将棋とトレード-三手の読み
トレード雑記第37弾、
将棋とトレード-三手の読み
前回(「将棋とトレード-勝負めし」)は、
トレードブログとしては邪道・傍流だけど、雑記ネタとしては王道・本流だったと思います。
たくさんのコメントをいただきありがとうございました。
今回のテーマは、ネタとしてはもちろん、
トレードブログとしても王道・本流だと信じているテーマです。
(無駄にハードルを上げて自分を追い込むスタイルwww)
先週全敗の反省はもちろんですが、
それと同じくらいか、あるいはそれ以上に重要な内容だと考えています、
最後までお付き合いいただけたらうれしいです。
さて、あらためまして今回のテーマは、
「三手の読み」
誰が言い始めたかはわからないですが、
将棋界はもとより一般社会に浸透させたのは原田泰夫九段(1923-2004)です。
昭和中期に活躍した実力者で、
かつ、現在までただ一人30代で日本将棋連盟会長に就任した人望の厚い棋士でもあり、
素人にもわかりやすい解説をされ、棋士のあだ名や異名、格言などたくさん生み出されて、
将棋の普及に大きく貢献した人物です。
原田九段のお話によく登場したのが、
「こうやる、こう来る、そこでこう指す」
という三手の読み。
自分の行動(一手目)を受けての相手の反応(二手目)を予想して、
次の自分の行動(三手目)を想定して準備しておく、というもの。
将棋では、ピンチになったところで考える(≒持ち時間を消費する)のは、
あまり強い棋士ではないと言われています。
ピンチになる前の段階でしっかりと考えて(≒読みを入れて)指すことが大切で、
ピンチになってから慌てて考え始めても挽回するのが難しく時すでに遅しとなります。
だから、自分が指す前にしっかり時間を使って考えて、
自分の指し手に対する相手の指し手を予想したうえで、
次の一手、つまり三手目を用意しておくことで対局を有利にすすめます。
プロの棋士は、三手と言わず、十手、二十手、さらにはそれ以上をも先を読んでいるわけですが、
もっとも核となる部分を抽出した「三手の読み」は原田九段の名解説のひとつとなっていました。
この「三手の読み」は、極めて汎用性の高い表現・内容なので、
将棋好きのオールドファンのあいだでは当たり前のように使われたり、
ビジネスの世界などでも引用されて語られることも多かったようです。
トレードにおける「三手の読み」
トレードにおける「三手の読み」は、
何のひねりもなくてそのままですが、
一手目:エントリーする
二手目:株価が動く
三手目:イグジットする
というものになると思います。
つまり、一手目のエントリーする段階で、
株価の変動をあらかじめ予測しておいて、
実際にどう動くかはわからないけれど、
実際の値動きに応じて三手目のイグジットをおこなうというものです。
大切なのは、エントリーする前段階で「三手の読み」を入れておくこと。
株価が上昇した場合、下落した場合、それがどこまで上昇or下落するか、など、
エントリー後に慌てて考えても遅く、だいたいの場合は「後の祭り」となってしまうわけです。
もちろん値動きを完璧に予想することが大切と言いたいわけではなくて、
予想(想定)と異なる場合が発生した場合でも、あるいはそうなることすら想定しておいて、
実際の値動き(≒二手目)に対応するかたちでイグジットの決断(≒三手目)をすることが大切。
さらに細かく言えば、買い増しやナンピン、様子見をするなどの決断を含めて、
自分の三手目となる行動を事前に準備しておくことが大切になってくると思います。
ここまで書いてきて、それができていなかったから・・・、
先週(と言わずこれまでのすべてのトレードにおいて)負けまくったわけです。
しっかり三手の読みを入れておけば、そして、そのうえでエントリーをしていれば、
仮に損切りになるとしても傷の浅い状態でイグジットができていたはずです。
そこでの読みが浅かったり、勢いだけで読んでいなかったり、
そしてエントリーした銘柄が想定外の値動きをしたことに面食らってしまったり、
そこから慌てて考え込んだり、思考回路が停止してしまったり、
冷静に対処できず、いたずらに傷口を広げてしまっていたというわけです。
お祈りはしない、損切りは素早く徹底するなど、
同じような意味合いとなるトレードの格言・金言はたくさんあると思います。
それらと比較したとしても、今回紹介した将棋における「三手の読み」は、
トレードにおいても最重要ランクに位置する格言・金言ではないでしょうか。
といったところで、本日のブログは手仕舞い。
自分が一手目を指した後に、相手の二手目を目の当たりにして慌てふためく、
というのは(普段のわたしのことだけど)論外ですねw
毎日のブログの更新、本当にありがとうございます。
そして、今日のテーマは深いですね。
読ませて頂いた後、自分のトレードはどうなんだろう?
と色々検証してみました。
わかったことは、
私の負けトレードは1手目が誤っていることが
多かったようです。
株価の動きは上がるか下がるか50:50ですが
(デイトレなのでヨコヨコの時はINしないという前提ですが)
私の場合「下がるだろう」の予測に自分の願望が多い時に
必ずやられていました。
もっと論理的に○○だから下がるの強い根拠があるときに
INしないといけないということに気が付きました。
これもすうさんのブログのおかげです。
本当にありがとうございます。
2手目は一応できていたように思います。
私の残りの問題は3手目です。
強いサインが出て、下がると思いINしても
すぐ利確して薄利で終わり、負けるときはドカン
これでは利益が残るわけないですよね…
ロスカットに場合はストップロスを置いて
強制的に損切りしていますが、
明日からは読みが当たった時は
ストップロスを下に動かして(空売りの場合)
少しでも利伸ばししてみようと思います。
お互い有意義な週末を過ごしたと信じて
明日からの相場に臨みましょう!
(ちなみにステーキは150グラムですwww
流石にそれ以上は手が出ません…w)
ご武運お祈りしています。
今日もありがとうございました!
アラフィフさん、お疲れ様です。
こちらこそ毎日コメントいただき本当にありがとうございます。
わたしは買いメインなので、
アラフィフさんの売り目線での考察はいつもハッとさせられます。
わたしも一手目から間違っている場合がほとんどで、
すぐ含み損になってアワアワしている間に取り返しがつかないことにwww
また最後に書かれている三手目の利確を伸ばす考え方がすごく大切だと思います。
わかってはいても、どちらかというと早利確に指値を変更することが多いので、
そのあたりを我慢できるか、明日からの課題(というかずぅ~と前からの課題w)です。
先週は新しいことをやっては失敗を繰り返したわけですが、
明日からも挑戦したいことは挑戦しようと考えています。
結果がついてこない(連敗街道ばく進!?)可能性もありますが、
そのあたりは覚悟を決めてやるしかないかなぁと。
お互い明日からも頑張りましょう!!!