界王拳10倍の悲鳴
トレード雑記第65弾、
界王拳10倍の悲鳴
アイキャッチ画像は、鳥山明『ドラゴンボール』の一コマ。
主人公・孫悟空による持てる力を限界以上に引き出す「界王拳」という必殺技。
で、なぜ10倍かというと、
株式投資・トレードでもひとつの目安と考えられるから。
株価が10倍になることを「テンバガー」と表現しますが、
ある銘柄を購入して握力ニギニギの結果、株価が10倍に!!!
というのは個人投資家のあこがれのひとつだと思います。
今回のブログでは、10倍の後の反動、「悲鳴」の部分についてご紹介。
あらためまして、本日のテーマは、
-界王拳10倍の悲鳴-
ちょうど一週間前(12/6)のブログで「相場の終わり」に関するネタを書きましたが、
その続き物という感じですので、未読の方はぜひご一読いただけるとうれしいです。
そこでのポイントのひとつに、
“暴落の前には暴騰がある”
ということを書きました。
とはいえ、
「暴騰」とか「急騰」とか「上がり過ぎ」とか、・・・、
その天井の目安はどのあたりになるのでしょうか???
暴落が起こった後からなら誰でも言えるわけですし。
そこで「ひとつの目安」を考えてみました、というお話。
こういう予想屋みたいな内容になるときは特に細心の注意を払っていますが、
あくまでも「目安」ですし、株式投資は自己責任だということをご理解ください。
IPOセカンダリーにおける暴騰・暴落!?
すべての市場や銘柄について暴落の特徴を分析することは不可能なので、
(やってもいいけど、要因が複雑すぎてわからないという結果にしかならないと思う)
わかりやすい市場、銘柄である「IPOセカンダリー市場」に限定します。
IPOセカンダリー市場とは、
厳密な定義があるのかわかりませんが、
IPOが寄り付いた日からだいたい1~2週間くらいの期間で、
出来高が非常に多く株価が乱高下している状態をイメージしています。
なぜ、IPOに限定するかというと、
〇株価の出発点が分かりやすいから
〇12月はIPOが集中しているから
という単純な理由です。
特に1つ目が重要で、
「公開価格」と「初値」というかたちで一目瞭然だから。
そして、株価の天井(≒暴落の起点)の「目安」となるのが、
公開価格や初値から株価10倍に到達した時点です。
繰り返しますが、あくまでも「目安」です。
たとえば、サイエンスアーツ(4412)は、
公開価格1710円で、金曜日(12/10)に10倍の目安に到達しました。
そしてその日のうちに、
高いところからストップ安付近まで急落しました。
また、昨年だと、サイバーセキュリティクラウド(4493)が、
公開価格4710円で、約10倍になった45050円から暴落が始まりました。
その日は、ストップ高(45050円)で寄り付いた後、
約20秒後に連売り→特売り、一度も寄ることがなくストップ安という、
まさに地獄のような1日だったと記憶しています。
ちなみに、翌日に寄り付いた価格もストップ安だったので、
そこで投げ売りをした場合の損失額は・・・、
45,050円→24,050円、△2,100,000円です。
たった100株で、それも実質約20秒で210万円の爆損。
その後、おそらく4分割の株式分割をしたと思うので、
チャートの数値は当時のそれではありませんが、
暴騰から暴落の流れが怖いくらいによくわかりますので、
サイバーセキュリティクラウドのチャートを添付しておきます。
サイバーセキュリティクラウドの暴落がそこまで阿鼻叫喚にならなかったのは、
暴落の日が「ストップ高」スタートだったのでデイトレ勢が入らなかったこと、
そして連売りからストップ安まで一度も寄らなかったことなどもあって、
喰らった人の損失額は信じられないレベルで甚大ですが、
喰らった人の人数がかなり少なかったためだと思います。
そういう意味では、
サイエンスアーツとサイバーセキュリティクラウドだと、
デイトレーダーに限定すると、ほぼ間違いなくですが、
圧倒的にサイエンスアーツで喰らった人の方が多いと思いますし、
なんならスイングに切り替えて「塩漬け」という人もいらっしゃると思います。
今後、12/10に付けた高値(18690円)を再び超えてくることも考えられますし、
気が付いたら半値、さらには初値以下へと下がり続けることも考えられます。
(実際に、サイバーセキュリティクラウドは初値を割っているのが現実)
“愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ”
とは、ドイツの宰相ビスマルクの名言だったと思います。
既知だという方も、眼前の株価を見ていると意外と忘れがちですし、
知らないと・・・、チンデチマッテモフシギデハアリマセンヨ。
たまたまに備える
IPOセカンダリー市場の公開価格から株価10倍!!!
からの・・・、大暴落は「たまたま」かもしれません。
そもそも10倍に到達しない銘柄の方が圧倒的に多いわけですが、
株価10倍になったIPO銘柄は、結果的に「値がさ株」になっている場合がほとんどです。
(公開価格1000円でも、株価10倍で10000円になるので)
そういった暴騰の天井に掴んでしまって・・・、
暴落に巻き込まれると、致命傷になりかねません。
あくまで暴落となる「ひとつの目安」ですが、
これから怒涛のIPOラッシュが始まりますし、
頭の片隅に入れておいて損はないと思います。
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