途中で「つまらなくなった漫画」3選

トレード雑記第640弾、
途中で「つまらなくなった漫画」3選
これまでわたしのブログでは、
かなり意識をしてネガティブ一辺倒となる意見・コメントを避けてきました。
毒のある文章はときに楽しく、ときに爽快で、
人気となる(≒良くも悪くもバズる)ことは100も承知で、
あまりそういったところを追求せずにやってきました。
そしてこれからもそのスタンスは変えずにいこうと考えています。
そんな感じの心持ちではあるのだけれど、
「おすすめ漫画」作品をたくさん紹介してきて、
その後イマイチだなぁと感じた作品もそれなりにあったりします。
ということで、
全否定にならないような範囲で、
文章には気を配りながら、最初はおもしろいと思ったけれど、
途中でつまらなくなっちゃったなぁ・・・、という漫画をご紹介。
1.『十字架のろくにん』
この手の話題になると、それなりの確率で指摘される作品ですが、
わたしも、そういった反応と似たり寄ったりの感想を持ちました。
ちなみに、今回紹介する作品については作者名や出版社などは割愛します。
(作品を糾弾するような目的ではないので、そこは強調しません)
ストーリーとしては幼少期に壮絶ないじめを受けて家族を奪われた少年が、
当時のいじめのメンバーを相手に「目には目を」みたいな感じで、
残虐非道な仕返しをする爽快感がウリの漫画(だったはず)。
途中からサイドストーリーが増えて話が進まなくなったり、
主人公が無双していじめっ子を叩きのめすカタルシスもなく、
ただただ内容の不快感だけが読後に残るような展開に・・・。
そもそもの大前提として読者を選ぶ「復讐もの」というテーマですが、
残虐描写を漫画と理解して読んでいた連載当初の読者が離れ、一方で途中から参入する読者は少ない印象。
2.『はっちぽっちぱんち』
ほんわか女子高生が「女子格闘技」の世界でのし上がるストーリー。
主人公の狂気じみた性格の、その真相が謎というところがウリだったと思うけれど、
途中で主人公の「父親」が登場してきてから、それまでの期待感が一気に失速する感覚に。
そういう理由なら、ありきたりだし、何ひとつ面白くないなぁ、という感じでした。
結局のところ、
父親を含めて新キャラを深掘りするところまでは至らず、
残念ながら打ち切りとなったとの情報が入ってきました。
3.『陸奥圓明流外伝 修羅の刻』
今回のブログで紹介する作品のなかでは最も有名な作品(だと思う)。
『修羅の門』のスピンオフ作品で、
歴史の「Ifもしも」を描くノンフィクションを舞台にフィクションの主人公が活躍するオムニバス作品。
たとえば、
宮本武蔵、織田信長、源義経など歴史上の人物が活躍する世界のなかに、
主人公「架空の体術流派である陸奥圓明流の強者」が歴史の分岐点で大活躍する、みたいなやつ。
舞台設定は歴史上の人物に加え、
幕末とかアメリカ西部劇とか群雄を描くテーマもあって、
歴史&漫画好きのわたしが好きな作品のジャンル。
すでに完結していたと思っていたら、
約10年の休載期間(2005-2015)を経て再連載された作品です。
で、なんとなくつまらなくなっちゃったなぁ・・・、というのは、再連載後のお話。
採り上げる舞台設定がマイナーになったこともあってか、
一コマのなかに入るセリフとか説明文が長い、長い、長い・・・。
もともとキャラの発言内容とか心理描写とかの揺れ動きを丁寧に描く漫画家で、
他作品もほぼすべて読むくらい好きな漫画家ですが、なぜかこの作品だけ途中で挫折しました。
今回紹介したいずれの作品も、
どこかのタイミングで再読するかもしれないですし、
最初から読む気にもならない駄作だとは思わないのですが、
なんとなく読み続ける気持ちが減っていった、そんな作品群。
ちなみに、
『ワンピース』とか『キングダム』なども現在は追いかけていなくて、
ちゃんと完結してからあらためて読めばいいと考えてしまっているので・・・、
もしかすると漫画全体に対する興味が薄れてきているだけかもしれません。
なお当たり前のことですが、
今回のブログで採り上げた作品(最後のワンピースやキングダムを含む)について、
たまたまわたし自身がそういう気持ちになっているというだけですから、
作品の魅力がないと言いたいわけではありませんし、
それぞれの作品の読者やファンについて言及しているわけでもありません。
誰しもに訪れる「ハマる」ときがあるし、「飽きる」ときもある、
今回はその後者について書いてみました、というだけの内容です。
といったところで、本日のブログは手仕舞い。