『火垂るの墓』海外配信!?
トレード雑記第476弾、
『火垂るの墓』海外配信!?
1988年公開の『火垂るの墓』が、
9月16日からNetflixで世界190か国以上に一斉配信されました。
『火垂るの墓』は言わずと知れたスタジオジブリの名作。
原作:野坂昭如による戦争体験を綴った短編小説を、
脚本・監督:高畑勲がアニメーション映画として手掛けた作品。
ある時期までは毎年のようにテレビで放映されていたように記憶しているけれど、
いつの頃からか放映もされなくなっていました。
わたし自身、
強烈な印象とともに記憶していますし、
何回も見た記憶があるのですが、なんとなく物悲しくなって、
内容を語りたいとか、あんまり考えることなく大人になって、
記憶の片隅にしまわれていた作品のひとつ。
また、原作者の野坂昭如と聞くと、
晩年に大島渚(映画監督)と舞台上で殴り合った記憶が一番にきたりします。
政治家にもなられていたりと癖の強いおじいちゃんという印象でしたが、
『火垂るの墓』以外だと動揺『おもちゃのチャチャチャ』の作詞も手掛けている偉大な人。
さて、本題として、
なんと、この不朽の名作『火垂るの墓』が海外配信されたんだとか!?
戦争は、いつの時代も繰り返し行われていますし、
現在も行われています。
様々な人、立場によって、『火垂るの墓』の見え方、
受け止めるメッセージも異なるのではと思いますが、
より多くの人に視聴してもらえることはすごく意義があると感じます。
ところで、
英語タイトルをみましたが、2種類の表記が見受けられました。
“Hotaru no haka”
“GRAVE of the FIREFLIES”
前者は、日本語をそのままローマ字にしたもの。
後者は、英訳されたものですが、
Graveは「墓」、Firefliesは「蛍」ですので、直訳と言っていいと思います。
ただし、原作表記だと「火垂る」です。
「蛍」でも「ほたる」でも「ホタル」でもなく、「火垂る」。
そこには原作者の意図が込められているわけ。
良く知られた都市伝説ですが、
爆撃機から降り注ぐ焼夷弾をほたるに見立てている、
という話もありました。
とはいえ、原作者の野坂昭如をはじめ、
関係者のほとんどが鬼籍に入られており、
真相は計り知れないものとなっています。
いずれにしても、
『火垂るの墓」が、
“GRAVE of the FIREFLIES”として、
世界中の人々が、人生で一度は視聴する作品になってほしいです。
といったところで、本日のブログは手仕舞い。