

 

主人公だから仕方がないわけですが、

どんな逆境でも「必ず体力全回復からの攻撃力100倍で一刀両断」みたいな展開は、

少々お腹いっぱい気味だったりします。

 

史実においては、中華統一の要となる戦いで「ボロ負け」しますので、

その段階で終了すると、衝撃度100%の結末を迎えると思います。

 

中華統一という後日談の話は描くとして、

「俺たちの戦いはこれからも続く!!!」みたいな流れ。

 

第1巻冒頭の記念すべき最初のページと、ほぼ一緒の絵・構図で終了。

 

2.秦国が天下統一をしたところ

一番しっくりくるところだと思います。

 

初めて「皇帝」を名乗るあたりのエピソードを交えて、

戴冠式のシーンで結末を迎える展開です。

 

血なまぐさい戦いのシーンから一転、

宮中の華やかな雰囲気を醸し出しての大団円。

 

驚きはゼロですが、正統派、王道スタイルです。

 

3.統一後の栄華と崩壊までの過程を描き切る

皇帝となった嬴政の治世(評価されている部分もそうでない部分も)を描き、

その後の衰退から崩壊までの過程を「残酷に」描き切る流れ。

 

この時代までくると、

主要登場人物は寿命などを迎えおおかた退場していますし、

悲劇的な最期を迎える登場人物もいます。

 

秦国の視点でみると、残酷な展開ですが、あえてそこを描き切る感じ。

 

また、始皇帝の巡業(統一後の中華の各都市を見て回った)を襲ったエピソードには、

次の時代(楚漢戦争)を代表する人物もいますので、そういう人物を登場させることで、

まだ続きを書いてくれるのでは・・・、と期待させてくれる終わり方となるはずです。

 

ちなみにその人物とは秦国が滅ぼすことになる、

とある国家の相国(秦国では呂不韋の役職)を務めた人物を父に持ちますので、

滅ぼされるシーン、逃げ惑う群衆のなかにその少年がいる、かも、みたいな。

 

もしそういったシーンが作中に登場すれば、

歴史ファンは喜ぶかも!?

 

だいたいこんな感じで、

大きく3パターンといったでしょうか。

 

独断と偏見で日本の戦国時代と対比させると・・・

ここからは完全におまけ、蛇足ですが、

そもそも『キングダム』の世界は中国の古代史の話なので、

どの戦いについても日本人にはほとんど馴染みがないため、

どうしても全体像が掴みにくい・・・。

 

ということで、少しトリッキーな手法ですが、

日本の戦国時代と対比しながら、だいたいこんな感じじゃないかなぁ、

という独断と偏見100%の内容です。

 

戦国時代と言えば、この人物。

 

織田信長が「桶狭間の戦い」で今川義元を討ち、

「本能寺の変」で非業の死を遂げる・・・。

 

このあたりは、嬴政や信の時代ではなくて、

回想シーンで登場する昭襄王や旧・六大将軍が活躍した時代の話だと思います。

 

こういう書き方をすると興ざめになるかもしれませんが、

嬴政や信の時代は、秦国が国力的には中華全土の4~5割程度を支配していた状況です。

 

秦国の成長ストーリーという意味ではすでに回想シーンで終了しています。

 

たとえば、合従軍(秦国以外の6国が同盟を結んで侵攻してくる)のときが、

国力的に考えると「秦国4」vs「合従軍6」、その後合従軍から斉国が離脱したので、

単純化すると「秦国4」vs「合従軍5」くらいの戦略分析が妥当だと思います。

 

漫画のなかでは1国対6国ということで、悲壮感が漂いましたが、

冷静にみると「五分五分」とは言わないまでも「四分六」くらいの戦力差です。

 

そういう状況ですから、第65巻の「趙国」への侵攻、そしてそれ以降は、

豊臣秀吉による、いわゆる「九州平定」や「小田原征伐」みたいな感覚です。

 

ですから、国力的にも人材的にも「ほぼ負けのない」戦いの連続で、

史実においても、ほぼすべての戦いで勝利をおさめることになります。

(だからこそ秦国に一度でも勝利した国や将軍は名前が残っているわけです)

 

そして・・・、

 

嬴政(始皇帝)は、徳川家康になることはできませんでした。

 

秦国は、帝国としては嬴政とその子・胡亥(こがい。嬴趙とも言う)の二世までが皇帝、

三世である子嬰(しえい)は、皇帝ではなく王を名乗ることになりますが、劉邦に降伏。

 

その後、再び中華を統一した劉邦が皇帝を名乗り「漢」の時代が始まるわけです。

 

という対比、

あくまでも独断と偏見ですが。

 

もちろん『キングダム」が史実を基にしつつも、

漫画ですので、これからも強大な他国の将軍が登場するでしょうし、

窮地にもたくさん陥ることになると思います。

 

そういったピンチをどのように乗り越えるのか、

そこが『キングダム』の魅力のひとつであることは疑いようがありません。

 

おまけ-スピンオフがでるならば

気の早い話ですが、もし『キングダム』にスピンオフがでるのであれば、

昭襄王の時代が読みたいかなぁと思います。

 

主人公の設定は難しいですけれど。

 

たとえば王騎将軍だと、李信将軍と変わり映えしないですので、

旧・六大将軍だと司馬錯(歴史書『史記』の著者・司馬遷の先祖)が面白そうだけど、

まぁ昭襄王自身がわかりやすい(それこそ織田信長っぽく描かれているし)かなぁ。

 

秦国以外だと、「趙国」の趙奢(ちょうしゃ。旧・三大天のひとり)が面白そうだし、

他の国だと、・・・。

 

想像妄想が膨らみますね。

 

といったところで、本日のブログは手仕舞い。

 


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2件のコメント

  • キングダム考察面白いです!ありがとうございます😊
    予想1で終わられると漫画投げ売りが続発しそうです
    私も2で綺麗にまとめるかなぁとは思います
    番外で王家の紋章並みに引っ張ってくれても面白いですが😂

    今連載中の勝敗が気になってこないだぐぐってしまったんです、、、
    今後の展開、楽しみが不安を上回ってます🥺

    • ググったらダメですよwww
      (気持ちはめちゃくちゃわかります!)

      『王家の紋章』しなかったのでwikiみたら、
      壮大なストーリーですね、けっこう好きかも!!!

      キングダム、予想1だと悪い意味で盛り上がりますねw

      この後の展開は、どうしても主要キャラの退場が増えるので、
      そこは覚悟しつつ、劇的な展開を期待したいです。

      わたしも毎巻、楽しみにしています!

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