参議院選挙2025【感想】参政党の躍進と世論調査の精度

トレード雑記第602弾、

 

参議院選挙2025【感想】参政党の躍進と世論調査の精度

今回の選挙では当初「泡沫政党」と考えられていた参政党が躍進したことで、

選挙戦の終盤から同党への言及(評価も批判も)がメディアで盛んに行われていました。

 

結果的に、一躍知名度を向上させて大きく議席を伸ばしたことで、

今後の国会運営や政治家のメディア露出など注目を集めそうです。

 

わたしは政治評論家ではないので、

今回の選挙について、ごくごく簡単に感想を。

 

1.参政党は「中道右派」の受け皿として台頭!?

今回、参政党が注目された一番の理由だと思います。

 

端的に、自民党のなかの右派、

いわゆる旧安倍派を支持していたような人たち。

 

安倍元総理は亡くなって久しく、派閥は実質的にボロボロ、

今回の選挙でも安倍元総理に近しい候補者はかなり落選した様子。

 

で、その支持者たちが大きく国民民主党と参政党に流れた感じ。

 

国民民主党は玉木雄一郎代表の不倫騒動、

選挙戦での候補者擁立でゴタゴタしていたけれど、

榛葉賀津也幹事長の人気が大きかったように映りました。

 

当初はもっと伸びるかなぁとも感じていたけれど、

そこは旧民主党の流れを組む中道寄りの左派政党、

同じく左派路線の野党同士で票を食い合ったのかもしれません。

 

一方の参政党は、

「日本人ファースト」に代表されるキャッチーなフレーズで選挙戦を席巻。

 

過激な政策や発言が散見されるかなり右寄りの政党という印象ですが、

それでも自民党内において行き場を失った右派支持層にそれなりに響いた感じ。

 

また、「都民ファースト」に疑問を投げかけることをしなかったのに、

「日本人ファースト」には排他的だの差別だの騒ぎ立てた左側の政党やメディアによって、

むしろ参政党に注目が集まり、結果的に票を伸ばすことになったのは皮肉な事実。

 

近年の選挙戦では、

いわゆる「妨害活動」が可視化されているので、

妨害に合っている候補が、妨害をしているであろう候補より無難という、

わかりやすい消極的理由を含めて支持を集めやすい傾向がありそうです。

 

後は、今回はあまり言われていないけれど、

神谷宗幣(かみやそうへい)代表兼事務局長の「若さ」「男前」「さわやか」など、

他の政党代表と比較してスポーティーな印象も、なんだかんだプラスに働いたように感じます。

(ルッキズムと批判されるかもしれませんが、現実的に見た目はものすごく大切)

 

2.世論調査、出口調査より与党が健闘した理由!?

選挙戦においてメディアでは与党の議席減少が連日のように叫ばれていました。

 

各種の世論調査から予想された議席数は散々な結果。

 

また、選挙当日の出口調査を伝える選挙速報でも与党の議席減が既定路線。

 

ところが、一夜明けて敗戦の弁を述べていた鈴木宗男候補が、

お昼前に比例当選が伝えられるなど、自民党の奮闘ぶりが目を引きました。

(今回の選挙戦でわたしが一番驚いたのが宗男候補の当選だったりします)

 

他の選挙区でも、当初「当確が出ていなかった」けれど当選した自民党候補がチラホラ。

 

理由は単純。

 

まともな与党支持者は、世論調査や出口調査の調査者の意図を理解しているから。

 

調査者は、大手テレビ局であり新聞社。

 

つまり・・・、反与党、反権力の人たちで、実質的な野党支持者。

 

当然、調査結果は、

いかに自民党が危ないか、与党の政策の不備や総理批判の声として番組や紙面で紹介されるわけ。

 

そのことをわかっているので、

与党支持者の一部は、正直に回答して調査者と波風立てることを良しとしないで、

「回答しない」「適当に(メディア受けする)野党支持」みたいな回答でお茶を濁すわけ。

 

それを鵜呑みにした世論調査や出口調査は、

野党の得票数が実際よりも多くなり、与党の得票数は実際よりも少なくなる、という現象が起こる。

 

ここ10年くらいは、この傾向が顕著。

 

そのため、テレビ・新聞の論調は、

7掛けくらいに考えるのがちょうどいい。

 

だからといって、SNS・インターネットを妄信するかと言うと、それもダメ。

 

SNS・インターネットの論調は、

話半分程度に考えるくらいがちょうどいい。

 

そのくらいの余裕をもって、

テレビ、新聞、ラジオ、インターネット、SNS等を俯瞰して、

自分なりの考え方や行動を検討することが大切、そう思う次第。

 

といったところで、本日のブログは手仕舞い。

 

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