100%正しくて、100%誤っているお話

トレード雑記第160弾、

 

100%正しくて、100%誤っているお話

まずはこちらのスクショをどうぞ。

 

 

記事にある「プロトコル」(protocol)とは、

「仕様」「規格」といった用語です。

 

もう少し意訳をすれば、たとえば「道路のようなもの」です。

 

道路そのものは、本来的に「歩く」「移動する」ためのインフラですが、

現在では、国道、都道府県道、私道などがあり、それぞれの所有者の意図が介在します。

 

そこには、意識的か無意識的かの如何を問わず、

政治的、経済的、慈愛的、奉仕的など複雑な意図が介在していますし、

道路の維持・運営にかかる費用、そして利用者の便益と制約が交錯することになります。

 

ドーシー氏の主張は、記事のとおり、

Twitterは「1つのプロトコル」であるべきとして、

国家や企業などの意図の介在がないことが望ましいというものです。

 

この主張は、

 

“100%正しくて、100%誤っているお話”

 

となります。

 

いわゆる理想論、ユートピアの描写、思考ですので、

美しく崇高な主張であるとともに、現実的には絶対に到達不可能な主張だからです。

 

そして、現実的に彼はCEOとして莫大な利益を享受している人物でもあり、

会社としてのTwitterは、不適切と判断したアカウントを停止させる権力を有しています。

 

技術者としての理想と、

実業家としての現実と、

成功者としての葛藤が、

良く表現された主張だと思います。

 

そして、こういった主張に感銘を受ける人のなかには、

宗教的な敬愛・慈愛の言葉や理想主義を語られると影響を受けやすく、

そういった主張に陶酔したりのめり込んだりする素養が多分にあると思われますので、

自分自身で自覚している場合はまったく問題ないと思いますが、

無自覚に崇拝してしまっているような場合は、少し冷静になる必要があったりします。

 

といったところで、本日のブログは手仕舞い。

 


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