カリスマ待望論とバーチャの見分け方【後編】

トレード雑記第19弾、

 

カリスマ待望論とバーチャの見分け方【後編】

こちらは【前編】からの続きになります。

 

まだ【前編】をご覧になっていない方は、先にそちらをご覧ください。

 

カリスマ待望論とバーチャの見分け方【前編】

 

イントロダクション

前編のふり返りも兼ねて、これからの投資業界・トレード業界の流れを考えると、

コ〇ナがひと段落した後に、「ポストコ〇ナの働き方」みたいな文脈で、

自宅にいて稼げるトレーダー(専業兼業問わず)としてクローズアップされそうです。

 

そんななかで求められるのが、

ポストコ〇ナ時代の新しいタイプのカリスマトレーダーだと思います。

 

たとえば、

1.天才少年・天才少女といった未成年のカリスマトレーダー

2.正統派ヒロインと呼べるような女性カリスマトレーダー

3.脱サラ系の中高年カリスマトレーダー

みたいな人が誕生して、メディア等に取り上げられる流れがくると思うわけです。

 

1.未成年のカリスマトレーダー

学校教育のなかで資産運用、いわゆる投資教育が新しく盛り込まれるという話について、

聞いたことがある人は少なくないと思います。

(内容や導入時期など詳細はこれから詰められると思います)

 

そこで求められるのが、同世代・同年代のカリスマトレーダーです。

 

天才少年・天才少女のようなカテゴリーになるのでしょうが、

そのなかでも正統派のヒーロー・ヒロインの存在が次世代を引っ張っていくことになるはずです。

 

とはいえ、投資の世界で1年、2年の成功体験は、

ただ時流に乗っただけという可能性も往々にしてあるので、

本物を見極めることは相当に難しいと思います。

 

また、上手くいっているときはチヤホヤして、

落ち目になると徹底的に叩くというのは、

スポーツ選手や俳優女優など10代の少年少女に対してもおこなわれますので、

未成年のカリスマトレーダーの誕生と、その定着には今しばらく時間がかかりそうです。

 

そんななかでタイムリーな記事が文春オンライン(2021年7月15日11:12配信)にあったので、

わたしなりの感想を交えて紹介します。

 

タイトルは、

「「義務教育を無駄にするのは人間失格」1年で1000万円稼いだ”小学生投資家”の日常

 授業中はスマホでトレード、朝は5時起きで相場をチェック…」

というもので、

刺激的な表現が含まれる典型的な釣りタイトルとなっています。

(記事全文は、web検索していただくと7月18日12:00現在、無料で閲覧可能です)

 

内容については、

はるさん(仮名)が小学5年生で父親から借りた100万円を元手に株式投資で大金を稼いだ、

という基本路線に、小学生時代の実績についての武勇伝、生活スタイルや取引銘柄の紹介、

中学生となった今の現状、将来の夢といったある種テンプレ的な記事です。

 

ところどころ突っ込んだ表現もあるので、

賛否両論を含めてバズることを期待した記事のつくりともいえます。

(ブログで紹介しているわたしも、はるさん(仮名)と文春記者の思う壺という感じw)

 

読んだ直後の感想は、

妙に大人びているなぁというのと、

将来の夢(正確には将来の希望年収)が、外資系金融機関で年収1億円以上というのが、

一昔前のサクセスストーリーに思えて笑ってしまいました。

 

この場合は100%質問の仕方が悪いわけですが、

こう回答したら読者は喜ぶでしょうみたいな感じが伝わってきますw

 

その後、彼のTwitterの過去発言などから、バーチャ疑惑が浮上しているようです。

 

取材記事の紹介以降更新が止まっているので、その後の展開はわかりませんが、

そもそも彼は「最初からフィクション」だと表明しています。

 

 

これは7月15日(木)23:20にスマホでスクショしたプロフィール画像ですが、

そのなかでちゃんと種明かしをしています。

(残念ながら7月18日12:00現在、該当部分は削除されています)

 

ですから、ノンフィクションを基にしたフィクション、

『インベスターZ』(三田紀房)に登場する大富豪の孫娘くらいの感覚で、

対応すればいいのだと思います。

 

今回の売り出し方は、正統派ヒーローのそれではなかったので、

良くてアンチヒーロー、行き過ぎるとバッシングされて潰されて終わりとなりそうです。

 

そういう意味でも、天才少年・天才少女といった未成年のカリスマトレーダーの誕生は、

待ち遠しいですが、反感も買いやすく難しいのかもしれません。

 

2.正統派ヒロインと呼べるような女性カリスマトレーダー

「女性」というカテゴリーを差別的にとらえているわけではありませんが、

なかなか万人受けしてあこがれの対象となるような女性トレーダーの誕生は難しかったりします。

 

普通の主婦が〇〇みたいなブランディングは、

だいたいの場合「普通じゃねーだろ!」というツッコミが入りますし、

一方でいわゆるキャリアウーマンのタイプは主婦層から受けが悪いのが現実です。

(ぶっちゃけ女性の敵は女性だと思う。少なくとも私の周りではだけど・・・)

 

1.での天才少女が、そのまま天才女性トレーダーに成長するか、

極端だけど、熟年離婚や夫との死別などを経験した人のなかで成功した人が出てくれば、

ひとつのロールモデルとなるかもしれません。

 

3.脱サラ系の中高年カリスマトレーダー

もっとも需要が顕在化しているカリスマトレーダーのタイプがこのタイプだと思います。

 

20~30代でFIRE(Financial Independence, Retire Early)を叫ぶギラギラした層は、

発掘しなくても誕生しやすいと思うのでいったん置いておいて、

前向き・後ろ向きを問わず40~50代で株式投資・トレードをはじめて、

財を成したというタイプのカリスマが求められているように感じます。

 

そのなかでも証券会社など金融機関出身者ではない人がベストで、

コ〇ナを機会にトレードをはじめた人も多いでしょうから、

その道しるべとなってくれるようなタイプの脱サラ系カリスマトレーダーです。

 

それなりに需要は大きいと思うのですが、

1.や2.と比較するとどうしても地味なのでメディア受けしないかもしれません。

(そしてメディア受けするような人は、得てして胡散臭かったりするwww)

 

こんな感じで、株式投資・トレードの世界において、

カリスマ待望論が出てきそうな感じはあるのですが、

簡単に誕生したらそれはカリスマとは成り得ないし、

難しいところだと思います。

 

カリスマとバーチャは表裏一体

一方で、そういうカリスマにすがりたくなる気持ちは、

(わたしにもちょっぴりあるので)わかるのですが、

そういった気持ちに付け込んだ偽物・バーチャが暗躍するのが、世の常だったりします。

 

そういう意味でも、バーチャを見抜く目を持っておくことが大切だと思います。

 

バーチャの見分け方についてはブログの前編で詳しく記述していますので、

ぜひ読み返していただけるとうれしいです。

 

また、皆さまのなかでも効果的なバーチャの見分け方や、

すでにこういうカリスマトレーダーがいますよという方がいらっしゃいましたら、

ぜひ教えていただけるとうれしいです。

 

「〇〇はバーチャだ!」みたいな吊るし上げが目的ではなくて、

建設的かつ自衛的な意味でバーチャの見分け方をブラッシュアップしていきたいと考えています。

 

本ブログはじめての前編・後編の二部構成で長文となりましたが、

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

 

明日からもトレードを頑張りましょう!

 


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