Mリーグ2022-23シーズンの見どころ-その3
トレード雑記第180弾、
Mリーグ2022-23シーズンの見どころ-その3
3回連続の麻雀ネタなので、そろそろ別のネタを予定していますが、
開幕直後の時期なので、まずは3連発となりました。
今回は麻雀の「ルール」と「強さ」について。
単純に麻雀の強さとしなかったところに意味があります。
どういうことかというと、麻雀はルールが複雑なうえに複数存在します。
そのため、ルールに対応した強さが求められます。
この点が、とても大切なポイントとなります。
麻雀のルールがどのくらい複雑かというと・・・
麻雀のルールの複雑さは、
トランプとか花札とか、そこまでではないですが、
「UNO」くらいの複雑さはあるかなぁという感覚です。
ちなみにUNOは、1971年に開発された比較的新しいカードゲームですが、
採用されるルールによって、数字や色の組み合わせで同時に出せるカードの枚数が増えたり、
特定の数字に意味を持たせたりといった「ハウスルール」(≒ローカルルール)が豊富です。
ゲーム終盤でビリであっても一発逆転でトップになることが可能なところが、
ルール次第では、そのチャンスが何倍にもなります(≒逆転、再逆転が可能)。
このあたりのゲーム性が、
UNOが短期間で爆発的に広まった魅力のひとつだと思います。
麻雀もまた、とんでもないレベルでルールが複雑&豊富です。
麻雀プロの強さに影響があると考えられるルール
さて、ここでは、Mリーグを念頭に、
麻雀プロの強さに影響があると考えられるルールについて紹介します。
1.赤あり
アイキャッチ画像のような「赤牌」が含まれているルールです。
画像の左からマンズ(〇萬)、ピンズ(丸いやつ)、ソーズ(竹のやつ)で、
1~9の数牌が各4枚使用されますが、そのうち「5」の牌のそれぞれ1枚が「赤牌」です。
(実況解説などでは「赤5萬」(1枚のみ)、「黒5萬」(3枚ある)などと区別して呼ばれます)
この赤牌があると、ドラと同じ扱いとなり、打点(≒得点)がアップしますので、
「赤なし」ルールより高打点で派手な展開になりやすいです。
また、赤なしでは効果的な「1、9、字牌」を集めて高い役を狙うような打ち方も、
難易度の高い役を狙わなくても赤ありだと打点が高くなるので、その価値が下がります。
そのため、赤ありor赤なしのルールの違いで、狙う役や打ち方が変わることになります。
ちなみに、赤牌は日本発祥のルールです。
有名な話ですが、
1964年の東京五輪に併せてピンズの「5」を赤くした麻雀牌を販売したところ、
それが広まって現在のようなルールに繋がったという経緯があります。
2.一発・裏ドラあり
「一発」とは、
リーチをした後に一巡(≒一回)であがると打点アップというルールです。
「裏ドラ」とは、
ドラ表示牌の下の牌もドラ表示牌としてカウントできるルールで、
「ドラ」の枚数・種類が増えるため、打点アップの可能性が高くなります。
(ちなみに「裏ドラ」ルールは、リーチしてあがった場合のみ有効)。
要するに、一発・裏ドラありだと、
リーチをかけることで「一発」と「裏ドラ」のチャンスが追加されるということ。
たとえ低い打点のしょぼいリーチでも・・・、
「一発」に「裏ドラ」が複数枚乗ったりすると、
たちまち高打点のアガリに変身するわけです。
特に「裏ドラ」は運要素が高いので、
派手な逆転劇が生まれる要因ともなっています。
一方で、一発・裏ドラなしのルールが採用されていると、
じっくりと手役を作って上がりを目指す、みたいな技巧派、がより有利で、
テクニックを駆使する「競技麻雀を究める」系の玄人好みの打ち方が多くなる印象があります。
ここまでを簡単にまとめると、
Mリーグにおける「赤あり」、「一発・裏ドラあり」のルールは、
それぞれ「なし」のルールより、高打点で派手、幸運・不運による逆転劇が生じやすい、
など、エンターテイメント性が高い麻雀ルールといえます。
このことを・・・、
無理やり(?)株式投資・トレードと関連づけると、
Mリーグは新興グロース銘柄における派手なトレード、
それぞれの麻雀プロ団体におけるリーグ戦などは東証プライム銘柄でのじっくりトレード、
くらいの感覚です。
そして、ドラ表示牌が最初から3枚とか、花牌(≒特殊なドラ牌)使用とか、
昭和のお正月放送対局などで放送されていた“THEお祭り麻雀”は、
よりエンターテイメント性を重視した、いわゆるIPO銘柄でのトレードのような感覚です。
Mリーガーは、
Mリーグというルール(≒銘柄)で戦うことになるので、
そのルールに対応した打ち方が求められることになります。
3.持ち点・順位点の計算
とても重要なんだけれど、長くなりそうなので今回は省略w
(近日、補足版として公開予定)
麻雀の強さとは
3点目をガッツリ省略しましたが、
これまで書いてきたことからわかるように、
麻雀の強さとは、ルールに対応した強さとなります。
Mリーグにおいても、
テクニックを駆使して、じっくり手役を作りつつ、
相手の副露(≒チー、ポンなどの鳴き)から手牌を読む、みたいなタイプの麻雀プロは、
麻雀が上手いと定評があっても「Mリーグでは苦戦」していたりします。
このあたりは、
Mリーグのルールや雰囲気に合う合わない、
得意・不得意といったこともあるように感じます。
そのため、Mリーグで「結果を出しているプロが強い」のはいいですが、
「結果を出していないプロが必ずしも弱いわけではない」、といえます。
このあたりの予備知識があると、
Mリーグで勝つ(or負ける)、他の麻雀対局で勝つ(or負ける)という結果からくる、
「強い」、「弱い」の考え方が複合的な視点から捉えられるようになると思います。
追記.
これまでの「Mリーグの見どころ」シリーズは、
10/3の開幕前までにブログを書き上げていた内容を微調整して公開している感じです。
(次回公開予定の持ち点・順位点計算の補足版まで、だいぶ以前に書き終えました)
開幕して約2週間、大きなアガリが連発していますし、
ラス(4位)がハコ下(持ち点マイナス)になる対局が想像以上に多く、
派手な展開が繰り広げられています。
まだ開幕直後ではありますが、
得意・不得意、運・不運で大きくポイントが上下していますので、
Mリーグルールに対応した強さを発揮する麻雀プロは誰か?
という視点でMリーグを視聴しても面白いかもしれません。
といったところで、本日のブログは手仕舞い。
2件のピンバック
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