新しい資本主義って何だ!?

トレード雑記第82弾、

 

新しい資本主義って何だ!?

岸田文雄総理と言えば、

このフレーズ「新しい資本主義」がすぐに思い浮かぶけれど、

結局のところ何なんだろう、というお話。

 

やや辛口というか、批判的な立ち位置から書くことにはなるけれど、

政権批判をして留飲を下げる、みたいなことは目的ではないので、

そのあたりはご理解いただいたうえで読んでいただけるとうれしいです。

 

さて、あらためまして、

-新しい資本主義って何だ!?-

 

すでに、多くの経済学者や経済評論家が解説しているので、

そのあたりはバッサリ割愛して、単純な感想や疑問みたいなものを羅列w

 

岸田総理の肝入り政策で、

「成長から分配へ」というスローガンが軸になっているやつ。

 

ただし、このスローガンはさすがに「成長の否定」と受け止められかねないので、

表現としては引っ込めたという感じで、「新しい資本主義」という標語に。

 

その内容について簡潔な記事があったのでそちらを引用。

 

 

要するに、資本主義を「修正」して、

より「社会主義化」するというもの。

 

あるいは「アメリカ」≒「新自由主義的な考え方」への批判なのかもしれない。

 

演説は日本語でおこなうと思うけど、資料は英語で配られると思うので、

そのニュアンスによっては、欧米諸国にそのように判断されかねない・・・。

 

そもそも「新しい資本主義」って英語でどう表記されるんだろう?

 

「new-」なのかな、「post-」なのかな、「neo-」なのかな???

あるいは「資本主義」の方も、内実に踏み込んだ表記になるんだろうか・・・。

 

国際外交としての経済政策

なんでこんな小見出しをつけているかというと、

経済政策は国家の方針の根幹で、だからこそ国内に向けたメッセージと、

国外に向けたメッセージとを、しっかり理解したうえで使い分ける必要があるから。

 

ダブル・スタンダードという人もいるかもしれないけれど、

前提条件が異なる人たちと話をするのだから、当然の配慮。

 

で、日本国内においては、現在の岸田政権は「中道左派」路線(だと思う)。

 

自民党自体が広い意味で「中道」路線だけれど、

そこに右側、左側の人たちを幅広く巻き込んでいる感じなので、

岸田政権以前の、菅義偉政権、安倍晋三政権、さらには小泉純一郎政権などは、

こちらは広い意味での「中道右派」路線。

 

それらの政権との対比、岸田カラーの打ち出し、という意味では、

国内向けの「新しい資本主義」のメッセージはわからなくもない。

 

ただし、国内向けのメッセージと同じ論調で、国際社会に通用するんだろうか???

 

ぶっちゃけ、

日本は国家としてはそもそも「中道左派」的な位置づけ(だと思う)。

コロナに対する国民の行動からもわかるように、すごく全体主義的な国民性。

 

アメリカなんか、

「マスクの強制は酸素を吸う権利を迫害している!」

ってデモが起こったんだぜ!?

 

さすが「自由の国」だとも思うけど、

「新自由主義的な考え方」の中心国家であるアメリカと比べると、

日本はよっぽど「左側」なわけで、この相対的な立ち位置を踏まえた上で、

岸田政権は「さらに左側の政策」を掲げることになるわけ。

 

国際外交としての経済政策という観点で、

大丈夫なの!?っていうのが率直な感想。

 

 

さらに、国際外交の観点でもうひとつ書いちゃうと、

現在(というかここ30年くらいずっと)、アメリカと中国の対立が続いている。

 

そんななかで、東アジアでは、

日本と韓国が主要な「自由主義」「資本主義」国家として認識されている。

 

だけれど、現在の韓国は与党「共に民主党」が左派政権なので、

どちらかというと左側の政策が全面に出ちゃっている感じになっていて、

アメリカと中国との間で微妙な立ち位置から苦慮している様子はよく知られている。

 

そこにきて、日本も、日本までも、

岸田政権が「新しい資本主義」を国際会議で演説することの意味は大きいと思う。

 

さっきも書いたけれど、

欧米から見ると「相対的に左側」の日本が、

さらに左側の政策を声高に唱えると、どういう評価になっちゃうんだろう・・・。

 

株式市場について

株式市場については、笑っちゃうくらい・・・、

「後ろ向き」「ネガティブ」な発言のオンパレード。

 

国内からも、国外からも、そっぽを向かれそうという感じ。

 

担当閣僚である山際 大志郎(やまぎわ だいしろう)経済再生担当大臣も、

「株価は意識しない」とか「株主至上資本主義から変える」とか、

いつの時代のどこの国の大臣なんだって発言をされていらっしゃるらしい。

(テレビの出演映像を見たけれど、なかなか酷いね・・・)

 

日本において、株主至上資本主義と呼べるような時代ってあったっけ??

 

最後に、せっかくなので有名な拾い画像。

 

 

これ、質問が悪いんだよね。

 

「株価を上げる政策をおこないますか?」って聞けばいいのに。

 

そして、Step2.具体的な政策内容を聞いて、

Step3.本当にその政策で株価が上昇するのか、

を検証することが、すごく大切になってくるんだと思う。

 

「〇」「×」だとStep2.以降の設問には繋がらないのかもしれないけれど、

株価は〇×ゲームの遊びじゃないから、という気持ちにもなる。

 

今さら何を言っても仕方のないことだけれど、

2022年は株価という意味では下がり続けて失望が膨らむだけの1年になりそう。

 

なんか今回のブログは、

批判的、後ろ向きな文章になってしまって、

気持ちも沈んでしまいそうなんですが、

明るい話題はないものでしょうかねぇ・・・。

 

といったところで、本日のブログは手仕舞い。

 


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2件のコメント

  • 先ほど戻りましたw
    政治や金融課税の税率など
    トレーダーがおかれる環境はみな同じ(証券会社と個人はハンデあり過ぎですがw)
    ならば、
    「どんな環境でも勝てるトレーダーになる」
    この一言に尽きますね、自分の場合www
    (いつになることやら、ですがw)
    しょうもないコメントですみません。
    今週もお疲れさまでした。
    良い週末をお過ごしください♪

    • お疲れさまでした!

      「どんな環境でも勝てるトレーダー」理想形のひとつですね!
      そうなれば何一つストレスは感じないのかもw

      ゆっくりと体を休ませて、
      来週からも頑張りましょう!

1件のピンバック

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