サッカー日本代表、順調な仕上がり

トレード雑記第283弾、

 

サッカー日本代表、順調な仕上がり

サッカー日本代表の国際親善試合が、6月15日、20日に実施されました。

 

3月の親善試合では「0勝1敗1分け」と批判の声も大きかったですが、

6月の2試合の結果は・・・。

 

6-0(対エルサルバドル代表)

4-1(対ペルー代表

 

この時期にしては、

順調な仕上がりと言っていいんじゃないでしょうか。

 

わたしなりに成果と課題をまとめてみます。

 

 

成果1.新戦力の確認ができた

最も大きい成果はこれ。

 

日本代表は「はじめて」W杯後も監督続投という選択に出たので、

いわゆる「お気に入り選手の固定化」は懸念されていたところ。

 

3月の試合を含めて、この4試合で攻撃陣、守備陣、ゴールキーバーと、

かなりの新戦力が招集されて、実際に試合に出場しました。

 

結果を出した選手もいれば今一つに終わった選手もいますが、

チーム内の競争が活性化されることは間違いありません。

 

成果2.得点パターンが増えた

6月の2試合で10得点を獲ったわけですが、

それぞれ別の選手によるゴールもあって、

フリーキックやセンタリングからのゴールもあれば、

パスをつないでのゴール、相手のミスを突いてのゴールなど、

出場選手によって得点パターンが増えているように感じます。

 

成果3.状況に応じた選択ができた

たとえば、エルサルバドル戦では、

開始3分で相手がレッドカード退場と数的優位な試合となりました。

 

サッカーでは、数的優位となる時間帯はままありますし、

「当初のプラン」が変更になっても「臨機応変」にゲームを組み立てる必要があります。

 

特に一方的な試合になると、

①緊張感が切れて注意力散漫になって、失点する

②相手の「やぶれかぶれ」なラフプレーでケガをする

といった事態になることも少なくありません。

 

しっかりと無失点に抑えたところは大きな成果。

 

日本が1位で通過したので、あまり多くは語られないですが、

W杯グループステージ2位通過のスペインは、コスタリカに7-0と大勝していました。

 

そういった得失点差で通過できたわけですから、

獲れるときに点を獲って無駄な失点はしない、という戦い方は極めて重要。

 

一部の評論家は、

「相手が弱すぎて無意味な試合」「マッチメイクが悪い」など、

批判のための批判をする人もいましたが・・・、

いいテストマッチになったんじゃないでしょうか。

 

そして、ペルー戦。

 

南米の古豪でFIFAランクも21位。

日本が20位なので、数値的には同格の相手。

 

エルサルバドル戦から大幅にメンバーを入れ替えてのぞんだわけですが、

こちらもしっかりと結果を残すことができました。

 

特に、先制点となった伊藤洋輝のミドルシュートが秀逸。

 

先制点を決めることの大切さはもちろんですし、

相手が引いて守っているところをこじ開けるような強烈なミドルシュート、

しっかりとゴールの枠内に蹴り込むことで、相手は守りを拡げざるを得ない状況を作ったわけ。

 

結果的にゴール前のスペースができますし、その後の追加点にもいい影響があったと思います。

 

来るべくW杯予選でも、

対戦相手の多くが「引いて守ってカウンター勝負」という戦い方が想定されますし、

離れたところからのミドルシュートは大きな武器となります。

 

このミドルシュートがあるのとないのとで、

相手チームに与える脅威がまったく異なります。

 

この2試合の10得点からベストゴールを選ぶと、

間違いなく、伊藤洋輝のミドルシュートだと思います。

 

 

課題1.攻撃が雑で得点パターンが確立されない

一方で課題を挙げるならば、まずはこれ。

 

2試合とも左右の突破が比較的簡単にできたので、

クロス、いわゆるセンタリングがたくさん入ることになったんだけど・・・。

 

なんとなく精度がイマイチ。

 

得点に繋がったものもあるので、全部が全部ではないけれど、

単調な放り込みサッカーみたいな時間帯もあったように感じました。

 

特に、ペルー戦は古橋のワントップだったので、

高さで勝負するより足元勝負の方が活きる可能性が高いと思うけど、

連携その他について、これからといったところでしょうか。

 

課題2.守備陣が交代した直後の失点は絶対にダメ

この2試合で唯一の失点がペルー戦の後半に起きました。

 

新キャプテンに就任した遠藤航を交代させた直後。

 

大量得点でリードしていたからの交代でしょうが、

代わりに入る瀬古歩夢の役割、ポジショニング、他の選手との連携など、

しっかりと確認する前にやられてしまった感じです。

 

サッカーではよくあることだけど、

そこはやっぱり監督やコーチがしっかり選手(瀬古)に伝えないといけないし、

選手自身も考えて入る必要があるし、途中交代直後の失点は絶対に避けるように、

チーム全体がゲームを落ち着かせてコントロールしないといけないわけです。

 

おそらく、

最近の試合における森保監督の采配で、

批判していい、というか批判しないといけないポイントだと思います。

 

課題3.スタメンは? ベテラン選手の復帰or引退は?

森保監督はスターティングメンバ―にこだわらない監督です。

 

6月の2試合も、スタメンは流動的ですし、

交代選手もまた活躍するといういい流れがきています。

 

とはいえ、

スタメンは結局誰で、どういうチーム戦術なんだろう、というのが課題と言えば課題。

 

誰を出しても一定の成果が出るというのは、ものすごく層が厚いことだけど、

いわゆる「圧倒的な格上」を相手にした際、どういうメンバー構成なんだろうか。

 

まだまだテストマッチの段階だけど、

一昔前の日本代表を考えると「嬉しい悲鳴」状態です。

 

9月にアウェーで戦うドイツ戦が、

現時点での完成形お披露目となるかもしれません。

 

また、代表引退を明言していない吉田麻也など、

ベテラン選手はこのまま自然に代表から遠ざかるのでしょうか。

 

引退試合というほどではないけれど、

代表に功績のあるベテラン選手たちの晴れ舞台があってもいいように感じます。

 

10月に2試合予定されている親善試合(相手未定)が、

そういった選手招集が考えられるひとつの目安かもしれません。

 

最後に

W杯終了後、続投となった森保監督ですが、

3月の2試合、6月の2試合を終えて、順調な仕上がりと言っていいのではないでしょうか。

 

11月以降、

W杯2次予選兼アジアカップ予選も始まるので、

いいかたちで予選にのぞんでほしいものです。

 

今回の伊藤洋輝のような「枠に飛ぶ」ミドルシュートで効果的に得点できれば、

非常におもしろい見応えのある試合が繰り広げられるように感じます。

 

そんなことを考えていたら・・・、

過去に日本代表でミドルシュートの上手い選手がいたなぁ・・・と。

 

普段は守備職人で目立たないけれど、

左右両足でミドルシュートを決められるいい選手でした。

 

今の日本代表にほしいタイプのひとり。

 

映像集を見つけてきたので、この機会にご紹介。

 

現役時代を知らないという人もいらっしゃるでしょうが、

良い選手でしたよ、本当に。

 

 

 

良い守備から良い攻撃へ

 

それを体現していた選手だと思います。

 

といったところで、本日のブログは手仕舞い。

 

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