Mリーグ8年目に向けた展望

トレード雑記第575弾、
Mリーグ8年目に向けた展望
セガサミーフェニックス悲願の初優勝の余韻を、
一撃で吹き飛ばすようなニュースが入ってきました。
KADOKAWAサクラナイツ、
内川幸太郎選手の契約満了を発表。
そして、
誰だ誰だと噂されていた風林火山のオーディションメンバー、
「ミスターX」が内川プロであることが発表されました。
まぁ、わたしとしては、
いくつかの関係者の発言からの逆算だけど、それなりに予想はしていました。
そのときのXの投稿がこんな感じ。
黒木真生プロが、「わたしは知っている」と発言していたので、
箝口令が敷かれるようなVIP待遇の超大物ではないことは想像できます。
そもそもそういう人物だと三顧の礼で一本釣りが当然なので。
まぁ、4名も名前を出しているので、
これを「当たった!」と言うのもどうかとは思いますが。
さて、このブログでは、
内川プロへの想いとか、サクラナイツの対応批判とか、Mリーグとは、とか、
「わたしはもう視聴しない、Mリーグのファンを辞める!!!」とか、
そういう感情をぶちまけるお話がしたいわけではありません。
また、
なぜ内川選手が退団で他の選手(だいたいの場合、岡田紗佳選手を指す)が残留なのか、
みたいな話をしたいわけでもありません。
この手の話は、
渋川難波選手のYouTube(5/19、ゲストは内川プロ)において、
ご本人たちの口から「内川選手の退団と、岡田選手の件は別の話」とはっきり語られていましたし、
わたしもまったく同じ考え(=別次元の話を一緒くたにする論法が苦手)です。
それでは何を書くか。
(5/19の深夜にいろいろと考えています)
選手の退団傾向から8年目以降の展望を想像する、という感じ。
ポイントは3つ。
1.「レギュレーションに引っ掛からなければ安泰」ではない!
レギュレーションはある意味で「親切」な制度で、
マンネリの打破、新陳代謝、世代交代を促進するための大義名分が、
選手にも、監督(に加えてオーナー企業)にも、ファンにも、わかりやすい制度です。
「必要悪」かもしれませんが、納得感があります。
もちろん、退団する選手にも多数のファンがいるので、
一時的にSNSなどは荒れますが、新チームの活躍次第で沈静化します。
今季のフェニックスしかり、昨季のパイレーツしかり。
(その前のドリブンズも批判の声は少なくなっています)
一方で、
レギュレーションに抵触しない水準(≒強制退団回避)を、
第一義的な目標として設定(≒公言)する多井隆晴選手のような考え方もあります。
もちろん最終目標は優勝、
その最初のステップとして、レギュラー突破を掲げているようですが、
言葉だけが独り歩きしている部分も無きにしも非ず。
この考え方は、
選手目線で言えば、
かなり納得感の高い考え方ですが、
レギュレーションに引っ掛からなければ安泰という印象は、
どうしても「ぬるま湯」のように映ってしまうことも事実。
選手のなかでも、
たとえば脂の乗り切ったベテラン選手と、今が旬の選手、
新進気鋭の若手選手(Mリーグにはいないのが問題なんだけど)では、
本音の部分で意見が異なる可能性もあります。
とはいえ、レギュレーションに引っ掛かっていなくても、
毎年の契約更新で満了を言い渡される可能性があるという認識は、
その「重圧」「危機感」となって、より真剣勝負を輝かせる要素となり得ます。
また、別の観点からは、
「レギュレーション(≒同一選手構成で2年連続不振)」を回避するために、
「同一選手構成」に先手を打って退団候補となる選手の入れ替えをおこなう、
そうすることで他の選手が「2年目の重圧」から解放される抜け道(?)のような、
そういう運用もまことしやかに囁かれています。
レギュレーションのメリットとデメリットが混在しているので、
より納得感を得られるような精緻化は今以上に求められそうです。
2.世代交代の機運が高まる!?
そしてこのことは、当然ながら、
実績十分のベテラン選手だけど・・・、
Mリーグでの成績は芳しくない選手にとって特に大きな重圧に。
Mリーグ以前からの古い麻雀ファンには寂しさもあるけれど、
新しい選手、新しいファンが増えてくるにつれてベテラン選手は肩身が狭くなります。
先ほど名前を挙げた多井選手をはじめ、
小林剛選手、瀬戸熊直樹選手、萩原聖人選手など、
チームの象徴的と思われている選手の退団が一時代の終わりを告げる流れになるかも。
3.若手選手の育成をどうするか?
とはいえ、近年の退団選手およびドラフト指名をみていると、
まだまだ「旬の選手」がたくさんいる状況もあって、若手選手の育成の視点は希薄。
Mリーグ発足以来、
最年少は松本吉弘選手で、7年間変化なし。
(わたし個人はMリーグ最大の課題がこれ)
なお、
麻雀そのものよりも普及やインフルエンサーとしての評価が高い岡田選手、
そして中田花奈選手は松本選手より年下ですが、事実上の別枠の選手と言えそうです。
(いみじくも二階堂亜樹選手が「付加価値」と表現した評価ポイントの高い選手たち)
また、はっきり「育成枠」と表現していた丸山奏子選手はすでに退団。
以降、どのチームも即戦力となる旬の選手を補充しているのが実情。
あわせて風林火山のオーディションでは、
元Mリーガーの復帰期待組の選手たちの名前がたくさん。
手っ取り早く人気を獲得できる可能性はわかるけれど、
若手発掘や育成の観点、本当にどうするんだろうか、と思わずにはいられない。
このあたりのバランスをどう捉えるか、
そして内川プロがnoteでめずらしく声を荒げていた「退団発表の時期」など、
Mリーグ機構がイニシアティブをとらないと進まない課題が満載という感じ。
今後、オーディションからのドラフト会議でひと盛り上がりあると思いますが、
来シーズンまでに片づけられる問題はしっかり解決して、シーズン開幕に繋げてほしい。
といったところで、本日のブログは手仕舞い。