追放系作品の主人公と遠藤航
トレード雑記第411弾、
追放系作品の主人公と遠藤航
前回のブログで「リバプール失速の責任は遠藤航にある」と書いた。
チームを勝利に導くことが遠藤航の役割であり責任である、
だからチームが勝利すると、それは遠藤航の功績である、とも書いた。
フルハム戦が終了してから、
いくつかのニュースサイトを検索したけれど、
やっぱりというか、嬉しいというか、フルハム戦での遠藤のプレーを称賛する記事が目立った。
たとえばこれ。
わたしの感想とピッタリ一致した良い記事があったので、
朝からここで紹介する画像を差し替えました。
まぁ、人間は見たいものを見て聞きたいものを聞く習性があるので、
わたし自身「そういう記事」に注目していたことは言うまでもない。
実際には賛否両論あって、
特に前半のプレー内容には否定的意見が大きかった。
さらには、
Endo out → Endo in
遠藤に交代してEndoが入った
などなど、
前半と後半で遠藤が違う選手になった、という感想も目にした。
言い得て妙だなぁと感じた次第。
共通しているのは、
遠藤一人で状況を打開するタイプではなく、
遠藤がいることで、周りの選手、たとえばマカリスターやアーノルドが、
より得意とする攻撃に専念できるため、チームがいつも以上に輝く、という論評。
これって、一昔前に流行した「追放系作品」の主人公に似ているなぁ、と。
追放系作品とは、
ライトノベルやそれを元にした漫画のジャンルのひとつ。
RPG風の勇者パーティー(=チーム)のなかで、
魔王や強大な敵を倒す旅をする直前に主人公がクビ(=追放)になるやつ。
パーティーのだいたいの役どころは、
勇者、戦士、魔法使い、雑用係(これが主人公)みたいな感じで、
地味な役割のいわゆる「縁の下の力持ち」タイプの主人公が突然にクビを宣告される。
ところが、実は、主人公は、パーティーのメンバー全員に、
「バフ」(強化魔法などで攻撃力・守備力・速度を向上させる)を掛けていた。
それを知らずに、自分たちの力で敵を倒していたと勘違いした勇者たちに追放される。
お約束のストーリー展開は、
主人公は新しいパーティーを組んで順調に冒険者としての地位と名声を高める。
一方で、元の勇者パーティーは「バフ」が消えて苦戦しまくる、という感じ。
その後の展開は、没落していく姿を強調して「ざまぁ(みろ)」系とか、
逆恨みして主人公の新しいパーティーに絡んでくる系とか、いくつかの展開に分かれるけれど。
話を元に戻して、遠藤航。
まさに「縁の下の力持ち」といった役割を忠実にこなす選手。
追放系作品との違いは、
遠藤の働きを監督やチームメイト、サポーター、
現地のメディアなどがしっかりと理解していること。
リーグ戦は残り5試合、
遠藤の出来にすべてが掛かっていると言っても過言ではありません。
といったところで、本日のブログは手仕舞い。