井上尚弥、ボクシングの本場はアメリカor日本!?
トレード雑記第407弾、
井上尚弥、ボクシングの本場はアメリカor日本!?
ボクシングの本場はアメリカというのがボクシングファンの常識だと思う。
ラスベガスという言葉だけでワクワクするくらい、
豪華なイメージがあるし、動くお金も段違いだし、競技人口も多い。
これまで日本人ボクサーでチャンピオンベルトを巻いた人でも、
海外(≒アメリカ)で試合をしていないと人気・知名度が極端に低かったりするし、
「ボクシングの本場アメリカで試合をしてほしい!」というファンの声もあったりした。
たとえば、内山高志さんとか。
実現しなかったけれど、
当時、漏れ聞こえてきたのは「スポンサー」&「お金」の問題で実現しなかったという話。
アメリカでは軽量級の扱いが低く、
スポンサー(≒テレビ局)が納得する利益が得られないから。
そういった時代から、だいぶ進んで、今回の井上尚弥のお話。
近年、日本で試合を続ける井上尚弥に対して、
「アメリカでやれ!」「本場でやらないのは(強いボクサーから)逃げている!」みたいなイチャモンが、
なんとなんと、アメリカのボクシング関係者から聞こえてきているんだとか!
すげー、としか言いようがない。
前述のとおり、
アメリカにおいてボクシング軽量級はビジネスにならないレベルの扱い。
だから話題になることもなく、基本は無視されてきた。
どうしてもサイズの小さいアジアのボクサーが中心になるので、
ぶっちゃけたところ、興味を惹かないというのもあったと思う。
それが、軽量級とはいえあまりにも強すぎるので井上尚弥に対してだけは、
おそらくは事実上初めて、「アメリカに来てほしい!」とのラブコールを送ってきた。
ただ、ビジネスとして考えた場合、
日本で試合をする方が儲かる(≒動くお金が大きい)。
やんちゃな発言と言ってはそれまでだけど、
井上尚弥自身がSNSで「軽量級の本場は日本」と断言した(アイキャッチ画像参照)。
スカッとしたような、モヤモヤするような・・・。
この感じだと、よほどのことがない限り、
今後も日本を主戦場で試合をすることになるけれど、
次戦もある意味では消化試合だし、なんだかなぁ・・・。
念のため、
井上尚弥の名誉のためにちゃんと記述するけれど、
井上はWBSS(World Boxing Super Series)など世界的イベントに2回出場しているし、
その際にはアメリカ(フロリダ、ラスベガスなど)、イギリス(グラスゴー)などで試合をしている。
井上尚弥については、
日本人ボクサーに対する典型的なイチャモンである、
弱い相手ばかりと、ホームアドバンテージで戦っている選手ではない。
それでも、そういった声がなくならないばかりか大きくなっているのは、
井上だからこそであり、「井上がアメリカでもビジネスとして価値があるボクサー」と認識されているから。
ボクシングファンのひとりとしては、
「試合する場所が日本かアメリカか?!」よりは、
より強い選手との試合を求めて階級を上げてほしいんだけど。
でも、それはすでに井上本人が否定しているので、
今年のボクシング観戦の興味が少し薄れているのが正直なところ。
それでも井上尚弥こそが日本人ボクサー史上最高という気持ちと、
そろそろ井上尚弥に代わるようなボクサーが出てきてほしい気持ちと、両方あります。
といったところで、本日のブログは手仕舞い。