『修羅がゆく』って知ってる!?
トレード雑記第159弾、
『修羅がゆく』って知ってる!?
『パリピ孔明』、『ダイヤのA』、『将太の寿司2 World Stage』に続く、
電子書籍・無料漫画アプリで読める漫画紹介シリーズ。
(無料話数はアプリや時期によってマチマチで、必ずしもすべて無料ではありません)
今回紹介するのは、『修羅がゆく』(原作:川辺優、作画:山口正人)です。
1990年代の漫画(第1巻1991年-最終41巻1998年)で、
題材は、いわゆる暴力団、ヤ〇ザの抗争モノです。
アニメ化や映画化もされており、
特に哀川翔主演による映画は13弾まで続いた人気シリーズです。
(Vシネマとして認識されている方も多いかもしれません)
実在の暴力団などをモチーフにしているタイプの漫画ではなくて、
完全に架空の設定で、一般的な暴力団のイメージを抽出したうえで、
登場人物が織りなすシリアスなギャグ展開(?)がおもしろい漫画。
要するに、「ベタ」で「お約束」の展開が多くて、
わかりやすい流れのため、安心して読める漫画になっています。
ストーリーはだいたいこんな流れ。
(「一般的な暴力団のイメージを抽出」というニュアンスが伝わるとうれしいです)
主人公は、大きな暴力団のなかで武闘派として知られるNo.2格。
組長が病気でお見舞いに行ったところ、何者かによって殺害されていた・・・。
その現場を別の組員に目撃されて、
主人公が殺害したとの疑いをかけられたので、そのまま逃亡することに。
実際に殺害したのは、同じく組織のNo.2格の頭脳派(敵役、ラスボス)。
殺害の動機は、組長が主人公を跡目(次期組長)にしたいと言ったので、
自分が跡目を継ぐために殺害して、ライバルである主人公の犯行に見せかけたというもの。
その後、主人公は逃亡先を転々としつつトラブル解決をするなどして仲間を増やし、
自分自身の組を立ち上げて、頭脳派・敵役への復讐のチャンスを虎視眈々とうかがう。
一方、首尾よく跡目を継いだ頭脳派は、組織を束ねつつ、
主人公が生きているままだとマズいので刺客を放つ。
みたいな感じで、
復讐に燃える主人公と、徹底的に口封じしたい敵役との抗争を描いた漫画です。
題材が題材なだけに、拳銃で撃ち合うシーンや、
登場人物が死亡するシーンなどはありますが、
凄惨なリンチや酷い拷問みたいなエグくてグ〇いシーンなど、
目を背けたくなるようなシーンはほとんどありません。
肌感覚ですが、同じく暴力団・ヤ〇ザを題材とした『静かなるドン』よりも、
そういったシーンは少ないように感じています。
そして、『修羅がゆく』の見どころのひとつは、
「シリアスなギャグ展開」が展開されるところです。
ギャグ展開が展開、と2回連続で展開という表現を使いましたが、
誤字ではありません。
登場人物が「ギャグ」を言うことはほぼありませんが、
登場人物同士の「勘違いやすれ違いからの展開がギャグ」になってしまっている感じです。
たとえば、というかそもそも論として、
最初に「組長殺し」の嫌疑をかけられるわけですが、
一定のタイミングで釈明することは可能なはずです。
手紙や電話もありますし、
組長が亡くなって最も利益を得た人物(=頭脳派のNo.2格)が犯人なわけですから、
まわりの人たちも冷静に考えると、そのあたりは整理できそうです。
が、しかし、この漫画のおもしろいところは、
そういう冷静な判断をすっ飛ばして、ドンパチをはじめてしまうところです。
一事が万事こんな感じで、
いわゆる「脳筋」キャラがどんどん暴走していくことで、
シリアスなストーリーのはずが「ギャグ展開」になってしまうわけですね。
特に顕著なのは、主人公と、その部下の古参組員との仲を裂こうと画策した、
敵役による「離反の計」が、ものの見事にハマるシーン(物語中~終盤)です。
「お互い確認しろよ!」「電話すればすぐに解決するだろ!?」みたいな感じで、
ツッコミなしでは読めない内容になっています。
「報告・連絡・相談」って、やっぱり大切ですよね、
ということがあらためて理解できる漫画とも言えそうです。
正直なところ、長編漫画ですし、題材もアウトローものですし、
絵の好みもわかれると思いますので、相当程度、読者を選ぶ漫画です。
わたし自身、無料で読めるから・・・、
という感じのところはありますので。
といったところで、本編終了。
おまけ-シリアスとギャグのバランス
『修羅がゆく』について、
「シリアスなギャグ展開」が展開される漫画と表現しました。
シリアスとギャグの関連性で言うと、
そのバランスが秀逸だと思われる漫画に、
本編でもちょっとだけ触れた『静かなるドン』(新田たつお)があります。
内容の詳細などはすべて省略しますが、
こちらはギャグテイストを主軸に置きつつ、
シリアスな展開へと繋げていく長編漫画です。
そういう意味でテイストは異なりますが、
ともに暴力団・ヤ〇ザを題材とした長期連載で人気の漫画だと思います。
おまけの蛇足ついでに、
題材はまったく異なりますが、
ギャグテイストを主軸にシリアス展開もある長編漫画として、
『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(秋本治)があります。
こういった漫画の共通点や相違点を考察すると、
売れる漫画、あるいは長期連載の秘訣みたいなポイントがわかるかもしれません。
おまけ2-電子書籍・無料漫画アプリ
すでに一定の市場を確立している電子書籍・無料漫画アプリの業界ですが、
また新しい企業が上場するらしい報道がありました。
業界がますます盛り上がっていくのか、
あるいはそろそろ天井で飽和状態、からの衰退を招くのか、
株式投資・トレードの視点からも目が離せない業界なのかもしれません。
お疲れ様です。
すうさんのブログの熱烈なファンは、
そろそろ読み終えられたでしょうかね。
それを期待しつつひっそりと今日もコメントさせて頂きますw
この3つの作品を漢字二文字で表すと・・・
「極端」が私の感想です。
3作品すべて読んでいますが、
正直「こち亀」は後半は若干飽き気味でしたw
(こち亀ファンからしたら私はにわかでしょうねw)
それはさておき、無料漫画アプリの企業は増えすぎの感はありますね。
もちろん読める漫画のジャンルや量が違うので、
上手く住み分けも進む可能性はあるのでしょうが・・・
1ユーザーとしてはうれしいのですが、
昭和世代の私は読むのとは別の
「単行本を揃えて本棚に並べる」のも楽しんでいましたw
今はもうそんな感じで漫画と付き合っている
若い世代の方はいないんだろうなぁ・・・
以前、集めた単行本の金額をざっと計算したことが合って、
その当時で軽く100マソ超えていましたwww
引っ越すときにブック〇フで売ったのですが、
買取金額のまぁ安いこと・・・
それ以来単行本は出来るだけ買わないようにしてますw
集めるほうは、投資としては割に合わなかったです。
(アプリ企業への投資は化けるかもですが)
なので今はゆる~く無料で読める漫画とのお付き合い。
意外と私のようなおっさんは多いかもしれませんw
良い週末をお過ごしください♪
お疲れ様です。
読み終えていたら・・・ビビりますwww
わたしだって、おすすめを紹介されているブログを読んでも、
気に留める程度で実際に行動を移すのは10回に1回あるかどうか。
(ほとんどの人が、そんなもんだと思いますから)
「極端」はいいキーワードですね。
インパクトがある、とも言えますし、注目されて第一歩ですからね!
ちなみに、わたしも、3作品は「ななめ読み」の箇所も多いです。
(こち亀も、実質的に途中で断念しましたしw)
>なので今はゆる~く無料で読める漫画とのお付き合い。
>意外と私のようなおっさんは多いかもしれませんw
引っ越しを契機に処分は、あるあるだと思いますw
わたしも同じですから。
無料漫画アプリは、増え過ぎ感、すみ分け必須は、同感です。
飛躍か衰退か、どっちに転ぶのか、ビジネスモデルとしても興味深いですね。
週末リフレッシュして、9月相場も慎重かつ大胆に、
頑張っていきましょう!!!