「タイトル詐欺」有料コンテンツの功罪

トレード雑記第267弾、

 

「タイトル詐欺」有料コンテンツの功罪

直接の発端を竹書房(麻雀最強戦)のTwitterに関連した、

麻雀界隈の炎上案件について三部作のラストです。

 

1.新旧「デジタルvsオカルト」論争のゆくえ

2.「選手強制入替」レギュレーションの功罪

3.「タイトル詐欺」有料コンテンツの功罪

 

大前提として

出版社は「文章のプロ」ですから、

何も知らないで仕掛けているということはありません。

 

むしろ、完璧にコントロールされていて、

この文章を、いつ、どういうかたちで、発表すると、反応(炎上含む)がある、

ということを熟知しています。

 

また、一般論として、

出版社は少なくない訴訟を抱えていたりしますので、

法務部門がものすごくしっかりしていることが普通です。

 

今回のブログでも「竹書房」という出版社名を出していますし、

これまでも『近代麻雀』編集長など、数名のお名前を実際に出していますが、

わたしとしては誹謗中傷をするつもりもないですし、戦う意思もありません。

 

むしろ、ビジネスの仕掛け人として、

とても注目しているといった感じです。

 

「タイトル詐欺」とは!?

このブログでの「タイトル詐欺」は、

インターネットの隆盛とともに拡がってきた手法のひとつとして、

「ネットニュース」などのタイトル(見出し)でクリックを稼ぐ方法全般です。

 

なお、活字のニュース記事だけではなく、

「ニコニコ動画」や「YouTube」など映像においても、

タイトルや「サムネ」が大袈裟なパターンも常套手段です。

 

過激なタイトル、思わせぶりな導入・・・、

からの平凡な内容という場合、だいたい否定的に使用される表現ですが、

たまにタイトルよりも内容が充実している場合で評判になることもあります。

 

出版界隈では、

Amazonなどネット書店の台頭が大きいですが、

ネットでタイトルだけをみて購入してもらわなければいけないため、

キャッチーなタイトルが隆盛を極めています。

 

要するに、「タイトル詐欺」という表現ですが、

必ずしもダメなことというわけではなく、もちろん犯罪でもなく、

コンテンツへの期待を膨らませるための戦略となります。

 

お客さんの目に留まってなんぼですから、

そこはビジネスとして徹底されています。

 

一例をあげると、

5月6日に発売されたばかりの黒木真生プロの新刊、

『誰が麻雀界をつぶすのか』(竹書房)

が例としてピッタリだと思います。

 

2023年中に麻雀界が消滅するわけではありませんし(たぶん)、

麻雀界をつぶすのは〇〇だ、と糾弾するわけでもありません(たぶん)。

 

この書籍のタイトルが『麻雀界裏話』だったら・・・、

そこまで話題になっていないと思います(たぶん)。

 

タイトルで興味を持ってもらったら成功で、

そのうちの何%かの人が購入したら成功で、

「おもしろかった」「知らない裏話が知れた」など肯定的話題とともに、

「内容が思ってたんと違った!」でも話題にしてくれたら、それも成功だと思います。

 

直近で炎上しているやつをみると

一方で、直近で炎上しているやつをみると、

だいたいTwitterで宣伝される「有料のnote」です。

 

一部無料なので、タイトルと冒頭部分は誰の目にもとまります。

 

タイトルやその冒頭の内容が、

刺激的なものであればあるほど、

簡単に炎上することになります。

 

先日の村上淳プロのインタビュー記事のタイトル、

「家族のため、しがみついてでもMリーグに残りたい」

も、そのひとつです。

 

タイトルだけを読むと、

家族思いの良いパパ・旦那による不安な気持ちの吐露ですが、

Mリーグファンにとっては、チーム唯一の妻帯者であること、

2023年1月1日に再婚発表をしてMリーグのインタビューでも公表したこと、

前妻との間にも子どもがいて、子どもとの交流もオープンにしていること、などもあって、

他のメンバーよりも配慮してくれ(≒独身メンバーを退団させろ)みたいな感じに、

受け止められてしまうわけです。

 

当然のように、

女々しいぞ、自分だけ記事でアピールしてずるい、不公平なことを言うな、みたいな、

批判的コメントがくるわけです。

 

タイトルの発言も、

「言ってないわけではないけれど、主張の本質ではない」という感覚で、

良くも悪くも典型的な「タイトル詐欺」の見出しだと感じます。

 

話題になれば、それでOKというのが、出版社のねらいでしょうし、

インタビューも仕事ですので一定の報酬が発生しているわけでしょうが、

一時の話題性を超えて、誰も得しないんじゃないかなぁ、と感じる次第。

 

また、有料部分を読まずに(≒購入せずに)、

無料部分を読んだのみで批判している(ように映る)コメントには、

「買って読んでからコメントしろ!」みたいな反応もあったりして、

この反応も出版社としては「しめしめ」といったところでしょうか。

 

出版社が直接それを言うと「不遜だ!」となるけれど、

読者同士が勝手に揉めるのは、話題になってOKですから。

 

結局のところ、

一過性のボヤ騒ぎで鎮火することになるし、

しばらくすると誰も覚えていないわけですから、

だからこそ「タイトル詐欺」は一向になくならないのかもしれません。

 

それこそ『誰が出版社をつぶすのか』を上梓すれば売れるかも!?。

 

といったところで、本日のブログは手仕舞い。

 

追記。

このブログも、先週末(先々週末?)に書いたんだけど、

この週末にもまた新しいネタがこれでもかと、いっぱい。

 

そのうちネタのない週も出てくるので、

せっせせっせと週末に書き貯めします。

 

良くも悪くも、

今月はネタに困ることないなぁ、

という感じです。

 


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