総選挙2024-感想

トレード雑記第491弾、
総選挙2024-感想
2024年10月27日、総選挙が行われました。
石破茂新総理となってはじめての総選挙、
お正月の震災から復興ままならないなかでの総選挙、
例の如く「政治とカネ」「宗教と政治」で逆風下での総選挙。
そりゃあ議席数を減らすわけですよ。
与党が過半数を割れたのは15年ぶりだとか。
今後の政権運営に支障をきたすようです。
さて、一応、
もう少し詳細にふり返りたいわけですが、
まず最初にふたつ。
1.なぜ、この時期に総選挙を実施した!?
慌てて実施する必要がどこにあったのだろうか、
なんど考えてもさっぱりわからない・・・。
問題山積で逆風が吹き荒れているのに、わざわざ・・・。
ぶっちゃけ、わかる人がいたら教えてほしい、そういうレベルの時期設定。
2.選挙応援の戦略はどうなってた!?
石破茂総理は鳥取県選出の衆議院議員。
自民党総裁選でのスピーチにおいて、
昔を懐かしむ夏祭りのエピソードを披露したことは記憶に新しい。
現職総理だから各選挙区での応援演説があったわけで、
X(Twitter)でその遊説箇所が発信されていたんだけど・・・。
東京???
大阪???
なんだ、それ。
「選挙応援は地方から始めないと!」
先の東京都知事選でも小池百合子知事が遊説を八丈島など離島から始めて、
最後になって渋谷や新宿などの都心で実施したこと、こちらも記憶に新しい。
現職の強みをまざまざと見せつけた選挙戦略でした。
石破総理も本来はそうで、
どうせ現職総理なんだから、
どんな僻地で遊説をやってもマスコミはくっついてくる。
であれば、
まずは被災地、能登半島でしょ。
パフォーマンスと言われようと、
真っ先に被災地を訪問しないと。
そして、福島(東日本大震災)。
それから、兵庫(阪神淡路大震災)。
とかね。
そういう場所で、
(いい意味での)石破節を聞かせないと。
と、まぁ、無駄に長くなったけど、
要するに選挙戦略として、今回の自民党のやり方は最低の部類だと感じた次第。
正直、自民党目線に立った場合、
勝つつもりが一切感じられなかった。
ということを踏まえて、全体の感想。
3.獲得議席はほぼほぼ想定どおり!?
最終的な獲得議席がこちら。
(アイキャッチ画像ともどもNHKオンラインより引用)
ざっくり、議席でみると、
与党では、自民党が当然のように激減、公明党もしっかり減少。
野党だと、
立憲民主党が激増(ただし得票数は微増なので、実質は自民党の自滅)、
国民民主党とれいわ新選組が議席&得票数で倍増、維新は議席が微減(大阪だけ完勝)、
みたいな感じ。
年齢階層別の投票動向なんかもグラフ化されていたけれど、
高齢者で立憲民主党、若者で国民民主党とれいわ新選組への投票が増加。
ざっくりとした感想では、
「反・自民党」の投票先として、
議席ベースでは立憲に恩恵がいって、
得票数ではSNS等で反響が大きかった国民とれいわが伸びた感じ。
驚きは、ない。
むしろ予想どおりという人も少なくないんじゃないだろうか。
4.政権運営にサプライズはあるか!?
結局、
自民党は、
過半数割れ、さらに200議席も割れ、
だけど、なんとか第1党は維持できた、といった感じ。
自民党への不満は集まったけど、
そうであれば「政権交代」みたいな雰囲気ではなかった。
すべての政党が、
絶妙な議席数を確保した印象。
とはいえ、自民党では現職大臣など落選した大物(?)議員もいますので、
まずはどういう体制になるか(自民党内部、自民と公明の連立、さらに他党との連立拡大、など)、
しっかり見極めるところが大切になりそうな雰囲気です。
キャスティングボードを握るのは、おそらく国民民主党。
現状は、イメージだけだと、
中道右派路線でポピュリズムの受け皿で、やや軽い印象。
今回、議席を大幅に増やして、
どっしり構えるのか、変な議員が誕生して化けの皮が剥がれるのか。
年内、あるいは年明けにはなんらかの動きがありそう。
ちなみに、
相場への影響は限定的で、
週明け月曜日、火曜日と続伸していますので、
暴落を煽っていた人たちにとっては肩透かしとなった印象です。
そういったところを含めて、
わたしなりの感想をひと言でまとめると、「想定の範囲内」でしょうか。
選挙自体も選挙直後の動向も、
大きな驚きはありませんでした。
大切なのは、
これからの政権運営。
与党も野党も、そこは同じ。
といったところで、本日のブログは手仕舞い。