サッカー日本代表「欧州遠征」2連勝!

トレード雑記第318弾、
サッカー日本代表「欧州遠征」2連勝!
サッカー日本代表、9月の親善試合は海外遠征となりました。
結果は・・・、
9月09日、ドイツ代表戦 4-1
9月12日、トルコ代表戦 4-2
苦戦も想定されていたけれど、
蓋を開けてみればかなり余裕のあった2連勝!
今年はW杯明け3月の親善試合で1敗1分、
6月の親善試合で2連勝、に続く9月も2連勝、
目下4連勝と絶好調とも言える仕上がりです。
とはいえ、あくまで親善試合の結果、
一喜一憂せずに約3年後のワールドカップに向けて挑戦を続ける必要があります。
そのためにも、
9月海外遠征の結果を踏まえて、
次の課題を設定しなければなりません。
ということで、わたしなりの9月2連戦の感想。
1.世代交代が上手くいっている!?
森保監督の一番の特徴は、「世代交代」を穏便かつ迅速に進めるところ。
W杯まで主将を務めた吉田麻也や、海外組のある意味で重鎮の長友佑都など、
3月の新体制となってから招集が見送られてきました。
当初は、DF陣に不安があれば彼らの再招集もあるかと考えられていましたが、
3月、6月、9月の日本代表の成果をみると、遠藤航、板倉滉、冨安健洋など、
ほぼほぼDF陣における世代交代は完了したと考えていいはずです。
FW陣はそこまで確定ではないですが、
これだけ点数を量産している状況ですから、
大迫勇也待望論などもそこまで大きな声とはなり得ません。
(南野拓実は年齢、所属クラブでの成果などの兼ね合いで再招集の可能性あり)
一般的に親善試合であっても敗戦が続いたり上手くいかないと、
実績があって既存のファンがいるベテラン選手の復帰待望論が出ますが、
そういった声がほとんどなく世代交代をスムーズに進めているところが、
森保監督の一番の特徴であり強みなのかもしれません。
9月のドイツ戦が現時点でのベストメンバーと考えられているのでしょう。
2.ドイツ戦の感想
W杯の再戦となりましたが、両者のモチベーションに違いがありました。
日本代表としては、
おそらく強豪国からは初の招待試合(移動滞在費+ギャラなど費用全額ドイツが負担)で、
現在の実力を試すのだという意気込みが大きかったです。
一方のドイツ代表は、
W杯以降も敗戦が続きフリック監督の解任論も出るなどチームはバラバラ、雰囲気は最悪。
本音は中2日のフランス代表との対戦がメインだけど、メディアは日本相手の2連敗は恥と煽る・・・。
試合結果は4-1。
試合内容も日本代表の圧勝。
ドイツ代表DFリュディガーなどは、
故障を抱えているのか、モチベーションが低すぎるのか、
精度に乏しいプレーの連続だったので心配するレベルでした。
(フランス代表戦では活躍していたので、故障の心配はなさそうでしたが)
試合全体の流れとしては、
得点シーン以外の決定機をことごとく外していたので、そのあたりは修正が必要。
失点シーンはほぼ完璧に決められたので致し方なしだと感じます。
個別の選手のプレー内容まで書くと終わらないので、そこは省略。
(大絶賛がネットニュース、SNS、YouTubeに溢れていますので)
3.トルコ戦の感想
2002年W杯以来、21年ぶりの再戦。
日本代表は、
ドイツ戦からスタメン10名を入れ替えての布陣。
なぜ1人だけ固定だったのかについては、後述。
一方のトルコ代表も、
EURO予選から中3日なので、そこからメンバー大幅入れ替え。
つまり、両者ともに、いわゆる「2軍」での布陣。
このあたりは微妙で、
日本の報道のなかには、日本代表がスタメン「2軍」を強調して、
本気のトルコに勝利したみたいなニュースになっていたりするので、
少し注意が必要です。
ちなみに、対ドイツ戦もそうで、
ドイツは本気で来る、みたいな先入観に基づく報道もありましたが、
そちらも微妙で、(協会や監督は危機感あっても)選手一人ひとりはというと、
次に対戦するフランス戦の前座で日本戦くらいの意気込みだったかもしれません。
試合結果は4-2。
全体を通しては、
DF陣が目に見えるかたちでドイツ戦のメンバーから見劣りしました。
久保建英の無双、
伊藤敦樹のミドルシュートなど、
見どころもないわけではありませんでしたが、
試合全体としてはイマイチな仕上がりだったと思います。
それでも、しっかりと勝ち切ることができたのは大きな収穫。
称賛だけだと意味がないので、
少しばかりの苦言として、以下では、
個別の選手の起用方法など気になった点を3点。
1.伊藤洋輝のCB起用はないのか!?
さきほどスタメン10人変更と書きましたが、
変更されなかった唯一の選手が左SBの伊藤洋輝。
伊藤がドイツ戦でマッチアップした選手が世界レベルのFW、
レロイ・サネだったので、手こずっていたことは事実です。
(サネは日本戦につづきフランス戦でも得点しています)
とはいえ、10名チェンジで1名だけ居残りは・・・、
なんとなくさらし者にしているのかなぁと穿った見方になってしまいます。
左SBは森下など他に試した方がいい選手がいますし、
そもそも伊藤はCBの選手ですし、6月の試合ではCB起用で成果もあげています。
「2軍」布陣で残すのであれば、本職のCBで起用して、
代表デビューとなる町田、毎熊など他のDF陣との連携が見たかったかなぁ・・・と。
伊藤をCBで起用することで、
ケガが多い冨安のバックアップにもなりますし、
最終ラインの新人2名との連携も(左SBよりは)深まったはず。
しかも中2日で疲労があるのは伊藤も同じですし。
今回の起用方法で結果を残すのは相当に酷だと思ってしまう。
2.中村航輔のケガが心配
W杯以降の日本代表で大きな期待のひとつがGKの充実。
中村航輔はそういった期待を一身に背負い・・・、
だったんだけど、今回も失点してしまった。
上手くやれば回避可能だったように見えたので、かなり残念。
しかも、その過程で肩口を故障しての途中交代。
ケガについては続報を待たないと何も言えないけれど、
急遽交代したシュミット・ダニエルや、ドイツ戦での大迫敬介が悪くなかったので、
中村航輔にとっては難しい起用が続きそうです。
ドイツ戦で上田綺世もケガをしたとの報道があるので、そちらも心配です。
3.古橋亨梧は左足を使わないのか!?
トルコ戦でワントップとしてFWに入った古橋ですが、
残念ながらゴールを挙げることはできませんでした。
オフザボールの動きなど随所にらしいプレーを見せていましたが、
どうしてもフィジカルの弱さが目立つのと、左足を使わないので、
強度の高いディフェンスをされてしまうとゴールの匂いがしない。
トルコ戦では古橋にもいくつか決定機があったのですが、
当たり負けした結果、シュートをしても枠外というのが目につきました。
う~ん、ちょっと、厳しいのかなぁ・・・。
所属チームのセルティックでは左足もけっこう使っているイメージだけど、
代表だと利き足を重視し過ぎているのかなぁ・・・。
フィジカルの弱さと相まって、どうしても気になってしまう。
ちなみに、以前から比較対象としてネタにされる浅野琢磨は、
フィジカルがしっかりしているので当たり負けせずにシュートが打てます。
W杯ドイツ戦のゴールなんかまさにそれですが、
トラップやシュートが神懸かっていてその部分が目立たないけれど、
相手DFに体をぶつけられても軸がぶれず当たり負けしない。
結果的にシュートが枠内に飛ぶ、という流れ。
古橋の場合、当たり負けしちゃうので、
相手DFから考えると、古橋が中央でボールをキープしても、
(古橋から見て)右側にさえ抜かれなければ脅威はほぼなし、という感覚。
久保建英が同情されていたように、
他のメンバーとのレベル差や連携の違いなどパフォーマンスに影響する部分もあるので、
得点できなかったことがすべて古橋の問題ではないですが、
このままだと守備の手薄なチーム専用のFW起用になりそうです。
最後に、
W杯以降も、かなり盛り上がっている日本代表ですが、
練習試合に無双して本番はからっきしということもあります。
そのため、ドイツに連勝したことで有頂天にならないで、
これまでも言われていた課題であるゴールキーパーやセンターフォワードの育成など、
次のワールドカップ本番を見据えたチーム運営を期待しています。
といったところで、本日のブログは手仕舞い。