なぜ、イングランド代表は「期待はずれ」なのか!?
トレード雑記第437弾、
なぜ、イングランド代表は「期待はずれ」なのか!?
サッカーではワールドカップに次ぐ注目度を誇る“UEFA EURO 2024”(通称ユーロ)ですが、
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いわゆるサッカーの国別ヨーロッパ大会です。
同時期開催のコパ・アメリカ(≒北中南米大会)と双璧をなす大会ですが、
コパ・アメリカはアルゼンチン代表やブラジル代表など南米が頭一つ抜けているので、
相対的に強豪がひしめき合って優勝国予想が難しいユーロにより注目が集まります。
可能であればアジア大会も同時期開催にすれば、
欧州所属選手のシーズン途中での離脱が減っていいのですが、
そのあたりは気候の問題(アジアは高温多湿で夏開催は地獄)もあって、なかなか統一されません。
さて、本題に戻って、
近年、というかかなり昔からずっと言われていることですが、
サッカーにおけるイングランド代表は「肝心なところで勝ち切れない」「勝負弱い」
「一流の選手が揃っているわりにはいつもパッとしない」など散々な評価となります。
ぶっちゃけ、
「期待はずれ」と言われることが多いチーム。
今大会においては日本でもそういう声が少なからずあって、
イングランド代表を「珍グランド」と茶化して表現されることもあります。
その理由を簡単にご紹介します。
1.「期待値」が高すぎる
身も蓋もない論点から書いてしまいますが、
そもそも期待値が高すぎる可能性があります。
高くなっている理由は、いくつかあります。
代表的なところをピックアップすると、
イングランドがサッカー(現地の表現だとフットボール)発祥の地として、
その歴史や伝統に大きな誇りを持っているから。
また、ワールドカップで数少ない優勝国(1966年、自国開催)であること。
国内リーグであるイングランド・プレミアリーグは、
現在、世界最高峰の呼び声が高いリーグであること。
代表としては、
サウスゲート監督が2016年に就任して以降、
2018年ワールドカップベスト4(1990年以来の成績)、
ユーロ2020で準優勝(初めての決勝進出)、など、
近年のイングランド代表の成績が好調であること。
アイキャッチ画像は、サウスゲート監督。
(引用は「FOOTBALL ZONE」の記事で画像は「ロイター」)
そういったいくつもの条件が重なって、
イングランド代表の評価&期待値がうなぎ上りとなっているわけ。
2.リーグと選手の実力はイコールではない
とはいえ、当たり前のことですが、
最高峰のリーグに所属しているからといって、
選手個々人の実力もまた最高峰とは限りません。
イングランド・プレミアリーグは現在世界最高峰と称されていますが、
イングランドの選手にとってはある意味では「国内組」の選手となります。
半分冗談で「イングランド代表は(所属クラブが)国内組ばかりだから弱い」
と表現されることがありますが、これがあながち間違っていません。
国際大会を勝ち抜くうえで大切な要素のひとつに「アウェー適性」があります。
文化や言語、気候や食事などあらゆる環境が異なる場所で試合をするわけで、
そこでホームで戦うときと同じように実力を発揮しなければなりません。
なまじ国内リーグであるプレミアリーグが強いために、
海外のクラブに所属した経験が少ない選手たちが代表チームに召集されます。
結果的に、アウェー適性のなさが勝ち切れない理由となっています。
これはセリエAが強かった時代~陰りが見え始めた時代のイタリア代表、
ラ・リーガが強かった時代~陰りが見え始めた時代のスペイン代表、
ブンデスリーガが強かった時代~陰りが見え始めた時代のドイツ代表、
など、過去にも同じような現象が繰り返し発生していることからも、
おそらくサッカーの特徴のひとつでと言えるかもしれません。
3.実は「スター選手」の数は少ない
上記2.と関連しますが、
イングランド代表の選手がプレミアリーグでスター選手ばかりかと言われると、
必ずしもそうだと言える選手が少なかったりします。
今季プレミアリーグ優勝(4連覇)のマンチェスターシティだと、
得点王ハーランド(ノルウェー)、司令塔デブライネ(ベルギー)、守備の要ロドリ(スペイン)など、
各国代表のスター選手がチームを牽引しています。
2位のアーセナルでも、
サカやライスがいるものの、CBサリバ(フランス)、FWのマルティネッリ(ブラジル)、ハヴァーツ(ドイツ)、
司令塔ウーデゴール(ノルウェー)など、こちらもなんだかんだ中心選手は海外組です。
3位のリバプールに至っては、スタメン11名が全員異なる国籍の選手だったこともあるくらい。
もちろん各クラブにイングランド代表選手がいないわけではありませんが、
チームの主力(あるいは顔)としてスター選手を思いうかげると意外と少ないのが実情です。
なんなら今季トッテナムからバイエルンに移籍して1年目で得点王となったハリー・ケインが、
一番のスター選手だと思います(レアル・マドリード所属のベリンガムなども若手注目株)。
4.監督が嘲笑される存在
代表監督であるガレス・ハロルド・サウスゲート監督(53歳)がネタ枠の扱いを受けています。
現役時代の飛びぬけた実績がないこと、
指導者としても飛びぬけた実績がないこと、などから、
どうしても「一段下」の監督という扱いになります。
イングランドのサッカーの伝統(?)でもある「キック&ラッシュ」が、
その狙いが単純明快過ぎて通用していない(≒戦術がない)と言われることも。
日本でも、森保監督イジリがありますが、
名前を漢字変換して「南門」などとネタ枠として扱われています。
実際には最初に書いたようにワールドカップベスト4に導いた監督なんですが、
どうしてもイマイチな印象(インタビューもあまりうまくない)が定着してしまっています。
分かりやすく書けば、
「叩きどころ」「オチ要員」として、
サウスゲート監督は格好の標的になっている感じ。
多種多様で豊富な人員(選手)がいるので、
ゲーム感覚で「配置」して「組み合わせ」ると、
それっぽい戦術が語れますので、ファン(素人)が「あーだこーだ」言いやすい状況も、
日本代表とイングランド代表とで似ているようにも映ります。
ちなみに、まったく成績がダメであれば、
監督ではなく選手に矛先が向きますので、
監督に矛先が向いている時期は、案外成績が良かったりします。
(これも日本代表と似ている点かもしれません)
勝手なイメージで期待されて落とされる、
そんな感じの一喜一憂がイングランド代表でも展開されているようです。
この「イメージの大切なと危うさ」については、
ブログであらためてトピックを作ろうと考えています。
といったところで、本日のブログは手仕舞い。
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