Twitterとトレード-仮面舞踏会の作法
トレード雑記第41弾、
Twitterとトレード-仮面舞踏会の作法
先日「ブログとトレード-“Yes or Through”」において、
次のような内容を記述しました。
〇ブログやYouTube:それぞれの管理者(主人・ホスト)のお家
〇読者やリスナー:そのお家へ訪問するお客さま(客人・ゲスト)
〇だからこそ、それぞれのお家に対しては訪問時のマナーが大切
ブログ記事のなかではけっこうな反響をいただいたので、
すごくうれしかったわけですが、
今回はその第2弾のような位置づけでTwitterについて考えていきます。
すでにタイトルでわたしなりの捉え方は表明していますが、
Twitterは「仮面舞踏会」のような概念
だと考えています。
そのためTwitterに参加するということは、
仮面舞踏会に参加するような作法が求められる、
というのがわたしの考え方です。
Point①.仮面をつけての匿名参加が基本、実名での参加者は極めて少数
「仮面舞踏会」は、厳密には時代背景や目的などで細分化されるのでしょうが、
ここでは簡単に、中世ヨーロッパの貴族の社交場のひとつというイメージです。
アイキャッチ画像のような、ちょっと怪しげなイメージもあったりしますが、
日常の家庭や仕事での役割・関係性をあえて隠した状態で、
非日常の空間として楽しむ大人の社交場と考えたらわかりやすいと思います。
Twitterも、ある意味では日常の世界から離れて非日常を楽しむという意味で、
すなわち仮面をかぶって宴に興じる「仮面舞踏会」のような概念だと思います。
そこでは年齢や性別、職業などのステータスを捨てて(≒仮面をつけて)、
同時に、家庭や職場のストレスや不満などの日常を離れて楽しむことが基本になります。
お互いに無粋な詮索はしないのが作法、
真偽不明の内容も含まれているでしょうが、そのあたりを上手くスルーして、
日常(≒Twitter以外の空間)に戻った際も、非日常(≒Twitter)の出来事を深く追求しない、
という感じでしょうか。
非日常だからこその関係性を非日常の空間で築くというのが基本的な考え方。
ですから、匿名が基本で実名参加の方が少数派ということですね。
Point②.仮面を外して日常のステータスを表明するのは野暮
そういう意味では実名で参加する行為そのものが本来的には野暮だったりします。
もちろん、現状では、一部の著名人や政治家、企業などが実名で参加しています。
そこには人気・認知度・知名度の向上、販売促進、マーケティング、
(政治家であれば)支持者の確保、などの狙いがあることは理解できます。
とはいえ、あくまでも例外的な参加方法だと捉えたほうが、
Twitterの世界観を理解しやすいのではないかと思います。
ぶっちゃけ、ツイートの内容よりも著名人が発信していること自体が注目・重視されるのは、
日常のステータス(≒著名人であること)を非日常の空間に持ち込んでいるようなもので、
Twitterの本来の趣旨とはだいぶかけ離れている気がしないでもないです。
また、なまじ知名度があることからトラブルとなるような炎上も少なくありません。
そういった際に、よくある論点のひとつとして挙げられるのが、
「実名の人に対して匿名の批判や誹謗中傷は卑怯だ!」という主張があります。
(ここで批判と誹謗中傷はまったく異なる概念であり、後者は言語道断)
一見、この主張は正論のように感じますが、
本質的には正反対で、実名で参加する空間ではないというのが大前提だと思います。
もちろん、Twitterが販促として機能している以上、
実名で使用しないという選択肢はないに等しいのかもしれませんが・・・。
Point③.日常の論争を吹っ掛けるのは、ものすごく興ざめ
そして、もっとも興ざめなのが、
仮面舞踏会を楽しんでいるのに、日常の論争を持ち込むことです。
せっかく非日常の空間を楽しんでいるのに、一気に現実に戻されるので、
そういった争いごとは、自分たちだけで勝手にほかの場所・空間でやってくれよ、
非日常の空間に持ち込んでわざわざやる必要はないでしょう、となるわけです。
そもそもTwitterの機能でいうと、
ツイートは「つぶやく」という機能であり、
そこに「議論」「論争」するという機能はありません。
基本的な活用方法は、自由気ままに不特定多数への情報発信として、
効果を発揮するツールだと思います。
「リプライ」「リツイート」という機能がくせ者ではあるのだけれど、
文字数も制限されていますので、異論や反論、議論や論争には極めて不向きです。
議論がしたければ別のツール、場所でやればいいわけです。
ちなみに、Twitterでわたしがもっとも気に入っている仕様のひとつに、
「Badボタンが存在しない」ということがあります。
技術的にはいつでも追加実装は可能だと思いますが、
あえて「存在していない」ところに意義があると考えています。
今回のブログで最初に表現したように、Twitterは「仮面舞踏会」ですから、
それぞれの参加者が自由気ままに発信(つぶやく)して、
その発信に対して別の参加者の反応としては、
“Yes or Through”(肯定するor聞き流す)で応答する、というのが基本。
つまり、Twitterの作法として「リプライ」(応答)は肯定する一択で、
そこは否定や批判、異論や反論などをおこなう空間ではないということです。
著名人などに反対意見をぶつけたり、
自説を披露したくなる気持ちはわからなくはないですが、
「Twitterのリプライやリツイートはそういう空間ではない」
という大前提を理解しておく必要があります。
肯定的なリプライで埋め尽くされるのは気持ち悪いという意見もでてきそうですが、
その気持ち悪さが仮面舞踏会の特徴であり、Twitterの特徴ともいえます。
そのあたりの(ツールに対応した使用方法の)区別ができないのであれば、
TwitterをはじめとしたSNSは使わない方が無難だと思います。
ちなみに、某政治家のTwitter「ブロック」について議論があるようですが、
「Twitterは、情報発信のツールであり議論する空間ではない。
反対意見を排除したり、議論・政策論争から逃げているわけではないので、
異論や反論などのご意見は別の方法で受け付けています。」
とはっきり言えばいいだけだと思うんですけどね。
トレードにおけるTwitterの活用
トレードにおいてもTwitterは仮面舞踏会の様相を示します。
というより、トレードは直接「お金」に関わる内容なので、
日常のリアルな友人知人とだと話題にしづらい部分が少なからずあることから、
むしろ「仮面舞踏会」(≒Twitter)という空間が重宝されるカテゴリーともいえます。
だからこそ「仮面舞踏会の作法」として、
そこに真実を求め過ぎないで仮初めの宴を楽しむ余裕が求められているように感じます。
Twitterには真偽不明の情報が盛りだくさんですし、
虚勢を張っている人、大袈裟な人、キャラを作っている人、胡散臭い人なんかも・・・、
腐るほどいるのが実情だと思います。
そういった情報(やアカウント)に対して、
異論や反論、変な正義感からの告発なんかをしても興ざめですので、
気に入らないのであれば上手くスルー(聞き流す、読み飛ばす)しながら、
楽しくお付き合いできる人たちと交流するというのが、
現状考えられるなかではベストに近い活用方法だと感じています。
同時に、ハッとさせられる貴重な情報もあったりしますので、
そういう情報を上手く取り入れることもあわせて大切だと思います。
といったところで、本日のブログは手仕舞い。
今週は休場が多かったので、すでに週末気分ですが、
しっかりとリフレッシュをして、
明日、そして来週からの相場に備えたいですね。
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