なぜ、高校サッカーで「ロングスロー」が多用されるのか!?

トレード雑記第368弾、

 

なぜ、高校サッカーで「ロングスロー」が多用されるのか!?

サッカーファンのなかでは年末年始の風物詩(?)かもしれない高校サッカー選手権大会。

 

近年は「ロングスロー」を多用したチームが目立ち、

優勝校となった青森山田高校を筆頭に強豪校の戦略として欠かせないものとなっています。

 

アイキャッチ画像は、ネットの拾い画ですが、

ホームメイト用語集からロングスローの画像です。

 

一方で、

ロングスローには否定的な意見が根強くあります。

 

くだらない安直な問題提起だと、

「ロングスローは是か非か!?」

「ロングスローは規制すべきか否か!?」

みたいな議論を始めては・・・、

収拾がつかなくなるということがままあります。

 

ちなみに上記の回答は、

現状、ひとつ目が「是」、ふたつ目が「否」以外の選択はあり得ません。

 

とはいえ、

「ロングスローを多用するサッカーは好きか嫌いか!?」

と問われると・・・、

わたし個人もまた「嫌い」と回答します。

 

理由は後述します。

 

さて、

もう少し真面目に、

サッカーのロングスローを語ると、

そもそも表題の「なぜ多用されるのか!?」を読み解く必要があります。

 

 

難しく考える必要はありません。

 

ここでのシンプルな回答は、

ロングスローが有効な攻撃の手段だから!」

となります。

 

チームや監督、選手などのあいだで、

有効な攻撃手段と認識しているから多用されるのです。

 

効果が低い(あるいは「ない」)と認識していたら多用されることはありません。

 

そうすると、

一段深い問いかけとして、

次の問題提起へとつながります。

 

「なぜ、ロングスローが有効な攻撃手段なのか!?」

 

こちらも難しく考える必要はありません。

 

次のような簡単な不等式で表現できます。

 

手で投げる「ロングスロー」 > 足で蹴る「パス」(クロス・センタリング)

 

この不等式が成立する場合、

ロングスローは有効な攻撃手段となり得ます。

 

つまり、

ロングスローを多用する選手、チーム、

および対戦相手を含めた試合のレベルが「手>足」というわけ。

 

身も蓋もない話ですが、

アマチュアの高校生ですから、足元の技術に乏しいことは当然です。

 

手(ロングスロー)と足(パス)を比較して、

手で投げた方が思い通りのところにボールを送れると判断されています。

 

そして、その判断は、

現在の高校サッカーの到達レベルにおいて「正しい」判断と言えます。

 

 

もの凄くわかりやすい比較対象を提示すると、

日本代表主将の遠藤航が所属するリバプールではロングスローがほとんどありません。

(リバプールは世界最高峰プレミアリーグで現在暫定首位の超一流チームです)

 

リバプールのレベルだと、

先ほどの不等式は、次のように表現できます。

 

手で投げる「ロングスロー」 < 足で蹴る「パス」(クロス・センタリング)

 

足元の技術を極めた選手が集まるチーム、リーグでは、

ロングスローをするよりも、短いスローインをして足でパスを上げる方が有効です。

 

このことと同時に、

リバプールを相手にロングスローを多用する相手チームもありません。

 

高さはもちろん、ポジショニングやオフサイドラインの調整など、

ディフェンスの技術も一流ですから単純な軌道のロングスローだと、

得点に繋がらないと相手チームも考えているからです。

 

つまり、サッカーのレベルが高ければ高いほど、

ロングスローは有効な攻撃手段となり得ないので、

多用されることはない、という結論になります。

 

 

現在、高校サッカーで定着しているロングスローは、

指導者(監督など)が高校サッカーのレベルを把握したうえで、

そのなかで得点に繋がる有効な攻撃手段として多用されているわけです。

 

この点を理解していないと、

ロングスローはつまらない、みたいな感想になってしまいます。

 

最初にロングスローの多用は好きか嫌いかと問われたら、

「嫌い」と回答すると書きましたが、

そのこと(≒高校サッカーのレベル)を理解してはいても、

足元の技術を向上させるよりも手を優先する戦略が好きになれない、という感覚です。

 

もちろん、

高校サッカーの指導者としても「手>足」を認めるのは、

心情的には抵抗があるというか、厳しいものもあったと推測します。

 

直接的に選手(高校生)に、

「下手くそだからロングスローを練習しろ!」とは言えないですから。

 

とはいえ、勝つための「ドライな選択」「開き直り」としては優秀です。

 

将来的にトッププロとなる選手を輩出することが目的であれば、

ロングスローを多用する育成は、方向性がまったく異なりそうですが、

高校サッカー選手権大会で勝利することが目的とすれば、

それは極めて理にかなった攻撃手段の確保だと感じます。

 

なお、サッカーにおいてトッププロの育成は、

(理念として)高校サッカーではなくユースが担っているというのも大きいかもしれません。

 

最後に、

プロ野球と高校野球を同じレベルで応援や批評をする人はいないのと同じで、

高校サッカーをトッププロのサッカーと同じでレベル批評しても意味がありません。

 

高校サッカーならではの面白さを堪能すればいいのだと思います。

 

追記。

昨年度のJ2において、

青森山田高校の前監督である黒田剛監督が率いる町田ゼルビアが優勝、

J1への昇格を果たしました。

 

そこで採用された戦略のひとつにロングスローがあるわけです。

 

ある意味では、

J2のレベルは「手>足」と言えるのかもしれませんが、

さて、J1のレベルでもそれが通用するるのでしょうか。

 

非常に興味深いチャレンジだと考えています。

 

といったところで、本日のブログは手仕舞い。

 

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