「12球団合同トライアウト」の悲喜こもごも!?
トレード雑記第351弾、
「12球団合同トライアウト」の悲喜こもごも!?
毎年恒例となっているプロ野球「12球団合同トライアウト」ですが、
今年は11月15日に開催されました。
トライアウトの開始は2001年で、今年で23年目を迎えます。
戦力外通告を受けた選手たちが、
一縷の望みを託してトライアウトに参加し、
後日携帯電話が鳴って別の球団でプロ生活を継続、
あるいは電話が鳴らず引退、第2の人生を始める、などなど、
戦力外通告を受けた選手への密着取材を行う番組も人気を博すなど、
オフシーズンの風物詩となっている側面は否めません。
とはいえ、厳しい表現をすると、
参加者は、各球団で戦力外通告を受けた選手ということで、
1年間を通じて契約に値する活躍ができないと判断された選手たちです。
他球団から声がかかるのは一握りで、
本当に狭き門となっています。
一方で、トライアウトで声がかかる選手は、
すでに内諾があって参加しているのではないか、
と言われることもあって、合同トライアウトそのものへの賛否もあります。
合同トライアウトの開催意義としては、
1.思わぬ掘り出し物が見つかる可能性がある( ≒現実は厳しいけれどゼロではない)
2.戦力外通告を受けた選手の引退試合の側面がある( ≒家族を招待する選手がいる)
3.社会人や海外(主に台湾、韓国など東アジア)のチームから声がかかる
などが指摘されています。
合同トライアウトが開催された当初の目的は1.だと思いますが、
現実的には球団側にとって魅力的な選手の獲得方法ではないようです。
2.が、いつの頃からか言われだした内容で、
将来を嘱望してプロ野球選手となったもののケガ等に泣いた選手が、
ユニフォームを着てグラウンドに立てる最後の試合として家族に雄姿を見せる意味合いです。
近年では3.の意義が大きくなっていて、
社会人リーグや海外リーグで活躍する選手も増えています。
新天地での活躍を見聞きすることは、
その選手のファンにとっても嬉しい出来事かもしれません。
ちなみに、選手寿命が長くなっていると言われるプロ野球ですが、
実際には主力選手が30代、40代となっても現役でいることが増えている状況で、
それ以外の選手については、27、28歳で現役を引退する人が少なくありません。
アスリートの引退は誰にでも訪れるものですが、
一人でも多くの選手が、悔いのない選手生活を送ってほしいと感じます。
といったところで、本日のブログは手仕舞い。