投資詐欺に思う
トレード雑記第150弾、
投資詐欺に思う
最近も中堅からベテランに差し掛かりつつあったお笑い芸人さんが、
「投資詐欺」に関連してニュースになっています。
その件は全容が見えてこないので、具体的な話は書けませんが、
何年かに1回はこういった「投資詐欺」というものが世間を賑わせることになります。
ということで、投資詐欺について思うことを書きます。
わたし自身、法律の専門家ではありませんので、
基本的には素人の感想文として読んでいただけるとうれしいです。
投資詐欺って何!?
いきなりふざけた小見出しですが、大真面目です。
「投資詐欺」って何だろうって考えると、案外よくわかりません。
それも「詐欺」の手口に焦点があたりがちですが、
多くの場合、「投資」の部分もあやふやだったりします。
たとえば、
①有名(らしい)FXトレーダーに、個別で運用を依頼する目的で資金を渡す。
②FXトレーダーの運用実績(らしきもの)から配当(らしきもの)をもらう。
③運用が芳しくなくなって、結果的にFXトレーダーが失踪する。
みたいな話。
③はよくあると言ったら失礼なオチですから、ひとまず置いておいて。
①と②は異なる対象に対する「投資」をしていると考えられます。
①は、人、つまり「特定個人」への投資です。
別の言葉に置き換えると「出資」に近い概念ですから、
たとえば中華料理屋を始める人にお金を貸し付ける場合なんかでも、
そのメカニズムはほぼ一緒と捉えられます。
その人の才覚に惚れこんで出資をするわけです。
この場合、開店すると言ってお金を集めておいてやらなかった場合は、詐欺となりそうです。
(中華料理屋の開店資金をそのまま持ち逃げする、みたいな感じ)
②は、やや複雑です。
実際に店舗運営(FX運用)している場合としていない場合があって、後者は①のケース、
している場合でも利益が出ている場合とそうでない場合とで変わってくるでしょうし、
利益や損失の見込み額と実績との差異の多寡など、許容範囲の問題もあったりします。
いずれにしても、この場合の投資対象は、人ではなくて「事業(らしきもの含む)そのもの」です。
今回の芸人さんが絡んでいる投資詐欺の件もそうですが、
①と②が密接に関連していて「何の」詐欺なのか、「どの部分が」詐欺なのか、
よくわからないまま「なんとなく投資詐欺」として扱われてしまうと、
投資そのものがマイナスの印象になってしまうだけ、というのが率直な感想だったりします。
特に、①の問題が中心であれば、「投資商品」それ自体の問題ではない部分が大きいはずです。
つまり、株式、不動産、FX、先物、仮想通貨、などなど、
それ自体の問題ではなかったりします。
このあたりが上手く整理されないと(できていないと)、
結局よくわからないままになってしまうと何の問題解決にもならないと感じます。
「投資」は複雑、「詐欺」も複雑
今回の芸人さんに絡んだ「投資詐欺」の件も、
おそらく報道は最初だけで、情報としては早晩フェードアウトすると思うのですが、
メディアとしての需要はないのかもしれないけれど、ちゃんと全容が明らかとなった方が、
今後、そういった「投資詐欺」を撲滅、もしくは少なくとも減少させることにつながるように感じます。
いずれにしても、「投資詐欺」と聞いて「投資」の部分を自分なりに勝手に解釈しちゃうと、
思いのほか危険だと思いますし、そんなに単純な話でもないと思います。
間違っても「元本保証を謳っていたら詐欺だ」、「100%儲かるは詐欺だ」みたいなレベルは、
たぶん誰でもわかっているはずなんですよね。
わかっているはずなのに、そのうえで、詐欺が発生している、という事実を理解しておかないと、
次に引っ掛かるのは自分自身かもしれない、という気持ちは捨てきれないわけです。
被害者っているのだろうか?
そして、ものすご~く厳しい書き方をすると、
今回の芸人さん絡みの件では、被害者らしい被害者は存在しないのではないかという感じがしています。
投資した人、あるいはお金を預けた人についても、そのやりとりによっては、
脱税など税金の問題、違法業者であれば「違法賭博」や「違法な賭場への出入り」に類似の問題など、
ややこしい問題が発生します。
さらに万が一、投資先の人物が反社などと関係があると、
その資金源になってしまっているわけですから、
以前話題になった「闇営業」のように、仕事をしてお金をもらったら大問題、
よりもさらに大きな問題になってしまうかもしれません。
このあたりは、昭和のゴルフ権とかリゾート施設なんかの権利について、
テレビCM(広告塔となる政治家や芸能人つき!)やパンフレットなどで、
大々的に出資を募ったうえでトンズラかましたタイプの詐欺事件とは異なる様相が見受けられそうです。
結局のところ、
投資そのものはなくならないと思うし、
詐欺そのものもなくならないと思います。
一人ひとりが賢くなるしかないですね。
同時に、投資詐欺は「賢さ」というところにも訴えかけてきたりします。
賢く資金を運用とか、〇〇だと税金がかからない・安くなる、とか、
やっている人が賢くて、やっていない人は愚かだ、みたいな空気感を醸成して、
「あなたも(われわれとともに)賢く〇〇しましょう!」みたいな感じです。
もし、投資をやっている俺・私は賢いとか、かっこいいとか、
そういう気持ちを一瞬でも持ったことがある人は投資詐欺に引っかかる素養ありだと思います。
恥ずかしながら、わたしもそういう気持ちをちょろっと持ったことがあります、
皆さん、投資詐欺には気をつけましょうw
おまけ-「騙されるかも!?」と感じた詐欺
最後にふたつ、投資詐欺とは少し異なるけれど、
「騙されるかも!?」「騙された人がいてもおかしくない!?」
と、わたしが感じた詐欺の手口をちょろっとご紹介(悪用厳禁)。
1.オレオレ詐欺の事前準備
いきなり電話がかかってきて「オレオレ~」で騙される人は、たぶんいません。
だから、「事前に」メールやLINEなどで、
「スマホ(携帯電話)買い換えたわ、電話番号を登録し直しといて!」
というメッセージを送っておく(もちろん無作為に大量の人に送っておく!)。
で、後日、その番号のスマホから電話をかけると、
一定の確率で、自分で登録し直した「子ども」や「孫」からの着信になるわけ。
そして騙される。
2.金融機関・証券会社からのアンケート
たとえば松井証券、楽天証券、SBI証券など、
口座開設をしている証券会社からメールが送られてくるわけ。
簡単な投資についてのアンケートで、
株主優待への興味とか、そんなやつ。
(こちらも無作為に大量の人に送りつける!)
報酬(≒見返り)なんかもあって、
〇円手数料キャッシュバックとか、ポイント付与とか、クオカードとか、
来年度カレンダーとか、それっぽい内容。
で、回答するために「偽の回答ページ」のリンクをクリックして、
顧客情報登録とかをすることで個人情報を吸い取られるパターン。
銀行や証券会社からのアンケートだと思い込んでしまっているわけ。
そして騙される。
皆さん、詐欺には気をつけましょう!
といったところで、本日のブログは手仕舞い。
お疲れ様です。
投資詐欺も本当は冷静な判断力が機能している時は
殆ど回避できるんですよね。
借金で首が回らない、目先のもうけ話に目がくらんだ、など
結局は欲に負けた時に判断力を失って
引っ掛かることが多いと思います。
トレードも全く同じで、
欲が前面に出てきたときには勝てなかったり、爆損したりw
やはり過度な○○はいいことないですねw
(欲とか期待とか願望とかが○○に入るかと)
1度でも本気で投資をすると
儲けることはそんなに簡単じゃないことはよくわかるんでしょうけどw
ただ、自己責任で片づけることなく
金融リテラシーを上げる制度や施策を行政が行うことで
もしかしたら貯蓄から投資への流れが増えていくかもしれません。
市場参加者が減れば減るほど
さらに投資で資産を増やすのが難しくなりますから。
また、アメリカのように国が株式市場が右肩上がりになるような
企業に対しての税制を整備しているように
日本政府にも企業のバックボーンや
投資する個人のハードルを下げて貰いたいとも思います。
いずれにしても
「中身をしっかり理解したうえで投資をする」
これに尽きるかと思います。
お疲れ様です。
そうなんですよね、
「冷静な判断力」が機能しない、
機能させないような状況に追いやるのが詐欺ですよね。
「欲」が大きいと目が曇ってしまいますよね・・・。
おっしゃるように、
安易に「自己責任」という言葉で片づけるのではなくて、
判断力を身につけるための仕組みづくりが大切だと思います。
学校なのか、企業なのか、政府なのか、
そのあたりの主体は難しいですけれど、
「投資」について過不足なく知識を身につける名が出は必要だと思います。
あ、遅くなりました、
諭吉くんGETおめでとうございます!!!
明日も頑張ってください!