最も集中しなければならない瞬間-将棋界で一番長い日
トレード雑記第236弾、
最も集中しなければならない瞬間-将棋界で一番長い日
仕事でも私生活でも「ここ一番」という重要局面が登場します。
特に勝負事だと、
どうしても「伸るか反るかの大一番」で勝利を掴む側と、
華々しく散る側とが鮮明になってしまうわけですが・・・。
ちなみに、株式投資・トレードの場合、
そういう感情になっている段階で、以下略。
さて、将棋界では、
かなり以前から(たぶん昭和の時代から)、
「将棋界で一番長い日」と呼ばれる1日があります。
それは、A級順位戦最終日のことです。
2023年の場合は、
ブログ公開日の翌日、3月2日となります。
名人への挑戦権を得るための順位戦の最上級10名の棋士で繰り広げられるA級で、
5局同時に一斉対局となり、例年、名人への挑戦者とB級1組への脱落者が確定します。
朝10時に対局開始、双方持ち時間6時間のため、終局はだいたい23時過ぎになりますが、
24時を過ぎて日をまたいでも熱戦が繰り広げられることがしばしばあります。
ちなみに昨年も、
豊島将之九段と菅井竜也八段の大熱戦は、3時18分の終局となりました。
この時間までとなると、深夜なのか早朝なのか、よくわからない状況です。
そのくらい熱のこもった対局となるため、
将棋ファンも(さすがに終局までリアルタイムでチェックする人は少ないでしょうが)熱くなる1日です。
特に今年はA級初参戦となる藤井聡太竜王が、
現在6勝2敗の首位タイとなっています(10名総当たりなので8局消化、明日最終局)。
最終局(菅井八段戦)に勝利した場合も、
同一首位の広瀬章人八段も勝利(稲葉陽八段戦)すればプレーオフ。
いずれか1名のみが勝利した場合、その棋士が挑戦者確定。
仮に両者ともに敗北した場合、
現在5勝3敗で並ぶ4名の棋士にもチャンスが出てくる状況なので、
近年でも稀にみる大混戦の様相を呈しています。
もし、藤井竜王が名人挑戦者となり、
かつ名人戦でタイトル奪取することになれば、
谷川浩司十七世名人の持つ最年少名人の記録を更新することになります。
ちなみに藤井竜王と稲葉八段の対局はABEMAで生中継されるようですし、
翌4時まで中継枠がとってありますので終局の局面まで放送されそうです。
現在繰り広げられているタイトル戦(王将戦:藤井-羽生、棋王戦:渡辺-藤井)とともに、
A級順位戦という最高峰の将棋が実質無料で視聴できることは楽しみでなりません。
といったところで、本日のブログは手仕舞い。