世界麻雀TOKYO2025【感想】

トレード雑記第597弾、

 

世界麻雀TOKYO2025【感想】

7月1日~6日まで開催された「WRC世界麻雀TOKYO2025」

過去3大会とは比較にならない注目を集めて閉幕を迎えました。

 

過去3大会(2014年フランス開催、2017年アメリカ開催、2022年オーストリア開催)は、

連盟(日本プロ麻雀連盟)が中心となって開催されていた大会。

 

今大会は、メインスポンサーのアース製薬が100周年ということ、日本開催に加え、

この間のMリーグの盛り上がり、アース製薬のMリーグ加入など様々な条件が重なって、

Mリーグと連盟の共催という形式になった、というのが第一印象でした。

 

特に、今大会から新設された団体戦は、

まさにMリーグから着想を得た試みで、

Mリーグチェアマンの藤田晋氏を日本代表監督に、

日本代表8チームを結成して戦うという気合いの入れよう。

 

このあたりの経緯は、以前のブログを参照。

 

 

☆.日本代表メンバー発表時点のブログ

WRC世界麻雀TOKYO2025、日本代表メンバー決定!

 

 

そこで少し触れた懸念が、

なんだかんだ最後まで響いたというのが今大会の感想。

 

それは、過去の大会実績よりも、

現在の人気、すなわちMリーガーを主役に推し過ぎたこと。

 

極論すれば、

10数年にわたって連盟が築いてきた世界大会の枠組みに、

突然Mリーグが大挙として押し寄せてきたという感じ。

 

チーム編成も、

Mリーガーで非ずんば日本代表に非ず

くらいの編成だったのは顔ぶれを見ても周知の事実。

 

結果的に、8チーム中7チームが予選敗退、

なんとか1チームが決勝に残ったから良かったものを、という流れ。

 

上手くいかなかった理由を箇条書きにすると、

 

〇選手の大半がWRCルールに不慣れ(≒経験豊富な連盟選手を排除)

〇過去大会の優勝者などは蚊帳の外、Mリーガー中心の人選(≒既存のWRCファンを蔑ろ)

〇急増チームでチームワークが見られない(≒知名度優先の選手ばかりで準備不足)

〇真剣勝負というより、国際交流イベントくらいの軽いノリ

 

といったところでしょうか。

 

最後の点は、

前日レセプションからの二次会、三次会とどんちゃん騒ぎに始まり、

当日に対戦相手の印象を聞かれても「外国の方も強いですねぇ」「所作がきれい」「日本語上手い」など、

対戦相手というより海外ファンとの交流イベントみたいな心構えの発言の数々。

 

こんな気持ちでの参加だったら、

過去大会で実績を残した選手たちのチームをせめてひとつあったなら、と思う。

 

たとえば、

山井弘プロ(第1回優勝)、ともたけ雅晴プロ(第2回優勝)、奈良圭純プロ(第3回優勝)、

の3名に、このルール(連盟で実施されている)で成績優秀な1名を加えたチーム、など。

 

あくまでもWRCのイベントであって、

Mリーグのイベントではないのだから。

 

という感情が、大会開催前から・・・、

そして団体戦を終えたあとも虚しく残った次第。

 

今大会は過去大会と比較してMリーガーの全面参加、

話題性は格段に上昇して注目の大会になったわけだけれど、

Mリーガーとそれ以外の選手たちの温度差みたいなものが見え隠れしていた感じ。

 

個人戦については、

KADOKAWAサクラナイツを退団して、EX風林火山に加入することになった内川幸太郎プロが優勝。

 

4大会連続日本人プロの優勝、

準優勝は第2回優勝者のともたけプロ、4位は黒沢咲プロと、上位陣は連盟所属のプロばかり。

 

あらためて上位者の顔ぶれを見ると、

Mリーガーではないともたけ雅晴プロの活躍が光る。

 

御年66歳、鳳凰位のタイトルを持つベテラン麻雀プロ。

 

年齢を考えるとMリーガーになる可能性はゼロに等しいけれど、

WRCのルールにおいて4大会で優勝1回、準優勝1回と抜群の成績を残しているわけ。

 

こういう麻雀プロがWRCではもっと注目されていい、そう思う次第。

 

また、別のところで話題になった「アトミックリーチ」、

アトミックリーチの打ち手は森山茂和プロ、言わずと知れた連盟会長。

 

普段、連盟(特に森山会長)はやたらと批判されやすい立場だけれど、

注目度が高まった今大会でも当然のように爪痕を残すところ、エンターテイメントを理解しているところ、

準備や運営を考えると10数年の時間をかけて大会を開催している労力、「プロだなぁ」とつくづく実感します。

 

次回大会はアメリカ、ラスベカス開催が発表されましたが、

今回みたいなノリでMリーガーの慰安旅行みたいな感じになるのは率直に見たくないなぁ。

 

いずれにしても、

WRC世界麻雀に人気のMリーグがコラボしたけれど、

想定していたようなwin-winとは、残念ながらならなかった感じ。

 

盛り上がって良かったという感想を持つ方が大半だと思うけれど、

わたし個人は、思った以上に「モヤモヤ」が残る大会となりました。

 

といったところで、本日のブログは手仕舞い。

 

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