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やる必要のないことをやめる

株の断捨離その４

値頃銘柄で無限ナンピンしない

これまでたくさんの爆損を経験していますが、

わたしがその金額の大きさや食らったときの精神状態から「爆損四天王」と表現しているものがあります。

【爆損四天王】

１．持ち越し（決算またぎ）

２．ムッキーショート

３．無限ナンピン

４．特売り張り付け

すでに「持ち越し」（断捨離その１）、「ムッキーショート」（断捨離その２）は紹介しましたので、

ここでは無限ナンピンについて紹介します。

おそらく意識して気をつけると避けることができそうな持ち越しやムッキーショートとは異なり、

ナンピンは活用頻度も高く、勝ち切るためには身につけるべき技術のひとつだと思います。

実際にナンピンをすることで助かった経験は山ほどあります。

だからこそ、今回紹介する値頃銘柄の無限ナンピンは陥りがちで、そして嵌ると抜け出せないくらいの爆損を計上することになります。

ナンピンそのものがダメなわけではなく「値頃銘柄」における「無限」ナンピンに気をつけることです。

値頃銘柄に潜む甘い罠！

そもそも値頃銘柄とは何か？

こちらもわたしが勝手に表現しているだけなのですが、

だいたい1000円前後から3000円未満の株価の銘柄を想定しています。

買い板や売り板に数万株、数十万株単位でびっしり詰まっているような低位株や、

5000円を超えるような値がさ株、板がスカスカで数十円簡単に上下にはねるような銘柄ではなく、

ある程度の出来高があって買い板や売り板に数百株から数千株くらいの注文が常時あるような銘柄です。

一言でいうと、値段が手ごろで入りやすく自分でも勝てるんじゃないかと思わせてくれる銘柄です。

こういう銘柄は株価が上下によく動きますので、30円から50円くらいの値幅で利益が取れそうに感じます。

いきなり50円は無理でも10円取れたらプラス1000円ですから魅力的です。

それを10回成功させれば「利益が諭吉くんに・・・」という妄想は毎日のようにするわけです。

ところが30円から50円動くということは、当然下がった時もそのくらいは下がるということです。

そこで損切り出来ればいいのですが・・・、

値頃銘柄はナンピンしやすい！

この一言に尽きます！

ナンピンしてしまうんですよ！

1000円（10円幅）の利益を取りに行って5000円（50円幅）の含み損を抱えたときの残念な思考として、

「50円下がったけど、このくらいなら戻るはずだ！　きっと戻る！！」

そう思ったことはありませんか？

そしてナンピンしたことはありませんか？

単純に同じ金額をナンピンすれば、「25円上昇すればトントン、30円戻れば利確ぅ～！！」

残念ながら、50円下がる銘柄は戻ることなくさらに50円下がるんですよね・・・。

この段階で最小ロットでも1万5000円のマイナス（100株→△100円、100株→△50円）になっています。

ここで損切り出来ればいいのですが、

ナンピンを繰り返してしまいがちです。

気がついたら△200円とか△300円とかになっていて、

1000株とか2000株とか突っ込んでしまっていて、あとはお祈りパターンです。

逆指値を入れてふて寝するか、引け成り売りするか。

何度も何度も、本当に数えきれないほどやってしまった爆損の代表的パターンです。

なぜ5000円（△50円）で損切りしなったのか、なぜナンピンしたのか、それも2回も3回も・・・。

後悔しても後悔しきれないわけですが、そこで気づきました。

ナンピンしてたのではなく、ナンピンさせられていた！

結局のところ、その銘柄のその値動きに翻弄されていたわけです。

みんなが勝てそうに感じて入ってくる銘柄には、

そういうみんなを対象とした機関投資家や大口個人投資家が入ってきているわけです。

簡単に勝てそうと感じていた銘柄こそ、実は相当に難易度の高い銘柄だったというわけです。

トレードが、パソコンの画面を見てマウスをクリックするだけの作業ではなく、

常に相手がいて売買をおこなう取引であると気づいたわけです。

それ以来、値頃銘柄にエントリーするときは細心の注意を払っていますし、

ナンピンをしているのか、させられているのか、常に意識するようにしています。