プロフェッショナルの矜持

トレード雑記第49弾、

 

プロフェッショナルの矜持

「プロって何だろう!?」から書き始めるとすごく時間がかかるので、

そこはなんとなくで置いておいてw

 

「矜持」(きょうじ)は、誇り、プライド、自負、などといった意味です。

 

だから、プロフェッショナルの矜持というと、

プロの立ち居振る舞い、とか、プロとはこうあるべき、とか、

これぞまさにプロの仕事、みたいな、なんとなくアバウトだけど、

自他ともに認める「あるべき姿」「理想の姿」に近づくためのひとつの考え方

 

プロレスの場合

たとえば、昨日(10/16)のニュースで、

「「とにかく怖かった」。今だからこそ蝶野正洋が明かすビンタの重圧」

というタイトルで芸能記者の中西正男さんによるインタビュー記事がYahooに掲載されていた。

(2021年10月17日10時現在リンクは有効ですが、早晩無効になるかも)

 

プロレスラーの蝶野正洋さんが、

年末恒例の番組(今年はコロナの影響もあり休止)で、

格闘技の素人である芸人相手にビンタをする、という有名なやつに対する葛藤を吐露してる。

 

ご自身のなかでプロレスラーとしての「プロの矜持」を考えていらっしゃることがよくわかる。

 

プロレスラーはこれまでもメディアの扱いとして、ある種のネタとして扱われたり、

そこで知名度が上昇するなどの効果もあるけれど、プロレスとしてではなくタレントとして、

みたいなところでの葛藤は、蝶野さん以外にもあったんだろうと思う。

 

大相撲、サッカー、野球などの場合

一方で、先日引退を発表した大相撲の横綱・白鵬に対して、

これまでの輝かしい実績に賞賛の声が上がると同時に、

いろいろと批判的な声も少なくなかったように思う。

 

そこには「横綱とはどうあるべきか」みたいな、

まさにプロの矜持について「他者」があれこれいうパターン。

 

そしてこの力士への批判に対する(批判者、識者、横審などへの)批判も出てきて、

結局、時間とともに立ち消えになるのが大相撲のテンプレだったりする。

 

他にも、サッカーで起こり得る一種の時間稼ぎ、野球でタイトル争いが絡んだ四球攻め、など

「逃げている(ように映る)姿勢はプロらしくない」といった声もよく聞くやつ。

 

このあたりの声は、いわゆるファン(アンチを含む)などによるものも多く、

もっと真剣勝負が見たいとか、記録達成や純粋に最高峰のプレイが見たいという意味もある。

 

将棋の場合

昨日は、わたしの大好きな将棋でも、

JT杯、白玲戦、女流ABEMAトーナメントと、

注目の対局が目白押しでした。

 

そこでも「プロフェッショナルの矜持」について考えさせられたのでご紹介。

 

1.将棋日本シリーズJTプロ公式戦

ABEMAで生中継(無料)されていた棋戦のひとつ。

前年度覇者、現役タイトルホルダー、賞金ランキング上位者、

の計12名によるトーナメントで最強棋士決定戦といったイメージ。

 

今年度ベスト4には、現役タイトルホルダー(現在4名)が進出して、

タイトルホルダー同士の準決勝、決勝は将棋ファン垂涎の対局となりました。

 

昨日(10/16)の対局は準決勝第一局、

豊島将之JT杯選手権者(竜王) VS 渡辺明名人(棋王・王将)。

 

盛り上がらないわけがありません。

 

が、将棋は、持将棋(引き分け)すれすれの相入玉(相手の陣地に王将が移動)、

点数計算で豊島JT杯覇者が勝利という珍しいかたちに・・・。

 

215手という超手数も相まって、

白熱したという感想と、両者攻めあぐねてグダグダだったという感想と、

両方の意見がでていた感じ。

 

そこには「プロの将棋として美しくない」といったものや、

「泥臭くても勝つことが大切」といったものなど、いろいろでしたね。

 

2.第1期白玲(はくれい)戦決勝七番勝負第4局

YouTubeで会場風景の中継はあったけれど、盤面解説などはありませんでした。

上記JT杯と同日開催だったのもあるのかもしれませんが、

第1局から放送がなかったので、女流棋士のタイトル戦は需要が少ないのかもしれません。

 

結果は、4連勝で西山朋佳女流三冠が初代白玲の座に。

 

これで里見香奈女流四冠と全8タイトルを二人で分け合うかたちに。

 

この後も両者のタイトル戦が続くわけだけど、

この2強に割って入る人がでてこないと、盛り上がらないかもしれません。

(加藤桃子女流三段が清麗戦でタイトル奪取まであと1勝なのでそちらは要注目)

 

3.女流ABEMAトーナメント

棋士(男性)のABEMAトーナメントが、

2018年の開催以降、毎年開催されていたのに対して、

女流ABEMAトーナメントは2018年の第1回以降、休止されていたので、

2021年に満を持して第2回開催となったやつ。

 

楽しみにしていたんだけど・・・。

なんと将棋自体は「ABEMAプレミアム」、つまり有料放送なんだとか。

 

将棋自体と書いたのは、ドラフト会議や「チーム動画」は無料視聴可能。

 

チーム動画は、メンバーの人となりを紹介するために、

お菓子作りをしたりドミノ倒しをしたり激辛料理を食べたり、

バラエティ企画なんかのノリで、それはそれでいいのだろうけれど、

肝心の将棋が視聴できないw

 

有料放送とした理由が、ABEMA側の方針なのか、

日本将棋連盟側の意向なのか、そのあたりはわからないけれど。

 

たぶん、憶測だけど、将棋連盟側の意向だろうなぁ。

 

ABEMA側が有料放送にすることで収益を、みたいな方針があるのかもしれないけれど、

名人戦や竜王戦など最高峰のタイトル戦が無料視聴が可能なので整合性がとれない。

 

もちろん、ABEMAと将棋連盟とが揉めているというわけでもなさそうだし、

ABEMA主催の女流トーナメントだからスポンサーの問題もないはずだと思う。

 

そう考えると、他の女流棋戦の放送もないことと併せて考えると、

将棋連盟として女流棋士の放送対局を避けているんじゃないかと想像できる。

 

常につきまとう「女流棋士は弱い」「プロ(棋士)になれなかった」など、

アンチや否定的なコメントが大量にくることを未然に防いでいるのかもしれないし、

超短時間というルール上、詰み逃しの応酬や二歩など反則といった事故が起こりやすいので、

そういった酷い将棋(になってしまった場合)を見せたくないというのがあるのかもしれない。

 

いずれにしても将棋のプロなんだから、

将棋で魅せてほしい(≒魅了させてほしい)と思うんだけど、

残念ながらこの女流トーナメントではそもそも見ることができないのが残念。

(ABEMAプレミアムに入ればいいじゃんという声はあえて聞かないフリをしますw)

 

プロフェッショナルの矜持

とまあ、長々と書いてきて、プロの矜持っていったい何だろう、とwww

 

ざっくりだけど、

1.自分の視点と相手(ファンなど)の視点と両方ある。

2.良くも悪くも「プロとはこうあるべき」という理想像が(人それぞれ)ある。

3.そこから離れる(離れてしまう)ことへの葛藤がある。

 

最初にあえてプロという定義や範囲を濁したのは、

藤井聡太三冠や大谷翔平選手のようなプロ中のプロと認められるレベルの人だけではなく、

プロのなかでは中程度、なんなら下の方と自覚しているプロもいらっしゃるわけで、

そこでの自分の視点・他人の視点など上記1~3.もまた変わってくると感じたから。

 

トレードの世界でのプロ

そんなことを考えつつ、トレードの世界でのプロってどんな人たちだろう。

また、その人たちにとっての矜持って何だろう・・・、って。

 

トレーダーといっても多種多様だし、

それぞれの人のスタートラインがまったく異なるし、

扱う金額が大きいとか、専業で生活しているとか、いろんな要件はあるだろうし、

なんなら自称プロもたくさんいそうな世界でもある。

 

だから共通項を探すのは難しいし、

さらにその人たちにとっての矜持なんか千差万別だと思う。

 

わたし自身はプロと呼べる領域で戦っているわけではないけれど、

そういう心構えもまた必要なのかもしれないと感じた一週間でした。

 


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4件のコメント

  • お疲れ様です。
    すうさん、将棋メッチャ強そうですね!
    私は将棋は本当に下手で、一時期詰将棋の本などを
    読んでいましたが、一向にうまくならずに辞めてしまいましたwww
    そう考えるとトレードは毎年負けても続けているので(スィング・デイともに)
    ある意味私はM気質なのかもしれませんw
    それはさておき、やはりなにか言葉には表せない
    魅力がトレードにはあるのでしょう。
    トレードにおいて「プロ」は本当に千差万別なんでしょうね。
    私からすれば、月単位、年単位でトータル勝っている方は
    プロなんですが、その人たちからすればもっと上を目指していれば
    まだプロじゃないってことになるのでしょう。
    私は多くは(今のところ)望まないので、
    月単位・年単位での勝つトレーダーが目標です。
    今週もフルのブログ更新お疲れさまでした。
    そしてありがとうございます。
    明日からまた相場での戦いが始まりますが、
    ご武運お祈りしています!!!

    • お疲れ様です。
      もちろんアマチュアですが、将棋はそこそこ強い方だと思います。
      ただ、麻雀はめちゃめちゃ弱いし、パチンコ・スロットは初心者です。

      トレードは、・・・トータルを計算するとまだ負けているので、
      わたしもM気質かもしれませんwww

      トレードについて多くのことを望める立場になるには、まだまだ先ですが、
      なんというか可能性はあるものと考えています。
      (じゃないとやってられないですしね)

      そして、最近は、
      アラフィフさんから毎日コメントいただくのがすごく励みになっていますし、
      明日以降の相場に対しても前向きな気持ちで迎えられそうです!

      だからといって勝てる保証はないでしょうが、
      納得できるトレードができそうです。

      お互い明日からも頑張りましょう!!!

  • やっぱり思った通りでした!
    ブログの記事に「将棋」が関係する時の知識や熱の入り具合で、
    ずーっと「すうさんは将棋めちゃくちゃ強そう」って雰囲気が
    漂ってました!!!
    将棋が強い人って、めっちゃかっこいいですよ!
    麻雀その他は上手くてもなんてことは思わないんですが、
    頭脳系の「将棋」、「囲碁」、「チェス」が強い人は
    本当にすごいと思います。
    それと、こちらこそ毎日丁寧な返信ありがとうございますね!!!
    私もコメントさせて頂くことで、すうさんに負けないように頑張ろうって
    大きな励みになっています!
    すっと思ってったことが当たっていたので、思わず二度目のコメントしちゃいましたw
    (お騒がせしてすみません汗)

    • おはようございます。

      2度目のコメント、ありがとうございます!
      好きなことには熱が入りますよねw

      囲碁はルールがいまだにわからないし、
      チェスもルールのみ知っている感じなので、
      あまりすごいかどうかはわからないですが・・・。

      トレードもそのくらい熱のこもったやつを、やりたいですね!
      今週も頑張りましょう!

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