『ライジングサン』って知ってる!?
トレード雑記第520弾、
『ライジングサン』って知ってる!?
いわゆる職業紹介ものの漫画のひとつ。
警察、医者、弁護士、教師などは多々あるけれど、
これまであまり主題として採り上げてこなかった「自衛隊」を描いた漫画。
あらためまして、
本日紹介する漫画はこちら。
『ライジングサン』(藤原さとし)
2012年から2018年まで『漫画アクション』で連載、
自衛隊の新隊員による訓練生活にスポットを当てた漫画。
現在、続編となる『ライジングサンR』が連載中。
内容は、自衛官候補生(≒高卒後入隊)として、
一人前の自衛官になるための訓練生活を描いたもの。
作者自身が元・陸上自衛隊の隊員だった経験を存分に活かしており、
自衛官を志す若者たちの努力や葛藤、理不尽とも思える課題への挑戦、友情、裏切り、
などなど、人間模様への深掘りと、「レンジャー訓練」など経験談からくる過酷さなどとのバランスが秀逸。
候補生同士のいざこざ、先輩や上官(≒教師役)の厳しさとやさしさ、
一般の人から見える「自衛隊のイメージ」などとの調和、など、
漫画という方法を通じて、かなり丁寧に自衛隊の実態を描き出している(と思う)作品。
もちろん、あくまでも漫画だけど、
毎年のように発生する自然災害なんかの救助活動で自衛隊派遣、
みたいなニュースに触れると、すごい人たちだなぁと感じる次第。
どうしても自衛隊というテーマがテーマだけに、
方向性を間違えると、短期打ち切りもあり得たと思うけど、
単行本で全15巻、続編『ライジングサンR』も16巻続刊なので、
通算30巻以上の長期連載作品となっています。
それだけ多くの人に注目されて、
なお読み続けられている作品という点からも評価に値すると感じます。
ちなみに、ストーリー自体は王道そのもの、
少年少女が成長していく過程を熱く描いた作品。
読んでいていろいろと考えさせられるし、
要所要所で「グッとくる」展開があって、そんな印象。
といったところで、本日のブログは手仕舞い。