『トシサン~都市伝説特殊捜査本部第三課』って知ってる!?

トレード雑記第306弾、

 

『トシサン~都市伝説特殊捜査本部第三課』って知ってる!?

本日ご紹介する漫画は、ウィキペディアに紹介ページがないくらいマイナー(?)な作品。

 

いくつかの都市伝説を題材に、

だいたい3~4話で完結するオムニバス形式で、

全25話、単行本3巻で完結するシンプルなストーリー展開。

 

木村大介『トシサン~都市伝説特殊捜査本部第三課』

 

都市伝説を捜査する部署に所属する特殊能力持ちの警察官(主人公・男性)と、

そこに配属されたオカルト好きで好奇心旺盛、脳筋の新人警官(女性)が、

都市伝説を捜査する過程で事件に巻き込まれて・・・、みたいなお話。

 

イメージとしては、『世にも奇妙な物語』のような感覚で、

たんたんと都市伝説にもとづくストーリーが展開されます。

 

そこにはインパクトを求めた派手な描写や、

エログロ描写で読者を釣る、みたいな「盛り上げ」要素は一切ありません。

 

それこそ、伝説的なオカルト漫画『MMR マガジンミステリー調査班』のような、

おどろおどろしい恐怖描写や「な、なんだってー!」みたいな展開もありません。

 

本当に、たんたんと、都市伝説にもとづく事件が続いていく感じ。

 

絵のタッチもあっさりしているので、

わかりやすい盛り上がり方を期待すると肩透かしにあいます。

 

そういった単純明快なお話ではないところが本作品の魅力で、

ひとつひとつの話について、読後に「考えさせられる展開」が続きます。

 

都市伝説は「検証」されたけど、「解決」とは言えないんじゃ!?

みたいなモヤっとした感覚で、ひとつの話が終わってしまうので。

 

最終的にも、

全体を通して最も気になる謎(部署の謎や主人公の謎など)が、

結局「わかったような、やっぱりよくわからない」という、

それ自体が都市伝説のような締めくくりになっています。

 

絵の好みや登場人物のキャラ設定、

最初の数話におけるオチ(設定?)がそこまでおもしろくないと感じるので、

最後まで読まずに途中で読まなくなったという人も少なからず出てきそうですが、

中盤から終盤の手前くらいのお話が一番おもしろく、恐ろしく、考えさせられます。

 

わたし個人は、

「乗ったら死ぬバス」や、

令和版の「口裂け女」などが、

いずれも非現実的だけど類似の話はあり得そう、

みたいな感じで考えさせられました。

 

全体としてかなり短い漫画なので、

お盆休み中に「あっさりしたホラー」を、

ササッと読み切りたいという人におすすめです。

 

といったところで、本日のブログは手仕舞い。

 

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