ファンの反対はアンチではなくて、クレーマー
トレード雑記第239弾、
ファンの反対はアンチではなくて、クレーマー
前回ブログからのつづきですが、
今回のブログタイトルはかなり普遍的な内容だと思います。
☆前回のブログはこちら。
一般的に「アンチ」(anti-)は、「反対の」「反〇〇」といった意味になります。
使用法としては、
アンチテーゼ(≒命題の反証)、アンチウイルス(≒ウイルス対策、除去)など、
意義が大きかったり肯定的な表現も多々あります。
とはいえ、「アンチ」を単独で使用する場合、
「ファン」(fan「応援する人」「支持者」の意味)の反対概念として、
批判する意見や人たちといった捉え方になります。
ややこしいのが、「アンチ」という表現が広範に使われるようになって、
誹謗中傷を重ねる人たちまで「アンチ」と表現するため、混乱に拍車をかけている場合が少なくありません。
そういう誹謗中傷については、
「クレーム」(complaint「≒理不尽な要求」)に近いので、
クレーマーとアンチは区別した方が(クレーマーを除く)すべての人にとって良いように感じます。
具体的に書けば、
プロの競技などで応援していた選手やチームがミスをしたり敗北した場合、
プレーや采配そのものを批判するのは、だいたいアンチの範疇です。
ただし、該当するプレーや采配とは異なる過去のミス等をほじくり返したり、
競技そのものとはまったく関係のない私生活の話題に言及したり、
「辞めろ」「〇ね」などの暴言を吐いたり・・・、
こういった類は、だいたいクレーマーに相当します。
これらはファンでもないしアンチでもなくて、ただのクレーマーです。
こういう言説は、不必要に話を拡げたり大きくしたりするので気をつける必要があります。
また、こういうクレーマーは増殖するので無視した方がだいたいの場合うまくいきます。
なかには「火だね」を探し回るタイプの「プロ・クレーマー」も存在します。
たとえば、ワールドカップで森保一監督に対するクレーマーの一部には、
WBCでは栗山英樹監督の采配にケチをつけたくてウズウズしているわけです。
サッカーのファンでもアンチでもなく、野球のファンでもアンチでもなく、
ただただ騒がしいところ、火の手が上がりそうなところに現れて騒ぐだけの存在。
キャンプで重宝する株式会社東海の人気商品を例に出して失礼ですが、
街中でチャッカマンを持って徘徊しているようなヤバい人です。
あくまで比喩ですが、
インターネットやSNSにおけるクレーマーはだいたいそういう人たちです。
これはスポーツに限らず、将棋や麻雀でもよく見かけますし、
俳優やタレント、歌手やアーティストなどに対しても同様です。
「演技(歌、演奏)が下手」などがギリギリ許せるかもしれないアンチの境界線で、
「辞めろ」「〇ね」とか私生活(夫婦や家族、噂レベルの評判など)を持ち出す場合は、
アンチではなくてクレーマーとして処理した方がすっきりします。
クレーマーを「理不尽な要求をする人」と表現すると、話し合いは不可能です。
わたしを含めた一般人であっても、
火だねをつくらないこと、絡まれないこと、そういった工夫や自己防衛も大切ですが、
クレーマーには、無視、排除が原則で、酷い場合は早期の法的相談・対処も必要かもしれません。
といったところで、本日のブログは手仕舞い。