「神域リーグ」と「打牌批判」のその先にあるもの
トレード雑記第381弾、
「神域リーグ」と「打牌批判」のその先にあるもの
先週の麻雀界の話題で大きかったのが「打牌批判」と「賭け麻雀」。
わたしは「ゲスト」の一般的な認識が、
まだまだそういうものだったのだと悲しくなったりもしたのですが、
みたいなブログを書きました。
☆前回ブログ
今回は、話題のキーマンである「神域リーグ」主催者Vチューバー天開司さん、
そして「神域リーグ」や「打牌批判」のその先にあるものについて考えていきます。
目次っぽく項目を整理すると、こんな感じ。
1.神域リーグにおける打牌批判
2.主催者と選手の両立の難しさ-天開司さんの事例
3.暴言キャラの難しさ-白雪レイドさんの事例
4.2024年神域リーグは「草野球」!?
総論と言うか、率直な感想を書くと、
今年で3年目を迎える神域リーグですが、
急成長・急拡大した大成功コンテンツであると同時に、
ほころびも見え始めてきた、というのが率直な気持ちとなります。
以下、詳細に記述していきます。
1.神域リーグにおける打牌批判
神域リーグは、Vチューバーの天開司さんが主催する私設リーグで、
選手の大半は麻雀プロではなくアマチュアのVチューバーとなります。
オンライン麻雀ゲーム『雀魂』を使用して、
YouTubeで対局を配信する形式となっています。
当初から、「打牌批判禁止」をルールとして掲げていますので、
当たり前ですが神域リーグは打牌批判禁止です。
私設リーグのルールで禁止とあるのだから、自明の理。
議論の余地はありません。
「〇〇は打牌批判になるのか?」みたいな質問っぽい意見や、
「批判を封殺すると上達しない!」みたいな助言っぽい意見も散見します。
それらをまとめて、禁止です。
理由は、
それが私設リーグ(神域リーグ)のルールだから。
ですから、
打牌へのコメントは全面的に自粛する、
くらいの感覚を持つことがベターだと感じます。
「それでつまらなくなったらどうするの?」みたいな意見も見聞きしますが、
そうなれば神域リーグが終了するだけです。
視聴者が、
「神域リーグを盛り上げてあげているんだ!」
「強くなるためにアドバイスをしてあげているんだ!」
みたいに考える必要はありません。
面白かったら視聴すればいいし、
そうでなかったら視聴しなければいいし、
コメントなんてする必要もありません、というだけのお話。
たとえば「土足禁止」の場所では靴を脱ぐ必要があります。
靴を脱ぐのが嫌ならばその施設なりサービスを利用しなければいいだけ。
そのくらい単純に、
打牌批判を禁止している神域リーグでは打牌批判はするな、ということ。
2.主催者と選手の両立の難しさ-天開司さんの事例
本家(?)と言ってもいい「Mリーグ」でも、
昨シーズンまでサイバーエージェントの藤田晋社長が、
全体のチェアマンとABEMASの監督を兼任していました。
一般的に考えて、
あまりよろしくない体制だったわけですが、
今期からチェアマン専任(監督は交代)となり、
よりすっきりしたMリーグが展開されています。
天開さんも、1年目、2年目と非常に大好評で、
神域リーグの視聴者層も拡大されてきたなかで、
主催者と選手を兼任することは相当なプレッシャーがあったように感じます。
天開さんには、一選手としての立場だけではなく、
それこそ誹謗中傷から選手を守る運営としての立場もありました。
ここで運営に専念する選択は、
ベストタイミングだったかもしれません。
ちなみに、今回の騒動の直接の発端となった、
「ドラフトまでに雀聖に成れなければドラフト辞退」という企画は、
ある意味では、辞退の理由づけに近い企画だったように感じます。
厳しいことを書くけれど。
タイムリミットのある企画でクリア条件がハイレベルですし、
当初から辞退は既定路線で、後はそれをどう企画化するか、というお話。
そもそも、こういう「時限爆弾的な企画」は、
応援するファンの声援(+アンチの声)が大きくなりやすい性格があって、
熱くなったファンおよびアンチの声で企画自体が荒れることは少なくありません。
登録者〇〇万人いったらプロポーズする、みたいなやつと一緒。
最終的なドラフト辞退の理由には、
打牌批判やモチベーションの低下などたくさん指摘されていますが、
辞退そのものは最初からそういう方向性だったんだろうなぁと感じます。
総論で書いたように、
急成長・急拡大した大成功コンテンツであると同時に、
ほころびも見え始めてきているのが3年目を迎える神域リーグ。
主催者、そして運営に専念する天開司さんのかじ取りに注目です。
3.暴言キャラの難しさ-白雪レイドさんの事例
そして打牌批判への注意喚起で再登場(?)した白雪レイドさん。
第1回、第2回と過去の神域リーグすべてにおいて、
選手として神域リーグを盛り上げた人気Vチューバー。
ただし「キャラ設定」が、なかなかに暴言を吐くキャラ。
彼の過去の発言が打牌批判かどうか、みたいな狭い範囲の賛否ではなく、
「暴言を吐くキャラは大丈夫なの!?」、というより大きな範囲で物議を醸している感じ。
以前のブログで、
第1回に参加して第2回の直前にVチューバーを卒業・引退した群道美鈴さんを採り上げたけど、
わたしの感想はそのときとほとんど一緒。
自身のYouTubeチャンネルで通用するキャラ・お約束であっても、
外の世界でそのまま通用するわけではない、という単純な理屈。
神域リーグが急成長・急拡大しているなかで、
既存のままの暴言キャラが通用する段階ではなくなりつつある、という感じ。
そしてこのことは、天開さんにも言えることがあって、
「バーチャル債務者youtuber天開司」というキャラ設定がどこまで一般的に通用するか。
漫画『カイジ』の大ファンで、
「債務者」「クズ」「底辺」みたいな表現を好む天開さんも、
まあまあな程度には口の悪いキャラ設定だったりします。
打牌批判はクソ、とか、シネ、みたいな言い方だと、
どっちもどっちくらいに受け止められかねない危険性があります。
あくまでも天開司というキャラを知らない人が、
「その発言を聞いてどう感じるか?」を考えなければならないくらいに、
神域リーグは急成長・急拡大しているということ。
そして・・・、
そこには神格化されている「たかちゃん」(多井隆晴プロ)も含まれます。
わたしのように、
「多井プロのファンだけど、たかちゃんは苦手」という人も少数派でしょうが、いるはず。
視聴者への打牌批判禁止のアナウンスを継続しつつも、
主催者、運営スタッフ、監督(麻雀プロ)、選手(Vチューバー)などの発言も含めて、
第3回となる神域リーグは、いくつかの変更修正、路線変更が見えてくるかもしれません。
4.2024年神域リーグは「草野球」!?
第2回ドラフトを終えた段階のブログで、神域リーグについて、
第1回は「高校野球」、第2回は「少年野球」のイメージと表現しました。
そして、おそらくですが、
第3回は「草野球」のイメージとなることが想定されます。
すでに監督続投が決まっている渋川難波プロが、
今年のテーマは「エンジョイ」と公言されています。
(昨年のテーマは「成長」とされていました)
今回の打牌批判騒動でもわかるように、
なかなか初心者が入りづらい(≒継続しづらい)環境になっている現実もありますから、
おそらく初心者枠の選手のドラフト指名は減ることになりそうです。
ある程度、麻雀におけるストレス耐性がある選手を中心に、
「楽しさを前面に押し出す」方向性になるのではないかと想定しています。
いずれにしても、
関係者、視聴者、すべての人にとって、
第1回のままでOKというわけではなく、
回を重ねるごとに発言や行動を更新して、
常にアップデートしていく必要があります。
といったところで、本日のブログは手仕舞い。
脇道なのだけれど、
1.神域リーグにおける打牌批判
これの発生しうる問題は、参加者・運営に届く所だったらどこでも批判も禁止している事。
管理下においてのシャットアウトするのは自明の権利だけれど、公式でお願いベースではなく禁止の態で発布されているので、非管理下での行われるバッドマナーに対してイリーガルで対抗する自警団が生まれそうな事。
コメントありがとうございます!
おっしゃるとおりで、
「バッドマナーに対してイリーガルで対抗する自警団」が発生しそうです。
(一部ではすでに発生しているようにも感じます)
その結果として、
企画(神域リーグ)が衰退する要因のひとつになるかもしれません。
そうならないように、
関係者全員(視聴者含む)が上手くアップデートできたらなぁと感じます。