愚者は記憶に頼り、賢者は事実に学ぶ

トレード雑記第85弾、

 

愚者は記憶に頼り、賢者は事実に学ぶ

以前のブログでも少し紹介したけれど、

ドイツの宰相ビスマルクの名言。

 

“愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ”

 

名言ってだいたいそうなんだけど、

なんとなくわかるような、わからないようなw

 

ということで、この言葉を、

わたしなりにアレンジしたのが今回のブログタイトル。

 

“愚者は記憶に頼り、賢者は事実に学ぶ”

 

「経験」より「記憶」の方があいまいで不確かっぽいのと、

「歴史」というと仰々しくて敬遠されそうなので「事実」に。

 

あとは、「学ぶ」も一部「頼る」にアレンジ。

より受け身であやふやな感じが伝わればいいな、みたいなイメージ。

 

もちろん、あくまでもわたしの創作なので、

そのあたりはご愛嬌ということでお願いします。

 

で、なぜこんな「言葉遊び」をやっているかというと、

なんとなくの記憶に頼っちゃうのが危険な感覚がしているから。

 

最近の株価の低迷で、岸田政権への批判的論調が増えているし、

わたし自身も、先日「新しい資本主義」について批判的なブログを書いたけど、

だからといって「菅政権は良かった」「安倍政権はもっと良かった」みたいな、

単純な話ではないと思うから。

 

「記憶に頼ると」安倍政権のアベノミクスで株価が急成長して、

その前の「悪夢の民主党政権」時代に株価は最悪だったような、

そういう印象を持っていたりする人も少なくなかったり・・・。

 

ということで、

せっかく昨日のブログでマザーズ指数の最高値と最安値を紹介したので、

その時代の政権、つまり総理大臣は誰だったかについて「事実」を紹介します。

 

昨日のブログを未読の方は、ぜひ併せてご一読いただくと、

本日のブログが理解しやすいと思います。

 

なお、ブログ内における数値、データに誤りがあるかもしれません、

誤差程度だと思ってはいますが、なにぶん個人のブログであること、

かなり古いデータを引っ張り出してきましたので完璧には自信がありません。

 

ご了承いただいたうえで読み進めていただけるとうれしいです。

 

ライブドア・ショックその後と歴代政権

2006年01月16日「最高値2800.68p」小泉純一郎政権

2006年01月17日「ライブドア・ショック」同上

 

その後の流れを見ると、

 

2006年09月26日「1143.33p」安倍晋三政権(1回目)

2007年09月26日「682.78p」福田康夫政権

2008年09月24日「438.40p」麻生太郎政権(最安値255.95p、2008年10月28日)

2009年09月16日「463.93p」鳩山由紀夫政権(民主党政権誕生)

2010年06月08日「416.49p」菅直人政権(「東日本大震災」2011年3月11日)

2011年09月02日「446.05p」野田佳彦政権

2012年12月26日「403.68p」安倍晋三政権(2回目、長期政権へ)

 

だいたいこんな感じになります。

 

ライブドア・ショックをきっかけとして、

ある意味では「小泉バブル」が終焉を迎えたわけで、

その暴落を安倍政権(1回目)、福田政権が受け止めきれずに、

そして麻生政権でマザーズ指数は最安値をつけることになりました。

 

そういった状況のなかで、民主党政権が誕生したわけです。

 

現在では、「悪夢の民主党政権時代」などと揶揄されていますが、

数字だけをみると、下げ止まらなかった株価を一生懸命に下支えした時代とも読めます。

 

ちなみに、この期間で一番株価を上昇させたのは菅直人政権で、

東日本大震災(2011年3月11日)の直前には526.93pまで回復させています。

 

残念ながら東日本大震災の影響は甚大で、

3月15日の場中には342.89pまで暴落しました。

 

それでも史上最安値を割ることはなく、

そして、約1週間で450p台まで指数を戻しています。

 

その後、野田政権を経て始まる安倍政権(2回目)が長期安定政権となり、

「アベノミクス」と称される経済政策のもと指数が回復したのはよく知られています。

 

ざっくりまとめると、こんな感じになります。

 

当たり前のことですが、

そもそも政権だけが指数に影響を与えているわけではありません。

 

とはいえ、あいまいな記憶というかイメージでたまに語られるような、

民主党政権下において株価が大暴落した事実は「ない」ということは、

すごく重要なポイントだと思います。

 

付け加えると、

下がり切っていた株価を「ヨコヨコで維持」したこと、

維持していた期間に「東日本大震災」という未曽有の災害があったこと、

2013年からの急騰も2006年の急落も、安倍政権下でおこっていたこと、

というのもまぎれもない「事実」だと思います。

 

最後に、

昨日のブログでも書きましたが、

このような事実をどのように解釈して行動に移すかは、人それぞれです。

 

この手の内容のときには繰り返し書いているので、すごくしつこいですが、

このブログにおいて、特定の政党や総理大臣を「アゲ」たり「サゲ」たり、

たとえば今回だと「民主党政権アゲ」や「麻生総理サゲ」みたいなことが、

書きたいわけではありません。

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 


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2件のコメント

  • >事実をどのように解釈して行動に移すか
    ここ、本当に大切だと思います。
    例えばニュースが流れた時に、
    常勝トレーダーは
    「ほかのトレーダーはどう行動するか」を
    考えると聞いたことがあります。
    私はいつも、
    「これなら株価はあがる」と単純に考えて
    いつも負けていましたwww
    今日もまた深い考え方の記事、
    ありがとうございます!
    寒いのでお互い体調管理にも気をつけましょう。
    それでは失礼します。

    • ですね!

      そのニュース自分がどう捉えるかではなくて、
      他の人はそのニュースでどう動くのか、
      を重視するってやつですよね。

      まさに、先日の川本ですねwww
      単純に飛びついて、やられちゃいましたw

      しっかり落ち着いて、
      どっしりと構えたトレードを心がけましょう!

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