『スラムダンク』って知ってる!?
トレード雑記第196弾、
『スラムダンク』って知ってる!?
前々回に紹介した『ドラゴンボール』もそうですが、
こちらも知名度抜群の人気漫画です。
ちなみに、正式なタイトル表記は“SLAM DUNK”だと思いますが、
ひらがなで統一しています(おそらく“DRAGON BALL”もそうだと思う)。
新作映画の公開が直前に迫っているスラムダンクですが、
今回のブログでは、スラムダンクを事例に「漫画」と「アニメ」の関係性、
それぞれのファンについて考えていきます。
なお、ブログを書き終えた後に、
アニメ版スラムダンクにおいて湘北高校キャプテンの赤木剛憲役の声優、
梁田清之さんが11月14日にお亡くなりになっていたことが報道されました。
謹んでご冥福をお祈りいたします
さて、あらためまして、
本日紹介する漫画はこちら。
『スラムダンク』(井上雄彦)
『週刊少年ジャンプ』で1990年から1996年まで連載、
主人公・桜木花道が高校に入学してバスケットボール部に入部、
夏の大会までの約4ヶ月間を描いたスポーツ漫画です。
(4ヶ月間しか描かれていないともいえるかも・・・)
当時マイナー球技だったバスケットボールを、
一躍人気スポーツに押し上げた大功労者であり、
現在でも根強い人気を誇っている作品です。
内容や人気の理由については、バッサリと割愛します。
(わたしより詳しい人だらけだと思いますので)
アイキャッチ画像は、桜木花道のモデルといわれている、
アメリカNBAのリバウンド王“デニス・ロッドマン”です。
漫画とアニメの関係
人気を博した漫画は、連載中や連載終了後にアニメ化されることが一般的です。
特に80年代から90年代にかけては、
アニメが大きなブーム(≒視聴率も凄かった)となっていたこともあり、
ある程度の人気がある漫画はすぐにアニメ化されることで、
その相乗効果で漫画・アニメともに人気コンテンツとなる流れが確立されました。
一方で、連載中の作品は、しばしばアニメが漫画に追いつく現象があって・・・、
アニメでは、漫画だとあっさり終わったシーンなどを強引に引き延ばししたり、
回想シーンを挿入したり、さらには「アニオリ」といわれるオリジナルストーリーを展開したり、
などなど、アニメ制作ならではの苦労もあったわけです。
「アニオリ」による成功例もそうではない事例もあることは想像できますが、
原作者(≒漫画家)のなかにはアニオリを良く思っていない人がいても不思議ではありません。
とはいえ、アニメは連載終了後も定期的に再放送されることがありますし、
地上波テレビ放送の影響は大きく、次の世代の子どもたちにまでファンを拡大することができます。
そのため、ファンになる入口として、
A.「(連載中の)漫画から読み始めたファン」と、
B.「アニメから視聴して漫画を知ったファン」とに大きく分類することができます。
前者は漫画から入ったファンの総体ですが、
連載雑誌に限らず単行本から入ったというファンもいますし、
カッコ書きもしましたが、連載の第1回から読み始めたファン、途中から読み始めたファン、
連載終了後に(主に雑誌ではなく単行本で)読み始めたファンもたくさんいます。
あくまでも、
最初にその作品に触れた入口が漫画なのかアニメなのか
というざっくりとした分類です。
わざわざ分類した理由は、
この入口の違いが作品への評価に少なからず影響していると感じたからです。
声優交代への批判!?
今回、スラムダンクの新作映画が製作されると発表されたのが約2年前。
最近、主要キャストの声優が全員変更になると発表があって炎上していました。
一番の炎上理由は、
前売りなど一部予約チケット発売後に声優変更のアナウンスをしたプロモーションへの不満
だと思います。
直接的には声優変更それ自体が炎上しているわけではありませんが、
変更(約2年前にわかっていたはず)を隠していたともとれるプロモーション、
変更理由がよくわからない(≒制作会社の変更等もない)ことから、
「アニメのファン」を中心に批判の声が上がっていました。
あえて「アニメのファン」とカッコ書きした理由は、
前述したファンになる入口の分類と関連すように感じるからです。
ちなみに、
わたしはスラムダンクは『週刊少年ジャンプ』で連載中から読んでいたファン。
(たぶん第1回から読んでいるはずだけど、記憶にあるのは途中から最終回まで)
アニメも見ていたけれど、漫画(原作)があってこそのアニメという位置づけ。
だから今回の新作映画については、
①アニメで描かれていない部分(全国大会での山王戦など)
②後日談(第1部完からの続き)
③前日談(桜木花道入学前のエピソードゼロ的なやつ)
のいずれかだろうと漠然と考えていました。
で、②であれば漫画を書けばいいので、消去法で①か③なんだけど・・・。
楽しみにしている人が大勢いるのは理解したうえで、
今さら①を完全再現されても、たぶん漫画で読んだ当時の感動を超える自信はない。
③は、内容によりけりだろうけれど、という感じ。
さて、話を戻すと、
A.「(連載中の)漫画から読み始めたファン」のわたしにとっては、
スラムダンクはあの時点ですでに完結していて、評価も定まっている作品。
そのため声優変更にそこまで大きな衝撃を受けることはありませんでした。
(ストーリーはどうなるのかなぁという方が興味の上位を占める感じ)
ですので新作映画では、
ぜひこの気持ちを裏切るような素晴らしい出来栄えを期待したいと思っています。
一方で、
B.「アニメから視聴して漫画を知ったファン」のなかには、
当然アニメへの思い入れが強いわけですから、声優交代への違和感も大きいのだと思います。
もちろん、必ずしも単純な2分類で成立する話ではありませんが、
最初に触れた媒体が、漫画の人は漫画が、アニメの人はアニメが、
その作品のオリジナル・イメージとして確立されているように感じます。
アニメから視聴してファンになった作品の場合
スラムダンクの週刊誌連載、そしてアニメが放送されていた当時は、
アニメがスタイリッシュに変化していった時期。
主題歌も漫画タイトルが歌詞に入るいわゆるアニソンから、
J-POP、ROCKといったジャンルの音源が採用されて、
なんとなくのイメージだけど「アニメ≒小学生対象」くらいから、
「アニメ≒中高生以上も視聴者の中心」に変化していった流れ。
スラムダンクと比較的同時期に放送が開始されたアニメだと、
「るろうに剣心」とか「名探偵コナン」なんかも似たようなイメージです。
これらの作品は、
わたしの場合はいずれも漫画から入ったので、
仮に声優変更などがあってもそこまで違和感はありません。
一方で、
たとえばですが、
80年代の聖闘士星矢、北斗の拳などはアニメから入っていますので、
新作&声優変更などがあればおそらく違和感を持つことになります。
おそらくだけど、
ドラゴンボール(漫画も読んでいたけれど、たぶん最初はアニメ)も。
だからといってそのことを理由に、
新作の作品を批判したり反発したりすることはないと思うけれど・・・。
これらの作品例はわたしの場合だけれど、
こんな感じで、多くの人にとって漫画やアニメは、
自分自身が子どもの頃に一番最初に触れた作品が、
その作品のイメージとして定着していることが多いのではないでしょうか。
思い入れの大きさによっては新作や変更点などを受け付けない人もいらっしゃるでしょうが、
(たぶん)大人なんだから、受け入れるか無視する(≒消費しない)でいいように感じます。
といったところで、本日のブログは手仕舞い。