AIとトレード
トレード雑記第105弾、
AIとトレード
たまにAIトレード、システムトレードなんかのCM?勧誘?案内?
みたいなやつで、自動的に月〇〇万円とかそんな商材を見たりする。
現時点では、不可能(≒偽情報、詐欺)だと思いながらも、
今後AIトレードが確立される可能性について論じてみたい。
AIって何?
AI(Artificial Intelligence)は、いわゆる「人工知能」で、
その定義は、素人御用達ウィキペディア先生によると、
“『計算(computation)』という概念と『コンピュータ(computer)』という
道具を用いて『知能』を研究する計算機科学(computer science)の一分野”
となるようです。
さらにディープラーニング(Deep Learning、深層学習)など、
コンピュータ自らが計算を進めることで新しい概念を習得していくという研究も、
日進月歩のスピードで進んでいます。
過去には、「チェス」や「将棋」において、
AIが、すでに人間を超えた存在として認識されています。
チェスの世界では、
1996年IBMの「ディープブルー」が、
世界チャンピオンのガルリ・カスパロフに初勝利を収めました。
将棋の世界では、
相手の駒を自分の駒として使えるなどチェスより複雑であることから、
AIのレベルが人間に追いつくのは難しいという言説もあったけれど、
2017年、「ponanza」が佐藤天彦名人(当時)に勝利したことで、
将棋界に大きな衝撃が走りました。
その後、将棋では「人間vsAI」の対局は公式の場では指されなくなり、
むしろAIの指し筋を研究する棋士が増える(≒共存する)流れになりました。
つまり、限られた盤面で、駒の初期配置が確定している2人対戦のゲームでは、
すでに人間よりもAIの方が強いといっても過言ではない状況になっています。
麻雀におけるAIの実力は?
それでは麻雀におけるAIはどうでしょうか。
麻雀ゲームは将棋ゲームなどと同様にたくさんありますが、
CPU(コンピュータ、AIキャラ)のレベル設定は、
打ち筋の正確さというより、初期の配牌やツモの良さなど、
次元の違う強さというか、ゲーム性とあまり関係のない強さだったりします。
そのようなある種のイカサマ的な強さではなくて、
通常のたとえば全自動卓や、(変な表現だけど)リアルな対戦型ネット麻雀で、
麻雀AIがトッププロ雀士に勝ったという話は聞きません。
そもそも、膨大な情報処理を必要とするAIは、
考慮時間がある将棋やチェスには親和性がありますが、
短時間(短ければ数秒)で配牌、ツモ牌、相手の捨て牌を判断して、
ポン、チー、ロン、など意思表示をしなければならないので、
麻雀プロの打牌スピードに合わせるだけでも現時点では難しいと思います。
併せて、実際に「人間vsAI」での麻雀を考えると、
チェスや将棋より複雑な計算式が必要になってくるはずです。
たとえば、
1.4人対戦であること
2.配牌(初期配置)、ツモ、「王牌」(最後までめくられない牌)があること
3.順位のほかに点数計算があること、しかもリーグ戦などでは点数が重視されること
4.ルールがひとつに限定されないこと
などの要素があることで麻雀AIではより複雑な計算が求められます。
それでも、1.と2.は、
複雑ではあるもののAIだと比較的簡単に計算可能です。
たとえば自分から見えていない牌を「X」としたうえで、
捨て牌からその人の「X」の可能性を計算していけばいいわけですから。
ただし、3.と4.については、
なかなか計算式に投入しづらい変数になっています。
チェスや将棋だと、
結果は「勝ち」と「負け」(チェスは「引き分け」もあり)の2種類なので、
大差で勝とうが僅差で勝とうが、「勝ち」=1、「負け」=0で設定可能です。
麻雀の場合でも、一着~四着まで着順が決まるわけですが、
その着順差が単純に等間隔ではないわけですね。
点数によって、すごく平たい(4人の点数差が少ない)対局もあれば、
1人だけ大きなトップや、逆に1人だけ大きなラスという点数もあります。
また、いわゆるリーグ戦で10回戦を戦って、一着3回・四着7回の人と、
一着0回・二着10回の人だと、後者の人がトータル点数で上にくる可能性が高いです。
このあたりはサッカーや野球のリーグ戦との大きな違いで、
まずは勝敗、それが一緒だと得失点差、みたいな「勝利」が重要なゲームではなくて、
あくまでも「点数」(ゲーム内の素点と順位によるボーナス点)の総合得点が、
より重視されるルールが麻雀には多いからです。
〇回戦など、長ければ長いほどAIに有利になるとは思いますが、
単純に勝ち負けだけではなくトータルでの点数がものをいうので、
たとえば「リスクを冒して大トップを狙う」と「リスクを取らず2着取りを狙う」
などをそれぞれ評価値を算出して最適解を導きださなければならないです。
そして、その計算式には、素点のほかに順位点など、
他の要素も盛り込まないといけませんし相当複雑になりそうです。
ちなみに短期戦(東風戦とか半荘一局とか)では、
配牌の運不運でアマチュアがトッププロに勝つこともできるので、
どんなAIでも必ず一着になることは不可能はなずです。
そして、最後に4.ですが、ルールがひとつに限定されていないという点が、
麻雀の面白いところで、難しいところで、競技として不安定なところでもあります。
有名なところでは、「一発裏ドラあり・なし」、「赤ドラあり・なし」など、
また、さきほど少し触れた順位点なども自由に設定可能です。
(それらによってAIによる最適解の算出プログラムが変更になるはず)
さらには「手役」もローカルルールなどで認められる役の種類に違いがあります。
このあたりをすべて計算(≒数値化)して、
AIによる最適解の算出プログラムを構築したうえで、
最善の打ち筋を算出し続けなればいけないわけです。
しかも、さきほども書いたように、
求められるスピードが将棋などとは桁違いに速いことも、
処理能力の容量を圧迫するはずです。
配牌のパターン(何パターンあるかわかりませんが)を、すべてインプットしたうえで、
配牌をみた瞬間に「この配牌だと第一打はコレ」をコンマ何秒で判断するくらいの蓄積に加えて、
相手の捨て牌をインプットしつつ、第二打以降の打牌選択をするイメージですかね・・・。
そう考えると、おそらくどこかのタイミングでAIが人間を超えるだろうけれど、
現段階で人間のトッププロと同じレベルになるまでには時間がかかりそうです。
トレードにおけるAI
「アルゴリズムがぁ~」などといった声が聞こえてくるように、
トレードの世界においても、AIは間違いなく活用されています。
ニュースや決算の数字や文字に反応してリアルタイムで売買するシステムや、
過去のチャート分析、テクニカル指標から売買タイミングを自動で選択するシステム、
みたいなものも現段階ですでに活用されているようです。
とはいえ、常に勝ち続けることができるAIは登場していません。
(一定期間、優秀な成績を収める(収めた)システムは多数ありますが)
もし、そんなAIがあれば利益の期待値無限大ですから、
どれだけ大金を支払っても(なんなら犯罪を犯しても)入手したいはずですので、
下手をするとそのAIをめぐって地獄絵図が繰り広げられることもあり得ます。
とはいえ、ここまでAIが人間を超える流れを見てきて、
チェス→将棋→麻雀(未達)となっていることからもわかるように、
基本的には計算式に投入する変数が少ないゲームから人間超えを達成します。
トレードにおいても、この流れは踏襲されると思われるので、
現時点でも精度が怪しいFXや指数の先物なんかのAIトレードの確立がまずあって、
いわゆる個別銘柄におけるトレードでAIが人間を超えるのは、その後になりそうです。
AIトレードには夢がありますが、
その夢が現実のものになるのは、
当分先のことになりそうですね。
こんばんわ。
先ほど仕事から戻りましたw
今日と明日仕事が入ってしまい
明日は完全に相場が見れません・・・
ご武運お祈りしています。
追記
現在のAIは過去の事象を覚えさせて
それを基に判断を下しているものが多いようですね。
過去に起こらなかった事例は
AIにとって処理が難しいと聞いた記憶があります。
いま開発が行われている量子コンピューターが
実用化される頃には今より優れたAIが
出てくるかもしれませんね。
でも庶民には手が届かない価格なんでしょうね、きっとwww
おはようございます
お仕事お疲れ様です、
本日もお気をつけていってらっしゃいませ!
追記。
わたしも・・・、庶民には手が届かない価格だと思いますw
手が届きそうなやつはだいたい胡散臭いのではwww
AIでどこまでの精度を求めるか、にも依存しそうですが、
まずは自分自身の技術の精度を高めることに注力します!!!