Mリーグ「セガサミーフェニックス」魚谷侑未プロ、東城りおプロ退団の衝撃!?
トレード雑記第432弾、
Mリーグ「セガサミーフェニックス」魚谷侑未プロ、東城りおプロ退団の衝撃!?
今シーズンは無風と思われていたMリーグの契約更改において、
セガサミーフェニックスから魚谷侑未プロ、東城りおプロの退団が発表されました。
SNS上では驚きと困惑、
現実を受け止められない人たちの罵倒や誹謗中傷まがいのものまで散見されました。
発表日(6/10)の深夜にブログを書いていますが、
まずは事実を整理して、そのうえで感想(憶測や考察を含む)をします。
なお、アイキャッチ画像は、
6/11に発表されたセガサミーフェニックスのXから、
いわゆる「卒業配信」のご案内。
(当初の画像から慌てて変更)
おふたりやチームに意見、感想、感謝など、
直接伝える舞台が用意されたようですので、
気持ちよく送り出すことが大切だと感じます。
それでは、
ブログ本編をどうぞ。
1.セガサミーフェニックス6年間の軌跡
☆オーナー企業
セガサミーグループ
☆通算成績
優勝0回、準優勝2回、
レギュラーシーズン敗退4回(うち最下位3回)。
☆選手
ドラフト1位:魚谷侑未プロ、2位:近藤誠一プロ、3位:茅森早香プロでスタート。
その後、和久津晶プロの加入と退団、
近藤プロの退団と監督就任、醍醐大プロの加入、
今シーズン終了後に魚谷プロと東城プロの退団を発表。
☆監督
現在3人目の近藤誠一プロ
(過去2名はオーナー企業から派遣)
☆選手個人成績一覧(Wikipediaより)
☆特記事項
1.男女比において女流プロの割合が大きい唯一のチームである。
2.元選手が監督に就任した唯一のチームである。
3.選手強制入替のレギュレーションに該当したことはないが、退団人数は最多の4名となる。
4.魚谷プロの退団により、「ドラフト1位」「MVP獲得」の選手が退団する第1号となる。
その他、詳細を書き始めたら書ききれないけれど、
ざっくり事実ベースでフェニックスをふり返るとこんな感じでしょうか。
以下では、感想について、
出来る限り冷静に書いていこうと思います。
2.感想(憶測や考察を含む)
まず最初に、セガサミーフェニックス全体の印象。
“選手・監督の入れ替わりが激しいチーム”
良く書けば「プロフェッショナル」「勝負師」の集まりといったイメージで、
悪く書けば「極めてドライ」なビジネスの遂行に特化した個人の集団。
「アットホームな~」みたいなチーム作りとは真逆の印象。
同時に、
“前例や慣習にとらわれず、思い切った決断をするチーム”
女性3名・男性1名のチーム編成、近藤プロの監督就任、
レギュレーションに該当しないところでの退団の判断、
そこではドラフト1位やMVPを絶対視しない退団判断、などなど。
これらの決断は、
現時点でチームの「結果が伴っていない≒成績が悪い」から評価されにくいけれど、
いずれも柔軟な発想にもとづく斬新なチーム運営と言ってもいいかもしれません。
そして、
今季で退団となった魚谷プロと東城プロそれぞれについての印象。
まず魚谷プロですが、
「女流最強」「獲得タイトルの数」など、
女流プロの第1人者として圧倒的な実績を残しつつも、
Mリーグに限定すればMVP獲得シーズン以外の成績が芳しくないのが実情。
通算成績はチーム最下位(2シーズンで退団した和久津プロより低い)、
Mリーガー全体でも下から数えて4、5番目くらいの目も当てられない状況。
魚谷プロの実績や対局姿勢、ファン対応の丁寧さなどを知っているファンとしては、
どうしても感情的に批判したくなりますが、成績を考えると退団は妥当な判断かも。
そして東城プロですが、
3年間でほぼトントンの収支で、
まずまずの成績でチーム内通算成績では現監督の近藤プロに次ぐ2位。
現役選手に限定するとフェニックスのなかでトップですから、
なんとなく魚谷プロをひとりだけ退団させるというのではなく、
東城プロとふたり揃っての退団にすることを選んだのかなぁと、憶測ですが・・・。
あとは、
これまでのMリーグにおける選手入替をみると、
すでに来シーズンの入団予定選手との内諾はありそう。
また、これでドラフト会議はフェニックスの2名のみとなるので、
すべての麻雀プロから「選びたい放題」という最高の条件で実施できるわけ。
その他、
「連盟」と「最高位戦」という団体の話題、
なかでも各団体と提携する麻雀ゲームの権利関係・PRの難しさ、
そして、セガサミーが最高位戦のスポンサー契約を締結したという話、
そこから導き出されたのが、所属選手「最高位戦縛り」の噂話、などなど、
まことしやかに語られていますが、まぁ当たらずとも遠からずといった感じ。
まとめると、
おそらく退団の主な要因は、
チームの成績不振が大きいこと、
魚谷プロの通算成績が悪すぎること、
ドラフト会議の独占交渉権が得られること、
すでに来シーズンの入団予定選手から内諾を得ていること、
などが考えられます。
これをひと言で表現すると、
オーナー企業の「大人の事情」となるのでしょうか。
なお、SNSでは、
案の定(?)というか、
一部の過激な人たちが「説明しろ!」とか「ファンを辞める!」とか言っていますが、
ウェットな擁護論を超えた意味不明な発言、オーナー企業や監督、残る選手を侮辱する発言、
などなど、この手の暴言・誹謗中傷はスルーすることが一番。
どうせすぐに収まるし、
来年には違う話題でまた盛り上がっていることでしょうから。
これまでもたとえばドリブンズやパイレーツの入れ替えに関連して、
退団する選手のファンによる擁護論や感情的な反発はありましたが、
新規加入選手が認知されることでネガティブな話題は立ち消えます。
良くも悪くもそんなもんだと思います。
最後に、
とはいえ魚谷プロ、東城プロがMリーグで観ることができないのは率直に残念。
もし、来シーズン、新チームが参加することになれば、
実力が折り紙付きで「心機一転」した魚谷プロの指名はもちろん、
Mリーグにフィットしつつあった東城プロの指名もあるかもしれません。
また、今季7位:BEAST Japanext、同8位:雷電が強制入替に該当した場合、
いずれも「連盟」のチームという印象がありますので、そこでの指名もあるかも。
そういった願望、淡い期待を持ちながらも、
でも既存のカラーや因縁めいたものを持ち込まれるくらいなら、
まだ一度もMリーグに選ばれたことがない新しい選手が欲しい、
そう考えるオーナー企業の気持ちもわかるわけですが・・・。
3.わたしなりの結論
ブログタイトルに対するわたしなりの回答です。
“衝撃ではあったものの、冷静に考えると妥当な判断”
魚谷プロ、東城プロへの同情論も理解できるし、
オーナー企業の姿勢も同じくらいに理解できる。
追記。
書き上げた後に読み直して改めて感じたのですが、
セガサミーフェニックスによる「ドライな対応」は、
既存のMリーグファンからの評判は芳しくないように思えるけど、
Mリーグの発展を考えたら中期的には評価されそうな気がします。
人気選手の退団は短期的には混乱を招くし反発があるのは想定できるけど、
チーム(≒セガサミー)に対して暴言を吐いたところで何の意味もないし、
Mリーグを俯瞰で捉えると、たぶん正しいのはセガサミーの考え方や決断。
正義面して暴走する一部の自称ファンが正しいことはない、はず。
Mリーグの発展を阻害するのが、
Mリーグのファンを自称する「老害」であってはならない。
といったところで、本日のブログは手仕舞い。