Mリーグ伊藤友里さん降板による「終わりの始まり」
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トレード雑記第535弾、
Mリーグ伊藤友里さん降板による「終わりの始まり」
土曜日(2/15)に残念なニュースが飛び込んできました。
先日来、体調不良を公表していた伊藤友里さんですが、
自身のインスタグラムで正式にMリーグを降板することが発表されました。
現時点(2/17、12:59)において、
Mリーグ機構の公式web、Xには「ねぎらい」等のメッセージは発表されていません。
30代女性の体調不良による緊急降板なわけですから、
そういった声が聞こえてきても良さそうなのですが・・・。
とはいえ、
「体調不良」を額面通りに受け止めている人はほとんどいないのが実情。
欠席直前となった例の件、
岡田紗佳選手の暴言に端を発した一連の欠席、からの降板と考えるのが自然な流れ。
水面下で協議がなされていたであろうことは想像に難くありません。
もし月曜日の午前中にMリーグ機構、あるいはサクラナイツから公式発表があれば、
週末に書いたこのブログはお蔵入りだなぁ、でもその方がファンとしては嬉しいなぁ、
って思っていたけれど、残念ながら、何の発表もありませんでした・・・。
さて、
わたし自身は、
なんとなくこういう展開になって、
問題が大きくなってしまうんだろうなぁと漠然とした予想があったので、
これまで短期間に6回(約2週間分)に渡ってかなり丁寧にブログにしてきました。
で、やっぱりね、という展開に。
☆.一連のブログはこちら。
Mリーグ「楽屋配信」をあらためて考える【その1】(2025年1月29日公開)
Mリーグ「楽屋配信」をあらためて考える【その2】岡田プロ発言の本質と対応策(2025年2月3日公開)
Mリーグ「SNS」をあらためて考える(2025年2月7日公開)
Mリーグ「麻雀プロ」をあらためて考える(2025年2月10日公開)
なぜ、「麻雀プロへの批判」が空虚なのか!?(2025年2月12日公開)
残念ながら、今回の伊藤さんによる降板報告は、
いくつか想定していた選択肢のなかで、一、二を争うダメなルート。
Mリーグ機構から公式発表がないなかで、
伊藤友里さんが降板を発表する、という流れ。
このブログでは問題が発生した当初から、
属人的な問題、つまりヒューマンエラーではなく、
システムエラーとして捉える必要がある、と書いてきました。
ということで、
今回の件、あくまでもシステムの観点から、いくつかのポイントを列挙。
1.Mリーグ機構からの公式発表が一切ない!?
騒動発生直後から現在まで無言を貫いています。
たとえば、次のようは発表があれば騒動を小さくすることができたはず。
内容は、ほぼサッカーで発生する騒動および協会等の対応を念頭に。
①騒動発生直後
「詳細を調査中」でもなんでもいいので、まずは騒動について認識したことを公開。
②内容を把握した後
岡田選手個人に「口頭注意」、チーム(サクラナイツ)に「ペナルティ」など、
もしくは「調査の結果、問題なし」でもいいのですが、機構としての公式見解を公開。
(結論がすぐにでないのであれば「調整中」でも可)
たとえば、サッカーのケースだと、
「口頭注意」、「罰金」、「出場停止」、「(チームの)勝ち点はく奪」、みたいな内容。
重要な点は、ペナルティを科すこと自体が、
インタビュアーの伊藤さんはもちろん、岡田選手やサクラナイツも守ることになります。
これからなんらかのペナルティがあるかもしれませんが、
仮にあったとしても、時すでに遅し、といったところでどうしようもありません。
しかも、今さらペナルティを科すと・・・、
降板理由が体調不良ではない、と言っているようなものなので、それも難しい。
いずれにしても、わたしの結論は、
Mリーグ機構が適切な対応を取らなかったことがこの事態を引き起こした
というものになります。
なんとなくだけど、
Mリーグ機構そのものが「やる気ない」感じ。
この点については後述。
③降板発表に際して
前述した「ねぎらい」の文言はいったん置いておくとして、
番組出演者の降板ですから、伊藤さん本人のインスタグラムだけではなく、
Mリーグ機構として公式発表をした方がよいと言えます。
表向きは体調不良が降板理由なのだから、なおさら。
要するに、この期に及んで公式発表がない状況は、
「事なかれ主義」「無責任体質」「ガバナンスの欠如」と映るわけ。
ブログタイトルを「終わりの始まり」と表現したけれど、
もしかすると10周年を待たずにMリーグ自体が消滅するかもしれません。
(現在7年目、すでにクローズの仕方を模索している段階なのかも)
なんとなくだけど、
10年で区切りをつけてフィナーレかな、という調整がなされている、かも。
はっきり書けば、
Mリーグ機構そのものが機能不全、システムエラーに陥っているというのが率直な感想。
2.チームのノリが軽すぎる!?
わたし個人の好みの問題かもしれませんし、
これまでのブログでも匂わせてもいますが、
サクラナイツの「内輪ノリ」、「チャラい」感じが、いまいち好みではありません。
それは、選手も、監督も、スポンサーも、すべてが軽い印象。
すべてが嫌いというわけではないし、
なんなら内川幸太郎選手や渋川難波選手は好きな選手なんだけど。
以前、ドリブンズ越山監督が叩かれていて、
サクラナイツ森井監督が絶賛されていた頃から、
チームとしては「いつかやらかすだろうなぁ」と想像できた感じ。
(何年も前だけど、そういうブログも書きました)
「楽屋配信」自体も過去にヒヤッとする騒動はあったし、
「インタビューの私物化」も今に始まったことではなかったし、
SNS、Youtube、note等での文章も、まぁ察するに余りある軽さが出ていたし。
いずれにしても、
「直接(Mリーグの場で公に)謝罪する」という機会は失われたわけで、
サクラナイツとしてはチーム運営に対して難しい判断を迫られそうです。
もし、
騒動発生直後にMリーグ機構から、
たとえば岡田選手のポイント▲50p、
チームポイント▲50p(チームは計▲100p)をはく奪、
くらいのペナルティがあれば、救われたのでしょうが。
こういったかたちで伊藤さんが降板したため、
岡田選手の自主的な出場停止(ペナルティと言えるかは微妙)や、
今シーズン限りでの自主退団があるかもしれません。
さらには、チームとして森井巧監督の交代も考えられますが、
チーム運営が森井監督に依存するところが大きそうですので、
KADOKAWA自体がMリーグから撤退することもあり得るかもしれません。
もちろん、表向きは、
インタビュアーの体調不良による降板ですから、
機構からもチームとしても「ノーペナルティ」で、
これまでどおり、ということも十分に考えられます。
そういった結論が出るまでには、
今しばらく時間が必要になったことだけは確かです。
3.伊藤友里さんについて
体調不良による欠席発表から約3週間、
回復の目途が立たないとのことで降板を申し入れられたようですので、
一日も早い回復をお祈りしています。
また、体調不良の内容については、
そして、その理由についても一切公表されていませんので、
必ずしも今回の騒動と降板には関係がないのかもしれません。
「ある」とも「ない」とも書かない、
極めてシンプルな降板を報告するのみの文章となっています。
結果的に、
今後Mリーグが継続する限り、
Mリーグ機構、サクラナイツ、岡田選手は、
ずっと今回の件を言われ続けるのだろうと。
機構やサクラナイツの一連の行動から、
批判され続けることも仕方がない部分があると思いますが、
それでもどこかのタイミングで、お元気な姿を拝見できるなら、と感じます。
とはいえ、簡潔な降板報告の文章とは裏腹に、
Mリーグ自体への怨念が渦巻いているのであれば、
それが解消されるまでは大変長い時間が必要になりそうです。
おまけ.人が一人辞めたという事実
この「事実」は大きい、すごく大きいと思う。
週末に、ねぎらいの言葉を発していた麻雀プロは、
渋谷ABEMASの多井隆晴選手、白鳥翔選手、
元パイレーツの朝倉康心プロ、石橋伸洋プロくらい。
わたしが気づいていないだけかもしれないけれど、他の麻雀プロはだんまり。
この件に関連した投稿では、以前紹介した堀プロの声明文があったけれど、
そこでは大挙として麻雀プロが絶賛していたこととの違いが、あまりにも。
そして、
「小さい問題を大きく語る」黒木真生プロも、
大き過ぎる問題のためか、静観している状況。
SNSで「なぜ黒木はnoteで触れない!」の声に、
伊藤さんと面識がないこと、今回の問題が複雑であること、
岡田プロおよび黒木プロの所属団体である連盟には相談等が一切ないこと、
などから、書いていないと丁寧に回答しています。
黒木プロは、いわゆる「ビジネスクレイジー」なので、
話題とするネタ(≒炎上させたいネタ)とそうでないネタがはっきりしていて、
だいたい彼が扱わないネタは本当にヤバいものが少なくない印象。
一方で、
漫画家のウヒョ助さんはいつもどおり、
アンチがどーたらこーたらと騒ぎ立てている状況。
この方は、ビジネスではなくナチュラルに見えるのがきつい。
「デス擁護」じゃないけれど、
彼が岡田プロを擁護すればするほど、
むしろ岡田プロの退路が限定されてしまいそうな印象。
いずれにしても、
麻雀村の日常が、恐ろしい。
結論。
Mリーグは、
そろそろ終わるかも。
Mリーグの前身である「RTDリーグ」(藤田晋氏主催)から約10年、
藤田氏が麻雀業界から手を引いてもおかしくないし、
今回の件の落としどころというより、Mリーグの落としどころを模索しているのかも。
さすがにそこまでは深読みし過ぎなのかもしれませんが。
といったところで、本日のブログは手仕舞い。