IRに踊らされない

トレード雑記第148弾、

 

IRに踊らされない

実はタイトルに最も苦心したネタのひとつ。

 

「IR」だと限定的すぎるし批判的になりすぎるか、

「情報」にした方が幅広いけれど一般論すぎてボヤけるなぁ、

しかも「煽り」みたいなマイナスの情報を前提にされそう、とか。

 

など、いろいろと考えた結果、

企業による投資家向けの公式発表の総称として、

IR(Investor Relations)をブログタイトルに含めることにしました。

 

最終的に「断捨離」っぽいタイトルになってしまいましたが、

言いたいことが伝われば、すごくうれしいです。

 

今回のブログでのポイントは、

出どころ不確かな胡散臭い情報や、

煽り屋のような(あくどい)インフルエンサーからの情報ではなくて、

企業の公式発表、それもどちらかといえば「プラス」の情報について、

頭から信用し過ぎない、踊らされ過ぎない、というお話です。

 

そこでは、企業が良かれと思って発表したであろう情報で、

とんでもなく株価を乱高下させてしまうことがありますし、

情報の出し方や出す順番などで株価を操作しているんじゃないか!?

と疑いたくなるようなIRもあったりします。

 

近年、おそらく最も有名(?)になった事例をあげると、

「サン〇イオ・ショック」だと思います。

 

後日談の詳細分析はたくさんの方がされてきましたので、

本日のテーマと関連するところだけ簡単に振り返り。

 

「好決算、堅調、将来の見込み◎」というIRが出て、さらなる暴騰へ・・・、

からの、その翌日か翌々日に「将来の見込み×××」みたいなIRが出て、磔の刑。

 

創薬・バイオ系は、新薬の承認が各段階で得られるかで天国と地獄なわけだけど、

それまでの期待値が超絶レベルだったこともあって、その後の株価は奈落の底へ。

 

といった感じでした。

 

この場合、企業に悪意(≒投資家を騙す意図)があったかどうかはわかりませんが、

最後に爆上げさせてからの、みたいな流れは喰らった人にとっては不満のひとつも言いたくなります。

 

その後も、いくつかの企業において、

同じようなパターンで、決算発表を無事に通過しておいて(それなりの好決算)、

からの・・・、マイナスのIRを出してきたりするわけです。

 

一方で、それとは逆に、先にマイナスのIRが出てストップ安、投げ売りを誘発しておいて、

その後にプラスのIRを出すことで株価全戻しからの急騰というパターンもあります。

 

そうなると、下落した株価への対策、「企業努力≒IR対策」として評価する気持ちもあれば、

「あえて一度株価を下げて下で拾ったんじゃないか!?」みたいな疑惑も出てくるわけです。

 

このあたりは、当該銘柄で利益が出たor損失を計上した、という当事者と、

株価の乱高下を眺めていただけの傍観者とでは、評価も心情も異なるはずです。

 

「IR一本でストップ高!!!」というのは、

スイングを本格的に検討しているわたしにとって、めちゃくちゃ魅力的ではあるんですが、

踊らされるとデイトレードと比較にならない損失になるかも、という恐怖もあったりします。

 

その会社が過去に出したIRの内容や頻度なんかも、

しっかりチェックしないといけないのかなぁとか、

そんな思いにふけっている今日この頃という感じ。

 

いずれにしてもIRを鵜吞みにし過ぎると、

トンデモナイコトニナルカモシレナイヨ。

 

ちなみに・・・

わたしが最も嫌いな株用語のひとつは、

プラスのIRが出た後の株価下落に対する「材料出尽くし」です。

 

といったところで、本日のブログは手仕舞い。

 


1日1回応援クリックよろしくお願いします!

 

4件のコメント

  • お疲れ様です。
    結局は自分の中で消化できないIR(情報)は
    スルーするに限りますね。
    煽り系も仕掛けている側と一部のその意図を読めたトレーダーしか
    儲からないようになってると思いますのでw
    これって○○銘柄推奨というのを鵜吞みにして
    買って損失を被るのに似ていると思います。
    自分でしっかり考えて、正しい判断(これが一番難しいですがw)が
    出来るトレーダーにならない限り、
    良くてトントン、下手すれば爆損の結果になると思ってます。
    そうならないようにしっかりと自分のトレードスキルを磨くことに
    精進したいと思ってます。
    ちなみに私が唯一信用できるなと思える情報は
    出来高と大量保有報告書くらいですかねw
    出来高が徐々に増えている。
    なのにSNSでのあおり無し。
    大量保有報告書提出。
    この流れをしっかり見てた投資家は
    オーバルで爆益だったようです。
    当然自分は無理でしたがwww
    (7月も株・先物ともまぁ酷い結果でしたので・・・)
    コロナがまた流行っていますので、
    お互い気を付けながら週末を過ごしましょう!
    良い休日をお過ごしください♪

    • お疲れ様です。

      >結局は自分の中で消化できないIR(情報)は
      スルーするに限りますね。

      おっしゃるとおり、
      この一文がすべてですね!

      良くてトントン、下手すれば・・・、耳が痛いですw

      また出来高と大量保有報告書、この2つは100%「事実」ですので、
      信用できる情報と言えると思います。

      解釈には自分自身のバイアスがかかるので、
      外すことばかりですがwww

      8月相場はスッキリと夏晴れとなってほしいものですね、
      お互いリフレッシュして8月を迎えましょう!

  • 盛夏お見舞い申し上げます。いつもお二方様のお話しの中から感じ取れるものがあって感謝しております。NOBU塾のユーチューブで「量子力学」も見て参考になりました。情報を有難うございました。
    今日は、家族4人で帰国中の与沢翼のマネー談議をユーチューブで見た後で、先日発売された大王製紙・井川意高のカジノ106億円大損事件の続編「熔ける 再び そして会社も失った」(幻冬舎新書)を読みました。。。
    「ギャンブラーにゴールは無い。全ての戦いは通過点であり、人生のプロセスなのだ。」
    東大卒の彼の言葉の奥底の思考は、ガッコを出てない無学無能の僕には正確には理解できないのですが、
    バカラ放とう記と自称する彼の人生を、デイトレ漂浪記みたいな僕はワンワン泣いてしまいました(´;ω;`)ウゥゥ
    涙と鼻水を大王製紙のエリエールで拭きましたWWW  良い製品なのに、会社まで失うなんて・・・
     ギャンブル好きの僕の反面教師にさせて頂きます。8月もよろしく読ませて下さい。

    • コメントありがとうございます!

      本当に暑くなりましたよね、
      夏バテにはぜひお気をつけください!

      さて、大王製紙の井川意高氏については、
      例の事件(?)で知ったくらいの知識しかありません。

      創業者一族の御曹司でギャンブル狂という印象です。
      (実際の人となりはまったくわからないですが)

      とはいえ、お金の使い方には、
      われわれのような庶民にとってはうらやましくもあり、
      また教訓というか反面教師とすべきところもあると思います。

      8月も不定期投稿ですが、
      こちらこそよろしくお願いいたします!

アラフィフのおっさん へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。