手段と目的がごっちゃになる虚しさ!?

トレード雑記第261弾、

 

手段と目的がごっちゃになる虚しさ!?

前回ブログ『トレード雑記総集編6-energy flow』からのつながりで、ピアノネタ。

 

といっても、こちらは最近目にしたネット記事から感じたこと。

 

 

オフィスビルとか駅とかに設置されているストリートピアノについて、

JR加古川駅のピアノが廃止されることになったという記事。

(添付の画像は、記事タイトルと本文冒頭のみを掲載)

 

内容を読むと、主な理由は「利用者のマナー違反」で、

記事のつづきとして「海外のストリートピアノの文化が日本では未成熟」みたいな展開。

 

海外アゲ日本サゲの展開は、正直なところ眉唾だったりもします。

(ごく一部の海外のいい部分と日本のダメな部分を抽出していたりするので)

 

むしろ、ストリートピアノの設置者と演奏者において、

その手段と目的がごっちゃになってしまっていることが一因だと感じた次第。

 

そこで、日本におけるストリートピアノ、

そしてその演奏ををYouTubeなどで公開しているものを観ての感想を、

辛口・毒舌な感じで書いていきます。

 

結論を書けば、

音楽を楽しむという目的が手段になったという感じ。

 

で、

目的が、

YouTubeやSNSで有名になりたい、バズらせたい、

CDやライブなどのチケットを販売したい、などなど・・・。

 

わかりやすい「商業目的」になっていったんだと思う。

 

これがひとつ目のパターンで、

ふたつ目のパターンが「自己陶酔・承認欲求」を求めるやつ。

 

難解な楽曲を弾いたり、速弾きアレンジを披露したり、とかそういうタイプ。

 

両者に共通するのは、

たまたまストリートにピアノがあったから弾いてみよう、ではなくて、

撮影機材を抱えて全国のストリートピアノを「弾き歩き」みたいな感覚。

 

そうなると、設置者の考えていたストリートピアノのある空間と、

そのピアノを活用して商業目的のある人たちとの間にズレが生じるわけ。

 

後述するけれど、

ストリートピアノを弾くことで、

「有名になれる」「儲かるチャンスがある」と考える人たちが増えた結果、

二匹目のどじょう、三匹目のどじょう、・・・、無限増殖してしまった感じ。

 

結果的に、撤去・廃止という流れは致し方ないかなぁ、と。

 

ストリートピアノは悪くないけどなぁ・・・

わたしは音楽鑑賞が趣味のひとつなので、

YouTubeでもプロアマ問わず音楽に関連した動画はたくさん観ています。

 

ちなみに、わたしがストリートピアノ系の動画で、

たぶん一番最初に視聴して興味を持ったやつが、

Xの「紅」を弾く金髪の女の子のYouTubeでした。

 

あらためて確認してみると、

2019年7月26日付の動画だったので、

わたしが観たのは3年以上前のものだったりします。

 

「ハラミちゃん」という名前でした。

 

その後、かなり有名になったようで、CDを販売したりテレビに出たり、

ファンもかなり増え、同時にアンチもかなり増えて、みたいな情報は、

ネットニュースでたまに目にしていました。

 

似たような感じのストリートピアノを弾く系のYouTubeもあれば、

なぜかそういう人たちが偶然出会ったので即興でピアノ連弾してみたとか、

ピアノだけではなくてバイオリンやサックスなどを弾く人たちとのコラボや、

ミュージシャンなど歌を歌う系、素人を装ってプロだったドッキリ系などなど、

ストリートピアノを活用したひととおりの「ネタ」は一度は観たかなという感じ。

 

こういう人たちのYouTubeに共通しているのは、

最初は素朴で可愛らしい感じで、男性も女性も丁寧なタッチで弾いているんだけど、

途中から見せ方とかテクニックとか、さらにはYouTubeとしてのストーリー進行とか、

音楽以外のところに重点が置かれるような内容になっていって、結局観なくなっちゃう。

 

久しく観ていなかったところ、こんな記事が出てきた感じ。

 

ハラミちゃんがそう、というわけではないのかもしれないけれど、

第二のハラミちゃん、第三のハラミちゃんになりたいような人たちが、

頑張ってはいるんだけれど、その方向性が設置者の気持ちとズレていったんだろうなぁ、

というのが率直な感想。

 

いきなり撤去・廃止は悲しいけれど、

加古川市のホームページには丁寧かつはっきりと、

「迷惑行為が続く結果となったため、(中略)撤去いたします。」と書かれているのが、重い。

 

 

また、利用についての注意書きをみると、

 

 

とありました。

 

これを読めば、

営利活動や撮影・投稿はかなり難しいわけですが、

「ご遠慮」「ご配慮」が伝わらない人たちが少なからずいた、という感じです。

 

思いっきり毒舌を言うと、

中途半端なセミプロの音楽って雑音・ノイズと感じることが少なくありません。

(一例として「ラ・カンパネラ」の安売りみたいなやつのほとんどが最悪)

 

高校の文化祭や大学の学園祭などアマチュアのステージなら許容範囲だけど、

公共の場でそういうのは求めてなかったりします、わたし個人の感想ですが。

 

おまけ-第一報に飛びついて反射的な反論は悪手の極み

そして、この報道があった直後、

「ストリートピアニスト日本代表」(自称?)の「よみぃ」さんが、

反論動画を公開していました。

 

おそらくネットニュースの記事だけを参考に動画撮影をしていて、

加古川市役所のホームページを確認していないんだろうなぁ、という内容。

 

おまけタイトルそのまんまですが、

反射的に反論したんだろうけれど、まぁ、悪手の極み。

 

動画内では、冗談半分に、自分も加古川に行って弾くつもりだったとか、

YouTubeに公開してバズったから私利私欲でストリートピアノを弾いているとか・・・。

 

ストリートピアノを弾くことよりも、

それを撮影・公開して収益を得ることが目的になっちゃっている。

 

こういったよみぃさんみたいな、

そういう人たちが全国各地から押し寄せてきての演奏会(彼らのファンを含む)が、

問題視されている感覚なんだけど・・・、という感じ。

 

もう少し真剣に、ストリートピアノのあり方を提言すれば、

あわせてYouTube等を対象とした撮影・公開との共存共栄に言及すれば、

賛否を巻き込んだ議論にも発展するんだろうけれど・・・。

 

残念ながら、自分自身はまったく悪くなくて、

統一したルールがないとか、下手くそな人の練習がダメとか・・・、

問題点のすべてを他の演奏者や設置者に求めている感じになっていて、

ブームを作るのも壊すのもこういう人たちだよね、を地で行く内容。

 

以前は、

よみぃさんのYouTubeも観ていたことがあるし、

純粋に音楽を奏でる内容は好きだったんだけど。

 

再生数とか考えたら、ネタや企画が中心になるのは致し方ないけれど、

それなら自宅やスタジオのピアノでやればいいだけのことであって・・・、

ストリートピアノのマナー等とは関係ない話になってしまっているのが悲しい。

 

といったところで、本日のブログは手仕舞い。

 


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