強さの秘訣-「強い」「上手い」「美しい」の捉え方-

トレード雑記第187弾、

 

強さの秘訣-「強い」「上手い」「美しい」の捉え方-

プロスポーツはもちろん、将棋や麻雀などの競技において、

「強さ」の定義は意外と難しかったりします。

 

勝利(or敗北)という尺度は最もわかりやすい尺度ですが、

“無冠の帝王”とか”記録には残らないけど記憶に残る選手”などと表現される選手に

魅了されることも大変多いのがプロ競技の面白いところだったりします。

 

ということで、

今回は「強さの定義」について3つの要因に分解して捉えてみよう!

というお話です。

 

3つの要因とは、すでにタイトルに書いてあるように、

「強い」「上手い」「美しい」です。

 

完全にわたしの独断と偏見ですので、

そのあたりはご理解いただけましたらうれしいです。

(もっとしっくりくる分類や捉え方があるよ、という意見は大歓迎です!)

 

また、ある程度、どの競技でも当てはまる概念整理だと思いますので、

特定の競技を事例を提示せずに、ざっくり書き進めていきます。

 

「強い」とは?

「強い」とは何を表現しているのか?

 

このブログでは、

単純明快に、結果・成績など客観的な数値・指標と捉えようと思います。

 

トーナメントやリーグ戦での優勝、タイトルの獲得実績などです。

 

結果・成績については、

選手(チームの場合もある)の実力のみではなく、「運」の要素が介在する場合もあります。

(対戦相手のミスやケガなど、自滅による「棚ぼた」などもあり得ます)

 

それらすべての巡り合わせをひっくるめて、「強い=結果」と考えます。

 

「上手い」とは?

一方で、似たような表現で、

「上手い」という表現で捉えることができる「強さ」もあります。

 

こちらは、必ずしも結果・成績と直結しているわけではないけれど、

評判通り(あるいはそれ以上)の実力を発揮している状態と捉えます。

 

前述した“無冠の帝王”などは、

「強いわけではないけれど、すごく上手い!」

という分類として捉えることができます。

 

そうすることで、

 

①「強い×上手い」

=実力があって好成績を残している(≒トッププロ)

②「強い×上手くない」

=めぐり合わせなど幸運により好成績を残した(≒持続力はない、一発屋など)

③「強くない×上手い」

=実力には定評があるけれど好成績に結びつかない(≒無冠の帝王など)

④「強くない×上手くない」

=(プロとして)普通の実力・成績で目立たない(≒人数としては最も多い)

 

の4つに分類することができます。

 

野球やサッカーでも、柔道や卓球でも、将棋や麻雀でも、

ほとんどの競技については、この4分類で捉えることができると考えています。

 

「美しい」とは?

そしてもうひとつ、「美しい」というのも重要なファクターだと考えています。

 

前々回のブログ(かっこいい所作の変遷)の冒頭で、

かっこいいと美しいのどちらを採用するかについて書きましたが、

今回のブログでは「美しい」を採用しました。

 

「強い」と「上手い」に比べると、かなり曖昧な表現ですが、

豪快な戦い方、派手なスタイルなど「絵になる」選手といった感じで、

“人気がある”とか“華がある”などといったニュアンスです。

 

さきほどの「強い」×「上手い」の2×2に、

「美しい」を追加することで、3×3の9種類に分類することができると思います。

 

複雑になるので、詳細は割愛しますが、

強い・上手い・美しいの3要因すべてが最高レベルだとその競技を代表するトッププロ、

それ以外だと、実力がある(≒上手い)し好成績(≒タイトル獲得)だけど華がない、

みたいな選手やチームだと、ここでいう美しさが足りない、という状況になります。

 

たとえば、プレースタイルが泥臭かったり地味だったり、

ファンサービスなどの巧拙も影響してくると考えられます。

 

また、プロとして活躍する以上、

イケメン・美女などルックスを含めて主役タイプではなく、

脇役タイプの選手やチームなんかも、このブログでの美しいの基準で考えると、

どうしても美しくない寄りの評価となります。

 

とはいえ、美しくない選手(≒ここでの脇役タイプ)が人気がないという意味ではなく、

いぶし銀や職人などと玄人好みの評価を獲得する選手もたくさんいますので、

あくまでも強さを表現する上での「強い」「上手い」「美しい」の分類です。

 

相対的な美しさの追求

プロであれば「強さの追求」は必要不可欠となります。

 

今回のブログでは「強さ」を、

「強い」「上手い」「美しい」に分類して整理しました。

 

このなかでは最も曖昧だと思う「美しい」ですが、

そこにはさらに「絶対的な」美しさと「相対的な」美しさがあります。

 

絶対的な美しさとは、セルフ・プロデュースに長けているイメージですが、

相対的な美しさとは、対戦相手や観客、会場の雰囲気のなかで追求する美しさです。

 

例を挙げると、

女子プロレス全盛期の立役者のひとり、北斗晶。

 

本名・宇野久子でのデビュー、

アイドルレスラー路線での活躍から、

一転、ヒール(≒悪役)レスラーとして有名になった北斗晶ですが、

試合会場の控室に入ると真っ先にすることがあったようです。

(以前、何かのインタビューで見た程度の記憶ですが)

 

それは、

対戦相手(基本はベビーフェイス(≒ヒールと対をなす正義の味方、お姫様系など))の

衣装やメイク、髪型などを確認することです。

 

相手の衣装が白を基調としているなら黒、赤やピンクなら青系、といった具合に、

対戦相手と自分自身とを対比させて、どう観客に魅せるかを追求していたらしい。

 

「強い」「上手い」を兼ね備えた北斗晶だからこそできる「美しさの追求」かもしれませんが、

入場の演出やマイクパフォーマンスも、プロレス界でトップレベルだったと思います。

(コアなファンにはダーティな噂話もつきまとう北斗晶ですが、入場演出は絶品!)

 

なんで北斗晶の話をしたかというと、

先日、麻雀Mリーグでの二階堂瑠美プロ(以下、瑠美プロ)の記事を見て思い出したからです。

 

瑠美プロは、昨シーズンからMリーグに加入した女流雀士ですが、

残念ながら昨シーズンの個人成績が芳しくなかったこともあって、

「人気>実力」と揶揄されるMリーガーのひとりでもあります。

 

記事の内容は、試合前のメイクルームにおいて、

対戦相手のひとり丸山奏子プロがお姫様系の髪型・メイクをリクエストしていたので、

自分自身は「毒リンゴを食べさせる魔女・悪女」のイメージで髪型・メイクをリクエストした裏話。

 

文字どおり相対的な美しさの追求を実践しているわけです。

 

その試合でトップを取ったからこそ話題になったのかもしれませんが、

観客(≒視聴者)への魅せ方という意味では、とても重要な考え方だと思います。

 

今期のMリーグが始まって約1ヶ月、

二階堂瑠美プロも注目選手のひとりですね。

 

おまけ-トレードでも!?

そしてこの分類は、株式投資・トレードでも有効だと思います。

 

強い・・・結果(利益)を出している

上手い・・実力がある(≒必ずしも利益に結びついていない)

美しい・・華がある(≒派手なトレード、思いっきりの良さなど)

 

こんな感じですかね。

 

といったところで、本日のブログは手仕舞い。

 


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