麻雀最強戦「持ち時間制導入」の決断!

トレード雑記第607弾、
麻雀最強戦「持ち時間制導入」の決断!
最近の麻雀業界において、
もしかすると久しぶりのことかもしれない出来事。
しょーもない炎上騒動で盛り上がるのではなく、
まともな議論で大きく盛り上がっている光景を目の当たりにしたのは。
アイキャッチ画像は、
無料noteという形式で発表された今回の記事。
「麻雀最強戦2025」の各大会において、
選手各人の持ち時間(≒考慮時間)を半荘単位で上限を設定するというもの。
すでに実施にあたってシミュレーションを重ねたうえで、
このタイミングで満を持して発表したという印象を持ちます。
おおむね好意的に受け止められているようです。
制度設計の詳細や(おそらくはなんらかの)不備は今後表面化するだろうけれど、
「まずはやってみよう!」というチャレンジ精神が麻雀ファンに受け入れられた感じ。
90年代から新たな試みを常に実施しつつ、
大きな麻雀大会として知名度を維持向上してきた「麻雀最強戦」なので、
また新しい競技麻雀の世界を見せてくれることを期待しています。
そして、
すでに多くの人が、プロ・アマ問わず、
今回の持ち時間制について意見・コメントをしています。
いくつかの疑問や改善案なんかも提示されていて、
そういう意味でも「前向き」「建設的な」議論が展開されていく感じが、ほほえましい。
(本当に、麻雀業界の話題って、あまりにもしょーもないやつが多過ぎたので)
やってみないとわからない、
というのが大方の感想でしたが、
いくつか興味深いものをまとめると次のような感じ。
総論としては、
「実質的に変化はない」(トッププロが持ち時間を使い切ることは少ない)という意見。
正直、わたしもそんな感じがしています。
(言うほど大きな変化はなさそうという感じ)
各論としては、
「時間に追われてミスがミスを呼ぶ」とか、
「時間切れの罰則(=次局「和了放棄」)が厳しい」「罰則は点棒の方がいいのでは」とか、
「半荘単位だと局数が増えると不利になるので、一局単位での持ち時間が適切では」とか、
「和了放棄の罰則をあえて逆手に取ったような戦略も考えられるのではないか」などなど、
疑問点の提示、改善案に加え、ルール変更にともなう戦い方の変化などへの言及がいろいろ。
こういう前向きな議論が巻き起こること自体がすばらしいと感じる次第。
あとはコスト面や、タイムキーパーの負担、
(機械に頼る以上)ミスが発生することは間違いないので、
そうなったときの対処方法など細かなところは詰めていく必要はありそうです。
また、導入の目的、というか考え方として、
放送対局の時間管理(≒番組制作の観点)と、
放送対局用の所作(≒ツモ牌を手元カメラに映すなど)とのバランスをどうとるか。
対局時間だと「早すぎてもダメ、遅すぎてもダメ!」、
対局内容だと「盛り上がるポイントがないとダメ、多過ぎてもダメ!」、
番組の充実と、麻雀そのもののテンポと、その魅せ方の最適なバランスを、みたいなお話。
いずれにしても、
これまで議論されることはあったけれど、
おそらく導入は史上初となる「持ち時間制」ルールなので、
このルールにいち早く適応した人が勝利を掴むことは間違いありません。
同時に、その過程でどういう見どころがあるか、
実況解説を含めてどのように盛り上がりを演出するのか、
今年の「麻雀最強戦2025」は例年以上に注目が集まりそうです。
といったところで、本日のブログは手仕舞い。