相対評価を意識する(3)

トレード雑記第123弾、

 

相対評価を意識する(3)

相対評価シリーズ全3回の3回目。

 

以前のブログはこちら。

相対評価を意識する

相対評価を意識する(2)

 

う~ん、つまらないタイトルだなw

 

タイトルに関連するブログはまた今度にして、

とりあえず3回目のネタは、そのものずばり「お金」www

 

今回は大きく2つの視点から、

お金ほど「相対評価」にピッタリの題材はない、

ということを書いていきます。

 

1.パンがなければお菓子を食べたらいいじゃない!?

マリー・アントワネットに関する創作のひとつとして有名なのが、このセリフ。

 

で、最近、似たような表現を見かけたので。

 

千羽鶴なんかよりもお金を贈った方がいいじゃない!?

 

すでに以前のブログで、千羽鶴については、

贈るタイミングの問題、

そして、需要(欲しい人)と供給(贈りたい人)と仲介(大使館など)の三者が合意すれば、

「何を贈るか」は自由だとの解釈を書きました。

 

ちなみに、ブログを書いた後に、

ウクライナ人の方が「千羽鶴をいただいてうれしかった」というような投稿を、

Twitterで見かけたときは気持ちがほっこりしました。

 

日本語での投稿でしたし、たぶん日本在中の方だと思いますが、

その方にとっては、とても価値のある贈り物となったわけです。

 

本題に戻すと、

赤文字で書いたような千羽鶴に対する批判的なコメントは、

千羽鶴よりもお金の方が価値が高いとの前提に立っているわけです。

 

それでは「お金」はどのくらい価値があるんでしょうか?

 

大前提として「戦争継続中」ということ。

 

日本にいては想像するしかないけれど、

爆弾が降ってきたり、街中に戦車や軍人がいて、みたいな感じ。

 

家(あるいは避難している場所)から、

自由に外に出られるのかな???

 

お金を持って楽しくショッピングができるのかな???

 

そもそもお店は開いているのかな???

 

って、考えてしまうわけですよ。

 

そういう人たちにとってはお金をいくらもらっても、

ほとんど価値がないように思います。

 

あるいは水や食料、たとえばカップ麺ひとつの方が、

よっぽど需要があるかもしれません。

 

なんなら平和を願う祈りがこもった千羽鶴の方が価値があるかも。

 

そうか!?

 

お金で千羽鶴を折ればいいじゃないか!!!

 

という半分冗談は置いておいて。

 

相手の立場になって考える、

というのは相対評価には欠かせない考え方かもしれませんが、

そういうことを言う人ほど、お金を万能と捉えて「きめつけ」ていたりするのが怖い。

 

さらに付け加えると、

カップ麺なんかも、小麦粉などアレルギーの関係や、豚肉など宗教上の理由で、

「いらない」≒「需要ゼロ」という可能性もあったりします。

 

子ども用の衣類や靴なんかも、

大人だけだと無価値ですが、子どもがいると重宝するかもしれません。

 

繰り返し書いていますが、大切なことは、

「何が欲しいか」「必要か」を第三者が勝手に決めつけるのではなくて、

欲しい人の欲しいものを、贈りたい人が無理のない範囲で贈る、

その仲介をする人たちも負担のない範囲でおこなう、というのが理想です。

 

お金、それ自体の価値は、

状況によって大きく異なるわけです。

 

2.ハイパーインフレになるかも

もうひとつ、お金に関する相対評価でいうと、

ちょっと小難しい話ですが、インフレが起こる可能性があります。

 

それもハイパーインフレが。

 

戦争に起因して「お金の価値が相対的に低下する」ことは、

そんなに難しい話ではないと思います。

 

さっきも書いたように、

一歩も家から出られないという状況下では、

札束よりも水や食料の価値が圧倒的に高くなります。

 

アイキャッチ画像は、インフレの画像ですが、

もともと釣り合いが取れていたんだけれど、

ハンバーガーの価値が上昇して相対的にお金の価値が軽くなった≒低下したため、

不均衡になって(左側)、それを是正するためにさらに多くのお金が必要という天秤(右側)。

 

ハンバーガーのセットが500円で買えたものが、明日には1,000円になっちゃった、

明後日には5,000円に、一週間後には10,000円に・・・、みたいな感じになるのが、

比較的「優しめ」のハイパーインフレ。

 

「厳しめ」のハイパーインフレだと、

たとえばスーパーで値札を見てカートに商品を入れて、

レジに並んでいるあいだに値段が上がるみたいな感じ。

 

ハンバーガーのセットを買うために列に並んでいるあいだに、

価格がどんどん上昇していくみたいな、そういう次元の話。

 

たとえば、自分の直前に購入した人は600円、

自分が注文する番になると700円に、

後ろに並んでいる人は800円に、・・・。

 

誰がそんな状況でお金を払うんだよ!?

って思うかもしれないけれど、

食料を確保できなければ餓死してしまうわけで、

どちらが大切かという優先順位、相対評価、需要と供給で価格は決まる。

 

ぶっちゃけ、5分前に200,000円で購入した「株」を、

190,000円で売却した経験があるトレーダーであれば、

こういうインフレやデフレを笑うことはできないはず。

 

刻一刻と価格が変化する商品(株)を、

列に並んでは買ったり売ったりしているわけだから。

 

そして、千羽鶴の話に戻すと、

千羽鶴よりもお金を贈ればいいじゃないって言われても・・・、

お金をたとえば10万円贈ったとしても、

日本円ではそのまま使えないだろうし、

現地で使えるお金に変えて10万円分を贈ったら、

 

・・・、

 

到着した頃には10円分の価値しかなくなっている、

みたいなことも、あるかもしれません。

 

だって戦争で国家が崩壊すると、

その国家のお金なんて、紙屑にしかならないかもしれないんだから。

 

日本でも最近「円安=ドル高」になっていて、

1ドル130円なんて話が聞こえてきますが、

これが1ドル130,000円になったらシャレにならないでしょう、という感じ。

 

といったころで、

相対評価シリーズ3部作、終了です。

 


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2件のコメント

  • こんにちは。
    円安、かなり進行が速いですね・・・
    今考えていることは、一旦円高に振れた時に
    銀行預金分の日本円をドルに換金して
    放置したままにしておこうってことです。
    日銀は緩和方針を転換する気はなさそうですし、
    このままインフレ+円安が進めば、
    何もしなくても価値は下がる一方ですよね・・・
    次から次に悩ましい問題が
    雨後の筍みたいに湧いてきますwww
    連休ですうさんもリフレッシャなさっていると
    いいなぁ、と思いつつ。
    それでは失礼します。

    • おはようございます。
      ドルに換えての長期保有は、ありですね!

      本当にいろいろな価値が下がる一方です、
      雨後の筍、言い得て妙ですね!

      アラフィフさんの5月相場、
      幸多からんことをお祈りしています!

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