米大統領選ふり返り-「テレビ左翼」と多様性の罠!?
トレード雑記第495弾、
米大統領選ふり返り-「テレビ左翼」と多様性の罠!?
アメリカ大統領選挙が終わり、
トランプ候補(前大統領)が4年ぶりに返り咲くことになりました。
(アイキャッチ画像は、Yhooo!ニュースより引用)
日本のテレビをはじめとするメディアでは、
しきりにハリス候補(副大統領)を応援するかのごとく、
「歴史的な大接戦!!」「ハリス氏優勢!?」などと喧伝していましたが、
いざ蓋を開けてみると・・・、トランプ候補の圧勝という結末。
さて、これをどう読み解くか。
約2カ月前にブログを書いた内容を思い起こすと、
わたしのなかでだいたいこんな流れになりそうだ、
というイメージだったのでほぼ想定どおりでした。
当時のブログでは、
「テレビ左翼」VS「ネット右翼」の代理戦争
と表現しましたが、
まぁ、実際に、そんな感じになったようです。
しかも、
実質的な結論(トランプ氏勝利)が出てからも、
トランプ氏を賤しめるばかりの言及がわんさか・・・。
SNSではそういったテレビの報道姿勢に対して、
「テレビはお通夜状態」「偏向報道」などと話題になっていました。
わたし個人は、別段テレビが左翼的報道姿勢でも問題ないのですが、
さも中立・公平に報道している、という姿勢は改めた方がいいように感じます。
仮に中立・公平を標榜するのであれば、
もう少し冷静に調査や分析をする(できる)人をコメンテーターとした方がいい。
たとえばで書けば、某池〇氏のような、
「ニューヨークでは~」みたいな話だけを主張していたけれど、
ニューヨークなどの都市部は伝統的に民主党支持基盤が強いわけ。
これを日本の選挙に置き換えると・・・、
大阪だけを取材して「維新が日本で一番人気!」って言ってるようなもの。
こういうのを、理解せずに発言していると馬鹿ですが、
理解したうえでミスリードしようとしている、あるいは自身の願望を含めて発言しているから、
ものすご~く質が悪い。
なお、当たり前のことですが、テレビの偏向報道は論外ですが、
だからといって、「ネットの勝利!」みたいな短絡的な話をしたいわけではありません。
ネットがテレビより正しいとも感じていません。
(どちらにも利点と欠点はあります)
今回の米大統領選報道は、単純に、テレビの報道姿勢が残念だったこと、
それがはっきりと認知されたことに対して一定の意義はあったと考えている程度です。
そしてもうひとつ。
というか、
おそらく本題はこちらなので、
日本のテレビ報道の偏向ぶりは「おまけ」みたいなもの。
ハリス候補、米民主党の敗因は!?
日本にいてもいくつか、というかいくつも指摘されていますが、
ある程度まとめることで、今後の日本の政権運営の方向性が見えてくるのでは、
というくらいの気持ちでまとめてみます。
1.国内の「経済政策」を軽視していた!
国民は一部の富裕層、セレブだけではなく、
むしろ大多数の中間層から貧困層が溢れかえっているのが実態。
急激なインフレへの対策などをみても、
現政権である民主党のバイデン大統領、
ハリス副大統領の経済政策への不満を解消できていなかった。
というより、
経済問題をあまりにも軽視していた、というのが率直な感想。
2.国内の「治安維持」を軽視していた!
あわせて「不法移民」の増加が深刻な事態となっていました。
犯罪増加をイコール不法移民の犯罪と直結させるのは早計ですが、
それでも不法移民による犯罪があることは事実ですし、
そのことに対する住民の不安が広がっていることも事実。
「多様性」の名のもとにこういった不法移民を容認(あるいは優遇)する政策は、
残念ながら現政権への不満を増幅させることになったと言わざるをえません。
なお、不法移民を最も嫌う層は、
間違いなく「合法な移民」です。
日本でもそうですが、
都合よく合法な人と不法移民をごっちゃにして、
「〇〇人差別」みたいな括りで騒ぐ人たちは支持されず、
まっとうな観点から「不法移民の区別」を訴求する人が支持される方が健全。
3.国外への影響力が強まらない!?
同時に国外に目を向けると、現政権下において戦争・紛争は勃発することになったし、
八方美人的なバラマキ施策でアメリカの影響力が可視化されづらい状況になっていました。
さらには実際に戦地で戦っている軍人やその家族にとって、
アメリカは戦争なんかしていない(「アメリカ人は戦地に派遣していない」だったかな?)、
と「白を切る」ハリス候補の発言は、受け入れがたいものだったと感じます。
4.選挙戦略がむちゃくちゃ!?
傍から見ていても、
一から十まで、ハリス候補の選挙戦略はむちゃくちゃでした・・・。
現政権の副大統領であるにもかかわらず、
政権における功績をほとんどアピールしていません。
残念ながら、能力不足と厳しく断罪されていた理由のひとつです。
現政権にいるのに、功績はなく、不十分な点も把握しておらず、
口を開けば対立候補の批判に明け暮れる、それでは勝てるものも勝てない。
バイデン大統領との関係や、
自身が大統領になった際に、その後のホワイトハウスをどう運営するのか、
そういった国家を運営するビジョンがまったく見えなかった、というのが率直な感想。
それにもかかわらず、
人種や性別などマイノリティを前面に押し出したり、
LGBTや不法移民など「弱い立場」と称する人(あくまでも自称弱い人)に寛容だったり、
「多数派としての投票を得て大統領となる」という選挙の本質がわかっているのかすら疑問。
また、応援演説のセレブも、
ゲイやレズビアンなど公表した人たちが多数登壇。
それが悪いわけではないし、そういった嗜好を否定はしないけれど、
そうじゃない人たちが多数なんだ、ということも理解しないとダメでしょ、という感じ。
極めつけは、
よくわからない女性の権利。
州法で中絶を認められている州とそうでない州が混在しているのに、
「中絶を認めないのは女性を認めないことだ!」みたいな・・・、
論点とも言えない「女性の権利っぽいもの」をスローガンとしていたところもピント外れ。
これ、男性からも女性からもそっぽを向かれて、
変な人だけがキーキー騒ぎ立てていた感じに近い。
あと、小さなポイントだけど、
今年はオリンピックもあったように、
トランスジェンダーといった課題において、
「女子スポーツから男を排除する!」と宣言するトランプ候補と、
精神は女性と言い張る生物学的には男性の選手を多様性と認めるハリス候補だと、
声高には主張しなくても「隠れトランプ支持」がいる理由もよくわかったりします。
多様性を認めることと、
多数派が肩身の狭い思いをすることは、まったくの別物。
ブログタイトルは「多様性の罠!?」と、
ちょっぴり刺激的な書き方をしたけれど、
多様性が行き過ぎると、すごくウザい住みにくい世の中になるわけで、
今回の大統領選挙はその警鐘になっているのかもしれない、と感じた次第。
結論っぽく書くと、
トランプ候補が勝ったというより、ハリス候補・民主党が負けた、という感じ。
そして、ネットの情報が勝ったというより、
テレビの情報(報道の在り方)が負けた(≒変だった)、という感じ。
今では日本においても、
不法移民や生活保護、おかしな慣習を押し付けてきたり、
信じられないような犯罪、たとえば、電柱から電線を根こそぎ持っていくとか、
数万円のために殺人もいとわないとか、わけわかんない世の中になりつつある。
今後は日本でも、
「日本人のための日本国をどうするの!?」
というあまりにも単純明快な原点に戻る必要があるかもしれません。
といったところで、本日のブログは手仕舞い。
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