『公権力横領捜査官 中坊林太郎』って知ってる!?
トレード雑記第383弾、
『公権力横領捜査官 中坊林太郎』って知ってる!?
『北斗の拳』や『花の慶次』などで有名な原哲夫が描く政財界の不正を裁く現代活劇。
迫力ある絵は、まさに原哲夫といった感じで、
小気味良いストーリー展開、お約束のギャグ要素が散りばめられた作品。
あらためてまして、本日紹介する漫画はこちら。
『公権力横領捜査官 中坊林太郎』(原哲夫)
1998年より集英社の月刊誌『BART3230』で掲載開始、
雑誌の休刊と同時に打ち切りとなったため、全19話(単行本2巻)の短い作品。
絵については、説明不要、原哲夫です。
キャラについても、こちらも原哲夫そのままですが、
「北斗の拳」のような世界観ではないため、大量虐殺みたいなシーンはほぼありません。
ストーリーは、
悪徳政治家の腐敗、銀行の不良債権、ゼネコンなどの癒着、などなど、
私利私欲を貪る現代の悪党を取り締まる超法規的機関「公権力横領室」の特別捜査官、
中坊林太郎が縦横無尽に活躍する物語構成。
ちなみに、主人公のモデルは、
「平成の鬼平」と称された元・日弁連会長の中坊公平と言われています。
政治腐敗やゼネコンが抱える暴力団との対立などシリアスな側面と、
結局のところ「脳筋」主人公が強引に解決させる話の持っていき方、
爽快感とギャグのセンスが随所に散りばめられた「おもしろ短編作品」といった感覚。
悪者がため込んだ裏金を超法規的手段(≒実質違法で強引なやり方)で回収する感じで、
悪者の上を行く「超悪者」が暗躍する感覚なので、定番時代劇のような安心感があります。
一応のストーリーは完結しているものの、
打ち切り後の、もう少し先のストーリーが読みたくなると感じるあたり、良作のひとつ。
実際に、本作の主人公・中坊林太郎が北斗神拳を使えたらどうなるのか、
という原哲夫のひと言で次作『蒼天の拳』へと繋がったという有名な裏話もあります。
あわせて原哲夫ワールドが堪能できる作品となっています。
なお、80年代に流行した漫画および漫画家の特徴のひとつに、
「細かな設定は気にせずに勢いで乗り切る!」がありますが、
原哲夫はまさにその中心にいた漫画家のひとりだと思います。
最近の漫画によくみられる小難しい「伏線回収は?」とか、
そういったことを考えずに童心に返って読むことができる作品。
といったところで、本日のブログは手仕舞い。