なぜ、石丸氏の評価は両極端なのか!?
トレード雑記第445弾、
なぜ、石丸氏の評価は両極端なのか!?
前回のブログで久しぶりに政治ネタを書いたところ・・・。
石丸伸二氏についても書いてほしい、という声をいただきました。
(数えるほどですが、気持ちよくなって深夜に書いています)
とはいえ、
すでに政界で20年以上の実績がある小池百合子氏や蓮舫氏と比較して、
正直なところ、石丸氏について、ほとんど知らないとしか言えません。
広島県安芸高田市の市長をされていて、
市議会とのバトル(?)などYoutubeで話題、
新進気鋭、新時代の地方都市の市長と思っていたら、
任期満了前に辞職して、東京都知事選挙に立候補された、
ということ以上でも以下でもない、くらいの知識量です。
要するに、何もわからない。
だからというか、
だからこそでしょうか、
わたしのような人を含めて、
評価が両極端になっているんだと感じます。
ブログタイトルの素直な回答はこれですね。
一定の実績があれば、
好き嫌いを含めて評価はだいたい定まるので。
そういう意味では、
よくわからない人でしかなかったのに、
都知事選出馬、からの蓮舫氏を抑え小池都知事に次ぐ第2位。
率直に「すごいな」という印象。
どうも、若者からの支持が集まっているらしい、
旧体制(小池陣営はもちろん蓮舫陣営も)に挑むヒーロー的扱い、
旧メディア(テレビ等)からは総スカンだけどネットで大いに盛り上がっているっぽい、
舌鋒鋭く相手を論破する様は「石丸構文」と表現され、称賛と侮蔑の両方の声があるっぽい、
といった感じのざっくりとした印象です。
とはいえ、
選挙後の報道をみると、
どうしても否定的というか、
「石丸ショック」なる表現とともに、
中高年が石丸氏の詭弁への警鐘を鳴らす、みたいな論調が多いイメージ。
なかでも「ミラーリング」なる手法による対話方法への賛否が大きい。
ミラーリングとは、
「繰り返す」「反射する」みたいなコミュニケーションの方法で、
善意(≒支持)には善意を、敵意(≒不支持)には敵意を持って返答する感じのやつ。
一般的には、善意に善意を返すことでコミュニケーションを円滑にする、
みたいな文脈で使われるけど、石丸氏の場合、敵意には敵意をの喧嘩腰スタイルが注目されている。
(支持者はそれを評価し、不支持者はそれに嫌悪感を示している様子が見て取れる)
ここで、あまり若者とか老人とか、男性とか女性とか、
そういう属性で片づけることはよくないとは思うんですが。
まぁ、ぶっちゃけ、わたしにしてみれば、
石丸氏の「ポジティブ」な評価が、一過性のブームなのか、それとも永続的なのか、
それこそ4年後も同じように熱狂的な支持者を集めているのか、そのあたりに少し興味があります。
さて、前回のブログで蓮舫氏に対して、ビスマルクの格言を紹介したので、
今回はイギリス首相ウィンストン・チャーチルのこちらも有名な格言をご紹介。
20歳までに自由主義者(liberal)でなければ、情熱が足りない、
40歳までに保守主義者(conservative)でなければ、知能が足りない。
この格言は、石丸氏本人にというより、
もしかすると石丸氏の支持者の方に、より当てはまるかもしれません。
(もちろん全員がそうだとか、決めつける気持ちはありません)
なお、「リベラル」の対象となる人たちや行動については、
時代によっても異なるけれど、日本社会における現代的文脈で表現すれば、
要するに「既存体制への不満を持って逸脱した行動を辞さない人たち」という感じ。
文字どおりの「自由」というより、
「わがまま」というニュアンスに近い。
一般的には、子どものまま大人になったような人で、
「知識」はあるかもしれないけど「知能」が足りていなくて、
ヒステリックにわめき散らすだけの迷惑極まりない行動が目に余る、みたいな・・・。
若者が、ときに無茶に思えるほど無鉄砲に生きることは微笑ましいし、
ある程度の年齢になって、それまでの子供っぽい考え方や行動をあらためて、
(精神的にも社会的にも)落ち着くということは良識ある大人として当然。
換言すると、現在の熱狂がそのまま永続的に続くというよりは、
時間の経過とともに「夢から覚める」人たちが増えるという認識。
それこそテレビの懐かしの映像特集でたまにみるような、
「学生運動」で暴れまわっていた人たちも、ほとんどは良識ある大人になったわけです。
それが石丸氏にとって、そしてより重要なのは日本にとって、
プラスなのかマイナスなのか、現時点ではわからないですが。
そんな感じの感想しか書きようがないけれど、
現時点でのわたしの石丸氏に対する印象のまとめ。
①今回の都知事選で小池都知事の反対票を上手く集めた候補のひとり。
②ボランティアを含む支援者が多数いる事実(結果、160万票を超える得票)。
③選挙活動として、Youtube活動に加え、街頭演説200回超と地道で精力的な活動は評価できる。
④過激な表現、(相対的な)若さなど話題に事欠かないが、人気定着にはプラスアルファが必要。
⑤石丸氏自身の政治手腕、政策立案については、正直なところよくわからない。
⑥石丸氏の姿勢、物言いで「内政」「外交」など他者と交渉、調整ができるのか不安は大きい。
そのため、現状では、表面的に肯定も否定もできる材料はなく、
そもそも評価するだけの実績がわからない、というのが結論です。
そして、わからないからこそ、
評価が両極端になっているのだと感じます。
ですから、石丸氏に対しては、
「賛成=支持する」「反対=支持しない」などと結論を急ぐよりも、
今後のご活躍に期待しつつ、その動向に注目しておくべき政治家のひとり、
という認識を持っています。
同時に、支援者や仲間の発言や行動は、
その人を写すそれこそ鏡のような存在とも言えるので、
あまり過激な方向に進むと、石丸氏の足を引っ張ることになりかねないとも思われます。
それこそ、前回ブログで採り上げた蓮舫氏にしても、
以前のブログで採り上げたサッカーの伊東純也選手にして、
ご本人より、むしろ過激な支援者、ファンの存在がマイナスに働いているように映るので。
といったところで、本日のブログは手仕舞い。