棋士・鈴木大介九段、連盟二刀流の衝撃!
トレード雑記第268弾、
棋士・鈴木大介九段、連盟二刀流の衝撃!
わたしは麻雀ファン歴よりも将棋ファン歴の方が長いわけですが、
(麻雀は大学時代から、将棋は幼少期に父と指してからなので)
棋士のなかにはチェスや麻雀などに精通した人が多いことは周知の事実。
たとえば、チェスの日本人レーティングにおいて、
1位が羽生善治九段、2位が森内俊之九段、みたいな時期がありました。
ちなみに、
その当時の3位が渡辺暁(わたなべあきら)さんで現名人と読み方が同じ。
麻雀では、故・大山康晴十五世名人が趣味としていたことは有名ですし、
現役でも多くの棋士が麻雀を趣味としています。
そんななかで、
鈴木九段が2019年に「麻雀最強戦」で最強位のタイトルを獲得して、
奨励会時代から雀鬼会で麻雀を打っていたことなどが紹介されました。
(アイキャッチ画像は、キンマwebより最強位獲得時のもの)
そこで、麻雀に対する「本気ぶり」にすごく注目が集まりました。
鈴木大介九段が、
正式に日本プロ麻雀連盟に入会されたことで、
日本将棋連盟との、将棋と麻雀の二刀流での活動が発表されました。
で、何が変わるのか!?
将棋と麻雀の両方のファンとして、かなりの衝撃ではあったのだけど、
結局のところ、何が変わるのか、というところが大切だったりします。
鈴木九段が入団会見で発表されていましたが、
これで将棋が弱くなったと言われるのは癪とのことなので、
将棋の対局などはこれまでどおり変化なしだと思います。
(6月で任期が終わる常務理事の業務がなくなるくらい)
麻雀においては、
たとえば放送対局で麻雀を打つ機会でいえば、
将棋の九段(最高段位)で知名度抜群なところに加え、
最強位のタイトル獲得者ですから、出場に困ることはありません。
麻雀プロでなければ出場できない対局としては、
将棋でいうところの順位戦や他のタイトル棋戦があるので、
そのあたりに出場されるのだと思われます。
あわせて一定のプロ資格が条件になっている、
「Mリーグ」への参加意欲を発表されました。
ドラフトで選ばれるかはわかりませんが、
「知名度」「知的なイメージ」「(将棋の)クリーンなイメージ」
「麻雀での実績」「一定の雀力」「広報力」「影響力」など、
タイミング次第ではドラフト指名される可能性があります。
公益財団法人の日本将棋連盟所属の棋士というのは、
イメージ戦略としては最良クラスでしょうし、
将棋ファンを麻雀に取り込むチャンスが拡がります。
メディアへの広報力や影響力の観点からも、
将棋監修をした漫画『ハチワンダイバー』(柴田ヨクサル)は大ヒット、
テレビドラマ化もされるなど人気を博しました。
鈴木九段の圧倒的な知名度をもって、
もし、Mリーグに指名されたら・・・、
と思わずにはいられません。
とは言ったものの・・・
とは言ったものの、なんとなくですが、
モヤモヤとした気持ちがないわけではありません。
麻雀界からすれば・・・、あきらかに外様の人ですし、
入会後すぐにタイトル戦線で無双することになったり、
Mリーグにも指名されて勝ちまくることになると・・・、
これまでの麻雀プロって何だったの???
っていう疑問がわいてきそうです。
すでに、(麻雀の)連盟のなかでも、
それ以外の団体に所属する麻雀プロのなかでも、
歓迎はするけれど、絶対に負けたくないと公言している人もいますし、
リーグ戦などアベレージで成績を残せるのか懐疑的な人もいるようです。
わたし個人としても、
もし、今シーズン終了後の選手入れ替えにおいて、
いきなり指名されると微妙な気持ちになりそうです。
まずは(麻雀の)連盟でタイトルに繋がるリーグ戦で好成績をおさめてほしいかなぁ。
放送対局やその解説など、引っ張りだこになる可能性もありますが、
そちらが活躍の中心になると、興を削がれるかもしれません。
ある種の黒船が襲来したわけですが、
このことがきっかけとなって将棋界、麻雀界が、
より一層の盛り上がりをみせてくれることを期待します。
といったところで、本日のブログは手仕舞い。
こんにちは
わたしは将棋が初段程度で麻雀も好きというよくあるパターンです
大介さんの麻雀は最強戦しか知りませんが、雀鬼流で力強いですね
将棋の特色は非常に筋に明るく、ツボに入ると逃さない勝ち方をされますね
Mリーグで見てみたいとは思いますが、大介さん自身はそれは将来的にということで、理事職から開放された分を愛する麻雀で打ち込んでみたいという思いが強いように思います
他の麻雀プロ一筋の皆さんも奮起されるでしょうし、面白くなりそうです
こんにちは
コメントありがとうございます。
将棋は「振り飛車」から入ったので鈴木九段の力強い差し回しは大好きです。
麻雀でも、トーナメント戦仕様の豪快さとともにリーグ戦仕様の繊細さを見てみたいです。
今回のことがきっかけとなって、
将棋と麻雀と両方とも盛り上がるとうれしいですね!